魔入りましたよ 入間さん   作:自堕落無力

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時系列 十七巻~十九巻
百三入


 

 バビルスにて『秋』に行われる『収穫祭』は終わり、季節は『冬』へと変わった。

 

「うー、寒いときに飛行するのは堪えるよなぁ」

 

「ああ、寒くてたまらないよ」

 

 そのため、学園へと向かう悪魔の殆どは防寒着を着て飛行していた。

 

 勿論、バビルスへと登校している生徒悪魔たちもそうだが……。

 

「お、おおっ、何だこの勇壮な音楽は……」

 

「めっちゃ、ノれるな」

 

 バビルスからトランペットの演奏を主としたEDMが流れてきて、まるで自分が戦士となって戦地に向かうが如き、音楽であったため、気分的に寒さはましとなり、やる気も上がった。

 

「おはよう、寒くなってきているががんばろうぜ」

 

 無論、それは入間がトランペットを片手にもう片手ではターンテーブルを弄っている事による演奏であり、生徒たちを入間は鼓舞していたのだった。

 

「ああ、頑張るぜ」

 

「相変わらず、良い演奏だね。でもなんか気合入ってる」

 

「そりゃあ、そうだろう。もうじき、『音楽祭』があるんだからな」

 

 

 生徒の質問に入間は答えた。

 

 そう、『冬』の季節は合唱やバンドに舞台、音を楽しめれば何でもありという一年生最終表現である『音楽祭』があり、それはクラス別対抗音合戦なのである。

 

「ああー、そう言えばそう……うわぁ、勝てる気しないんだけどぉぉっ!!」

 

 今までにも入間は音楽の演奏をしているのを思い返しつつ、一年生の悪魔の殆どが『音楽祭』は勝てる気がしなくなっていた。

 

 仮に参加を認められないにしても『収穫祭』では規格外の方法で参加し、優勝して見せた入間だ。

 

 やる気もあるなら、またなにがしかの方法で参加し、優勝を掻っ攫っていくのだろうと理解してしまったのであった。

 

 

 

「まあ、音楽を楽しもう」

 

「う、うん。そうだね」

 

 笑顔で楽しげに言いつつ、演奏する入間に生徒たちは苦笑しながら頷いていったのだった。

 

そうして、登校の時間も過ぎて『問題児クラス』の教室内。

 

「いやあ、楽しみだねぇ『音楽祭』」

 

「なんせ今まで、凄い演奏してきたイルマ君がいるからね」

 

「おう、任せろ。皆で『音楽祭』を優勝してやろうぜ」

 

 『音楽祭』の優勝を確信するジャズやリードに対し、入間は頷きながら言った。

 

 

「ただ、皆でって言ってもプルソンは確か……」

 

「うん、絶対に目立つなってきつく言われてるよ」

 

「音楽でも駄目なの?」

 

「うん、どんな分野でもあろうと目立つのは駄目って言われてるんだ」

 

「良し、なら俺に任せろ。説得してやる」

 

「く、くれぐれもカルエゴ先生みたいな事はしないでね」

 

「大丈夫だ、お話するだけだから」

 

 一気に不安となったプルソンは無駄だと悟りつつ、入間に声だけはかけ、そんな入間は笑みを浮かべて言うのであった……。

 




 入間が演奏した曲はトランペットを使う海外の有名DJである『Timmy Trumpet』の『Narco』という曲でめちゃくちゃ良い曲です。
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