魔入りましたよ 入間さん   作:自堕落無力

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百二十二入

 

 今夜、魔界では貴族悪魔たちによる『貴族会』の中でも高位階の貴族しか参加を許されない『大貴族会』が開催されていた。

 

 多くの貴族が交流をしていると……。

 

「おい、な、何だあれは!?」

 

 突如、会場の中央に666個の的が現れ、窓という窓が消える。

 

 そして、それと同時に会場に映像が投影された。

 

 どこかの断崖の上が映し出されており、その場には二人の悪魔が立っていた。

 

「あれはまさか、バルバトスの……」

 

「あっちは誰だ?」

 

 そう、一人はバチコであり、もう一人は入間である。そして、距離が映像の上に表示された。

 

 

 

 『6666km』というとんでもない距離である。

 

 『レディース&ジェントルメン!! 会場内の貴族悪魔の皆様方、俺はバルバトス・バチコの弟子でサリバンの孫の入間だ』

 

 

 

「僕の孫だよー!!」

 

 入間が語り掛ければ、サリバンが自慢げに言いまくった。

 

『大貴族会は初めてなんで、楽しめるようにちょっとした余興を用意しました。バチコ師匠と一緒にその666個の的を全部、射抜いてみせましょう。では、バチコ師匠、いきますよ』

 

『ああ』

 

 

 

 そうして、入間とバチコは弓を出現させ……。

 

 

 

『ばちっこん!!』

 

 二人とも数多の矢を弓より、放てばそれは瞬く間に窓がないためにがら空きのそれを通って的のど真ん中に次々と突き刺さっていった。

 

 

 

『お、おぉぉっ!!』

 

 バチコのバルバトス家が故の弓の腕、それに負けず劣らずの入間の弓の腕に拍手をした。

 

 

 

 そして……。

 

「以上、入間&バチコ師匠による弓の余興でした」

 

 映像と的が消え、窓が復活すると共に黒き塊が現れたかと思えば、それが弾けるようにして入間とバチコが登場し、入間は深々と頭を下げた。

 

「うおおおお、凄く良かったぞ」

 

「まさか、バルバトス家以外にも凄い弓を使う者がいたとは……流石はサリバン様の……」

 

 周囲の貴族悪魔は拍手をしたり、歓声を送った。

 

 

 

「ふふ、まったく相変わらず派手なのが好きだな」

 

「それこそがイルマ様ですから」

 

「楽しそうで良いわよね、イルマ君」

 

 アメリにアリス、アムリリスは入間が楽しそうなのを見て笑みを浮かべていた。

 

「なんて子だ……」

 

 アメリの父親であるアンリは入間がバチコの弟子となり、凄まじい弓の技をいせた事、余興とはいえしれっと色々と事象を起こしてみせた事などに驚愕する。

 

 

 

 

「ふふふ、そうイルマ君……君はそれで良い」

 

「いやあ、あの子の将来、楽しみだわ」

 

「イルマちゃんが楽しそうでなにより」

 

 入間の参加を聞きつけ、やって来たメフィストフェレスに彼に付き合ったゼブブラ、アムドゥスキアス・ポロはやはり、入間の様子に笑みを浮かべた。

 

 

 

 

「さてと……それじゃあ、アメリ嬢。私と一曲、踊っていただけますか?」

 

 入間はアメリの元へと向かい、跪くようにしながら手を伸ばす。

 

 

 

「っ、喜んで♡」

 

 入間の礼儀正しく、紳士的といういつもとは違うギャップもあってアメリは心をときめかされ、頬も赤らめながら艶のある声で入間に応じた。

 

 

 

「っ、イ「はーい、乙女の恋を邪魔しちゃ駄目よー♡」なっ、アムリ、離せぇぇ!!」

 

 

 

 アンリからすれば娘を拐かすような入間の行為を全力で阻止しようとしたが、アムリリスがそれを妨害し、どこかへと連れて行ったのであった……。

 

 

 

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