『音楽祭』当日、それが行われる前の時間に自分が深く愛している魔王デルキラが残した『王の教室』を使っているという事で入間たち、『問題児クラス』の様子を元13冠であるアムドゥスキアスが文句を言いに来た。
しかし、そんなアムドゥスキアスは……。
「まあ、貴方なら及第点をひとまず、あげるわ。勿論、正確な物は今回の『音楽祭』の成果次第だけどね」
「それはどうも……アム「ポロちゃん」……ポロちゃん様」
イイ男が好きなアムドゥスキアスからすれば入間はドストライクであった。すっかり入間の事を気に入ったのである。
因みにアムドゥスキアス・ポロはポロちゃんと呼ばれるのを好んでいる。
ともかく、抱き締められて愛でられている入間は他の者からすれば『食べられるっ!!』と見えるような状況だがアムドゥスキアスが曰く、『まだ食べない』との事であった。
「それじゃあ、楽しみにさせてもらうわね」
「ええ、がっかりはさせませんよ」
再び、『音楽祭』の会場へと戻るアムドゥスキアスに入間はそう声をかけた。
そうして、音楽祭は始まる。
音楽祭のルールとしては一年生全6組がそれぞれ、クラスで決めた出し物を制限時間二十分で行う。
それをアムドゥスキアスにメーメー、キュパの三名による審査員が各六点の持ち点で評価するのである。
そして、まずは一年A組から披露は始まる。
A組の出し物は朗読劇だった。
『妖駆伝』という一人の王子が優しさに付け込まれ、位を追われて精霊の里に流れつく。精霊たちは王子に強欲たれと教えながら、報復の術を叩き込む。
王子は遠慮を捨てて力を欲し、知識を欲し、そうして自分を追放した者達に牙を剥いた。そうして主となり、強さを教えた精霊たちと国を築き、生を謳歌したというものである。
これにキュパは五点、メーメーは四点、アムドゥスキアスは三点という評価を出した。
次のC組は演奏でバトルしている『混沌合奏』をした。
メーメーは気に入ったようでかなりテンションが上がったりしていたのだ。
次のB組は魔劇である『ラズの血婚』を披露し、アムドゥスキアスはこの時点での最高評価である四点を出した。
「次はD組……」
そうして次なるクラスの出し物が行われようとする中……。
「時間だ」
カルエゴが『問題児クラス』の者たちに声をかけ……。
「起立」
「皆、行くぞ」
『おう』
起立すると入間の言葉と共に自分たちが最後の番なのでそれに向けての準備のために動き出し、舞台の裏へと向かっていくのであった……。