一年生の格クラスが日々の練習の成果を発揮し、演技を披露していく『音楽祭』はどのクラスも中々にハイレベルな物であり、盛り上がっていく。
そうして、いよいよ最後の演技が行われる事となる。その最後を担当するクラスというのが……。
『問題児、問題児、問題児』
そう、入間たち『問題児クラス』である。
演技を終えたクラスも含めてバビルスの学生たちが『問題児クラス』の演技に興味津々であった。
「期待が凄いわねぇ」
「然り、これは楽しみですな」
「そうじゃのう」
周りの期待の声に審査員であるアムドゥスキアスにメーメー、キュパ達も問題児クラスの演技の披露を楽しみとする。
「ふふふ、楽しませてもらうぞイルマ」
アメリなどは結構な高さの椅子に座りながら、ライトやらカメラやら完璧な観劇スタイルになっている。
「失礼」
「さあ、イルマ君の勇姿、ばっちり楽しむぞー」
そのアメリの隣ではオペラとサリバンが万全の撮影スタイルにて待ち構えている。
そうして……。
「次がいよいよ、最後の発表です。このバビルスにおいて常に渦中の存在――我らが『問題児クラス』だあぁっ!!」
司会となっているロビンが演技の開始を告げ、静かになると……。
「♪」
高らかに、そして勇壮なトランペットの音が鳴り響き始める。
そうして、幕が上がっていくも演奏者の姿が見えなかった。だが華麗なトランペットの演奏は続き、最後に高らかな音が鳴り響くと顔出しを拒む貴族が使う認識阻害魔術を織り込んだ布である『
すると舞台に認識阻害魔術で姿を隠しながら、待機していたダンサーを務めるアリス達とピアノの演奏体制となっている入間が居た。
そして、次の瞬間には入間がピアノを弾き始める。すると世界が変わった。
まるでフェス会場さながらとなり、テクノミュージックをピアノから鳴らすとそれにソイが続いていく。その演奏に合わせてフェス会場に相応しい格好となったアリスたちが踊り出す。
見る者をノらせる音楽とダンスである。
そうして、さらに次の瞬間にはアクドル会場となって、ダンサーの衣装もそれに準じた物となりながら、アクドルの音楽とダンスが……部族の音楽と踊り、歌劇の音楽と踊りとどんどんと次々に演奏者とダンサーの衣装も含めて世界観が変わっていき、観客を魅了した。
「(あぁ、なんて……なんて素晴らしいの……)」
アムドゥスキアスはトランペットとピアノの演奏を競い合うように弾いたり、誇り合うように弾いたり、楽しみ合うように弾くソイと入間の様子からデルキラと自分が二人での演奏会を楽しんだ日々を思い返した。
そうして、入間達の演技は最終となり、とっても楽し気な祭りの世界観でのそれを披露し……。
『うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
観客も審査員も皆がスタンディングオベーションを入間達へ送る。
『文句無しっ!!』
こうして、入間達は『666』点。つまりは満点で『音楽祭』を優勝したのであった……。