魔入りましたよ 入間さん   作:自堕落無力

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百二十八入

 

 魔界における祝い月である『13月』の月越しである12月31日に開催されるアクドルにとっての一大イベントである【アクドル大武闘会】に向けて人気アクドルであるくろむにリンを抱える事務所、『デビムス』も準備をしていた。

 

「アクドル~、いっぱーつ!!」

 

『いっぱーつ!!』

 

 【大武闘会】に参加するのはリンとくろむに新人アクドルのメルン、そして急遽参加する事になったクララことくらりんの4人。

 

 まずはどんな種目に参加しても問題無いよう、体を鍛えるためかなりの標高である山の崖を登っていく。

 

「アクドル、アクドル、アクドル、アクドル」

 

『アクドル、アクドル、アクドル、アクドル』

 

 ジャージを着つつ、事務所の運動部屋にてかけ声を上げながら、走り込んだりする。

 

 

『おーい、くろむちゃん、リンちゃん、メルンちゃん、くらり~ん」

 

『はーい』

 

 事務所のスタッフに協力してもらい、ファンに声かけをしてもらった時、直ぐにデビムススマイルで応じられるように練習もした。

 

 

 

「~~♪」

 

「そこは……で歌った方が……」

 

 体力やファンサービスのための練習もそうだが、勿論、アクドルの本領である歌とダンスもしっかりと練習していく。

 

 自分たちの歌を色んなバージョンにアレンジしてだ。

 

 

 

 

「疲れるぜ~」

 

「まあ、一大イベントを潜り抜けるためよ……クララには特にきついでしょうね。でも、頑張って」

 

「うん、頑張る」

 

 結構な時間、色んな事を目まぐるしくやるので休憩時間にてクララはだらけた態勢になる。

 

 リンは苦笑しながらもクララに近づいて頭を撫でながら、声かけをするとクララは元気を取り戻し、気合を入れる。

 

 着々と『デビムス』は【アクドル大武闘会】のために準備をしていく。

 

 

 

 

 そんな中で……。

 

「くろむちゃんとリンちゃん側のメンバー表です。二人の新人もいるようですね」

 

 とある事務所のマネージャーがソファーで足を組んでいるアクドルへと紙を手渡した。

 

「ハッ、どんな手足を集めようが関係ねぇ……あたし様がおめぇ達のアクドル人生を終わらせてやんよ。くろむ、リン」

 

 長い金髪を2つに分け、露出性の高い衣装を着ているアクドルが言う。

 

 彼女こそはくろむと競い合える程に人気なロックアクドルがギャリー。

 

 力強い歌声と派手なパフォーマンスが受けているのだ。

 

 そんな彼女はくろむの写真にはどこか好意的な視線を、リンの写真には憎々し気な視線を向けている。

 

 そうしながら、次の瞬間には挑戦的かつ自信に満ちた表情を浮かべるのであった……。

 

 

 

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