入間が扮しているアクドルの『リン』、ケロリが扮しているアクドルの『くろむ』、クララが扮している新人アクドルの『くらりん』、『デビムス』の新人アクドルである『メルン』の四人は『アクドル大武闘会』に参加するため、楽屋で準備をしていたがその時、人気アクドルの一人であるギャリーが登場した。
彼女はくろむとユニットを組んでいたのもあったが、とある理由からギャリーが独立する事になりそれ以来、二人の仲は決裂した。
しかして、ギャリーは婚約を申し出るくらいにくろむに執着しており、この大武闘会でくろむ達に勝利する事でくろむを引退させて結婚させようとするし、更にリンに対しても愛人にするとまで宣言して去って行ったのだ。
『挑戦された以上、絶対勝つぞ』
「おー!! しかし、二人が燃えてるぜー」
「おー、が、頑張ります」
リンとくろむが気合を入れながら、燃えている様子にくらりんは呑気に言うし、メルンは気圧されていた。
ともかく、『アクドル大武闘会』が始まるまであと少しなのだが……。
「失礼、この辺りで何か騒ぎがあったと報告を受けたのですが……」
『アクドル大武闘会』は有名で人気なアクドルが集まる大イベントである事から、観客による混乱や悪周期悪魔の暴動など事件が多い。
そうしたトラブルを解決するための局員の人数は多いものの、直ぐに手一杯になってしまう。
よってボランティアは募集されていてそのボランティア局員にアメリはなっていた。
ギャリーの侵入により、騒がしくなったのでデビムスの楽屋へアメリが派遣されたのである。
「……って、い「しー、今の私はリンよ……局員の立場では難しいだろうから個人として応援してくれると嬉しいわ。アクドルにとってはそれが一番の力になるから」……ひゃ、ひゃいい」
入間の存在に驚くアメリだが、その口に指で触れて愛おし気に撫でながら、リンは言い聞かせつつ、妖艶な微笑みを向ければアメリは蕩けた表情を浮かべる。
「それとただ、別のアクドルの一人に挑戦を叩きつけられただけだから、問題無いわ……お仕事、頑張ってね」
そう言いながら、アメリの耳元に口を近づけ……。
「頑張ったら後でご褒美をあげるわ」
「ふぇぁっ!? が、頑張りますっ!!」
艶声で囁きかけると身を震わせながらも気を取り直し、立ち上がって敬礼をして見せるとリンたちの元から去って行った。
「じゃあ、そろそろだし会場に行きましょう」
『……は、はい』
リンの見事な魔性ぶりにくろむ達も軽く魅了されつつ、皆で『大武闘会』の会場へ向かい、それぞれの事務所のアクドルと同じようにポーズを決めながら登場するのであった……。