入間は高位階の貴族悪魔による特別な『貴族会』であり、『大貴族会』に初参加しつつ、自分流に盛り上げながら、参加した貴族悪魔を楽しませた事で話題となった。
「中々、『大貴族会』も楽しかったな。参加させてくれてありがとう、おじいちゃん」
入間は屋敷に帰るとサリバンに『大貴族会』へ参加させてくれた事に対し、礼を言った。
「楽しんでもらえてなによりだけど、あんなに『大貴族会』が盛り上がったのはイルマ君の力あってだよ。僕も楽しかったしね」
「ええ、イルマ様は最高のエンターテイナーです」
入間の礼に笑顔を浮かべながら、サリバンは言い、オペラも同意する。
「褒め言葉、ありがとう二人とも……さて、寝るか」
思いっきり楽しんだので入間はお風呂へと向かい、そうして体を洗って湯船に浸かる。
「いやあ、パーティは本当に盛り上げ甲斐があるし、楽しみ甲斐があるな」
大貴族会の事を思い返す。
「それにしてももう、十月も終わりか。魔界でも時間が過ぎるのは早いなぁ……ん、何か忘れてるような……まあ、良いか」
ふと、十月も終わりになると思いながら、何かがあったような気がするも入間は忘れるのなら、大した事では無いのだろうと気にしなくなった。
そうして、風呂から出て着替えてぐっすり眠ったのであった……。
二
バビルスへと今日も通い、授業をした入間は良い茶葉を手に入れたのでどうかなとバラムに呼ばれたのでそれに応じる。
「ごくごく……ふぅー、いやぁこのお茶、美味しいです」
「口に合って良かったよ」
そうして、バラムが出したお茶を飲み、満足できる味だったので感想を言うと微笑んでバラムは言った。
「相変わらず、バラム先生の部屋は植物でいっぱいで落ち着くな」
「そうかい、そう言ってもらえると嬉しいよ……イルマ君、君のお陰で僕の元に色々と話に来てくれる生徒が多くなった。感謝してるよ」
「それは先生の人柄があったからだよ。俺は切っ掛けを与えただけでな」
バラムは幼い頃、とある生き物に口元を傷つけられ、牙が丸見えになってしまうようになった。それを隠すため、鉄のマスクをしているがそれもまた不気味な形相に拍車をかけるようになってしまったのだ。
だが、入間と出会い、入間が学生たちへ働きかけたのもあって学生たちはバラムへ話しかけるようになり、バラムの人柄などが知られるようになると人気が出てきたのである。
「十分、感謝するべき事だよ……ところで、イルマ君の誕生日っていつだい?」
なんとなく、バラムは入間へと誕生日を聞いた。
「ああ、何か忘れてると思ったらそれだ……俺の誕生日、10月4日なんだよ」
「もう過ぎてるじゃないかぁぁぁっ!?」
入間の告げた誕生日にバラムは衝撃を受け、叫んだのであった……。