魔入りましたよ 入間さん   作:自堕落無力

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百ニ入

 

 魔界にある中でも有名で人気のあるカフェ――ここではケーキバイキングで時間制の食べ放題でいつもは大勢の客で賑わっているのだが、今日の客は二人きりである。

 

 いわゆる貸し切りであった。

 

 そして、その客となっているのが……。

 

 

 

「あむあむ……評判通りで中々美味いですね、この店」

 

「おう、本当にな……しかし、お前は本当に良く食うな、イルマ」

 

 

 入間と彼の弓の師匠であるバチコであった。そんな二人の椅子には多くのケーキが乗っていた皿が置かれている。

 

 入間は勿論、バチコも結構ケーキを食していた。少なくとも他の者が見れば、それだけでお腹いっぱいになるし、口の中が甘くなるくらいには食べている。

 

『(侵略者(バイキング)がバイキングしに来てるぅぅ)』

 

 食い尽くすからと予め、全ての商品の値段やら何やらを払ってもらっていなければ店長に店員は絶望していただろう。

 

 

 

「(でも、美味しそうに食べてくれているなぁ)」

 

 入間が美味そうに食う様子には満足しているが……。

 

 

 

 ケーキの大半を食べているのは勿論、入間である。

 

「食べるのが大好きだし、食べられる時に食べるのが信条ですしね」

 

「その割には身長、育ってねぇな」

 

「放っておいてくださいよ、気にしてるんですから」

 

 悪戯気に言うバチコに入間は不満げに応じた。

 

今日の入間はバチコと『収穫祭』の優勝を祝うため、二人で出かけていた。

 

「ご指導、本当ありがとうございました。お陰で生徒たちを守る事が出来ましたよ」

 

 バチコの指導の結果、上達した弓によって『収穫祭』において入間は魔獣に襲われている生徒たちを救出し、守っていたりするのでそれについて礼を言う。

 

 

 

 

「あいよ。つっても別人としてしれっと参加して、一気に優勝かっさらったのには驚かされたぜ。『伝説のリーフ』見れたのは良かったし、獲物としては不足だったが、お前とロビンとあッチで余裕しゃくしゃくのあれを射抜いたのは楽しかったな」

 

「ですね。さてとそれじゃデートの続きと行きますか」

 

「デートねぇ……お前が感謝を示したいのと優勝を祝って欲しいって言うから、付き合ってるがあッチとのデートなんて楽しいか?」

 

「なんでそんなこと言うんです? バチコ師匠は可愛いですし、そんな人の弟子になれて光栄なのはもちろん、デート出来て嬉しいですよ。師匠としても女性としても大好きです」

 

「っ〜〜〜〜!? お、お前……そんな事、恥ずかしげもなく言うなよ……」

 

「伝えたい事はちゃんと伝えたいですから」

 

 入間からの笑顔と言葉にバチコは頬を赤らめ、顔を逸らしながら反論するも入間は堂々と言うので参ってしまった。

 

 

 

 ともかく、その後はカフェの人に自分が手掛けた食材やら物資を入間は渡しつつ、商売上の取引すらするとバチコとデートの続きをする。

 

「師匠、ありがとうございました。またそのうち、デートに誘っても良いですか?」

 

「……ああ、誘いたきゃ誘えよ」

 

 バチコを見送るとき、入間からの言葉にバチコは顔を赤らめながらも確かにそう言ったのであった……。

 

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