高位階の貴族悪魔たちによる『大貴族会』が今夜、開催されている。
入間はバチコと共に弓の腕を披露しながら、登場する事で皆の注目を引き付けた。
その後は『大貴族会』の礼儀に従って、まずはアメリとダンスを踊る。
「おお、す、凄い」
「身長差も大分、あるだろうに……」
入間とアメリには大分、身長差があるが巧く入間が立ち回り、アメリと息を合わせて見事で華麗なるダンスを披露した。
「ありがとうございました、アメリ嬢」
「こちらこそ」
入間からの礼にアメリも満足そうかつ、至福を味わっているという表情を浮かべて礼を返した。
「では、踊っていただけますか? バチコ師匠」
「おう、でもあッチはダンスはそんなに巧くねぇぞ」
「こっちでうまく合わせるので」
「じゃあ、よろしく」
そうして、入間はバチコともダンスをしたのであった。
「俺は楽しかったですが、バチコ師匠はどうでしたか?」
「まあ、悪く無かった」
「うふふ、それじゃあ次は私と踊ってくださるかしら、イルマ君?」
「喜んで、アムちゃん様」
アンリが落ち着いたところでアムリリスも入間とダンスを踊るために自分から誘い、そうしてダンスを楽しんだ。
「じゃあ、私も頼むぜ」
「光栄です、ゼブブラ様」
ゼブブラにもダンスに誘われたので、それに応じ……。
「本当、なんでも出来るなぁイルマ君は」
「こう見えて、それなりには練習とかはしてるよ」
「やってみたら出来たと言いそうな感じだけどな」
「そういうのも、あるのはある」
「だよなぁ」
ダンスの際、ゼブブラとそんな話を交わしたりもする。
「ふう、たっぷり踊ったし食事しよ」
ある程度の人数と踊ったので会場に並んでいる料理を味わい、楽しみ……。
「ポロちゃん様、演奏しましょう」
「ふふ、イルマちゃんならきっとそう言ってくれると思っていたわ」
こうして、入間は幾つかの楽器を魔術によって出現するとアムドゥスキアス・ポロと二回目の演奏をしながら、歌さえ披露した。
『(なんて、魔才の持ち主なんだ。流石はサリバン様の……)』
バチコに並ぶ弓の腕、身長差をものともしないダンスの技術、更にはアムドゥスキアス・ポロと合奏出来、歌声も至高の領域であるために入間の実力の高さに驚愕し、その上で心惹かれた。
「それでは、皆様。楽しい『大貴族会』の夜をありがとうございました」
『こちらこそ』
『大貴族会』の終わりに入間がそう言えば、参加した悪魔たちは自分たちを楽しませ、『大貴族会』を盛り上げた入間に礼を言い、盛り上がった。