魔入りましたよ 入間さん   作:自堕落無力

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百四入

 

 

 ソイの家系であるプルソン家は魔界において隠密を担当しており、潜入したり情報を探ったりするのを得意としている。その家柄のためにどの悪魔に対しても中立を絶対としてもいた。

 

 そして、プルソン家の家系能力は【認識阻害(にんしきそがい)】。

 

 自分の存在感を極限まで薄くする能力であるが魔力量を調節し、イメージする力を高める事によって他者へその能力を付随する事も出来る。

 

 こうした能力もあって、やはりプルソン家はどの悪魔に対しても中立である事、目立たない事を絶対としている。

 

 なので例え、学生であるソイであっても『音楽祭』で優れたトランペットの演奏をして注目を受けたりするのは駄目なのである。

 

 故にともかく、まずはプルソンが堂々と『音楽祭』を出来るように入間はプルソン家現頭首の説得をする事とし、休日にプルソン家へと向かった。

 

 

「やぁやぁ、久しぶりだねぇ」

 

 話し合い自体を受け入れてもらうようにバビルスの理事長であるサリバンとオペラも一緒に来てもらっていた。

 

「これはこれはサリバン様……いつも息子がお世話になっております」

 

「同じく……そして、貴方がイルマ君ね。ソイからはいつも貴方の話を聞かせてもらっているわ。とっても良い友人だって」

 

「嬉しいお言葉ありがとうございます。俺はサリバン爺様の孫であるイルマと言います。そちらのご子息であるソイ君とは同じクラスメイトとして良き関係を築かせてもらっています」

 

 玄関にて着物を着て髪を後ろに束ねた美形の男でプルソンの父と髪を二つに束ね、プルソンに顔は良く似ていて、スタイル抜群なプルソンの母はサリバンと入間達を招き入れ、入間は丁寧に挨拶をした。

 

 

 

「ちゃんと礼儀をするイルマ君、新鮮だけど自然なの凄いなぁ……ともかく、いらっしゃい」

 

 プルソンはイルマのちゃんとした礼儀に唖然としながら、呟いていた。

 

 そうして、入間達は居間へと向かい……。

 

「それでお話とは?」

 

「それは俺からなのです。近々、『音楽祭』があるのですがソイ君は凄い音楽技術を持っている。それを十分に発揮させてほしいんですよ。そちらの掟の事は知っておりますが」

 

「知っているなら、分かるだろう。一族代々の掟を破る訳にはいかない。それに一人くらい能力を発揮しなくともフォローは出来るだろう」

 

「それじゃあ、クラスメイトの意味は無いでしょう。分かりました、説得しますっ!!」

 

「む!?」

 

 そうして入間が指を鳴らした瞬間、入間とプルソンの父の姿が消え……。

 

「此処は?」

 

「此処は特殊な空間で此処での一時間が向こうでは一分という特殊な時間の流れをしているのです。と言う訳でさあ、思う存分話し合いましょう。絶対に貴方の心を折らせてもらいます!!」

 

「そういうのは説得じゃないだろうっ!?」

 

「因みにこの空間からは二人の話し合いが済み、どっちかが相手の話に納得するまで出れません」

 

「性質悪すぎるだろうっ!?」

 

 こうして、入間はプルソンの父と話し合いを始めた……。

 

 

 

 特殊空間内の時間が三日間経過した頃……。

 

「う、うぅぅ……もう、好きにしてくれ」

 

「父様ぁぁぁぁっ!?」

 

 特殊空間から出てきた時、プルソンの父は心折れ、精神消耗しきりながら好きにしてくれと言い、プルソンは自分の父の様子に驚愕の叫びと悲鳴を上げたのだった……。

 

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