『アクドル』の数多くある事務所の中でビジュアル的には可愛らしく、あるいは綺麗なアクドル達を抱えている事で有名だが運動能力は不得意なのが多い事でも有名な事務所こそ『デビムス』であった。
しかし、今日、アクドル達にとっての大舞台である【アクドル大武闘会】にてその認識は崩された。新人アクドルとして参加した『くらりん』が複数の種目競技にて楽しみ、遊びながら一位を総なめにし続けたのだ。
『強い強い強ーい!! 一体何者なんだくらりんちゃん。まるで競技を遊ぶように楽しみながら一位を取ってしまったぞぉぉっ!!』
実況のマチャラが興奮しながらくらりんを讃えた。
『今までデビムスは動けるメンバーがいない印象でしたが、それが崩されましたねゴンテツさん』
「楽しそうなの良い、好きっ!!」
『気にいったようです』
マチャラが振るとゴンテツは即答した。
そうして、次の種目は『しっぽ綱引き』であり、この種目においてはデビムスも参加アクドルを変える。
「良し、くらりんの活躍ぶりに負けないように私も頑張ってきます」
農地生まれで大自然育ちが故に運動能力に優れるメルンが出る事となった。
「うむ、頑張れいっ」
「頑張りなさい」
「頑張って」
気合を入れるメルンへとくらりんにリンとくろむは応援の言葉を送る。
「リンさん、私も頑張ればご褒美もらえるんですよね?」
「ええ、勿論よ。何が良いか、考えておいてね」
「良し、やるぞっ!!」
そうして、メルンは『しっぽ綱引き』に参加する。
メルンの一回戦の相手は巧みなしっぽ使いで相手は皆悶絶必死という男アクドルで『ヘルスカイ』所属のビーバであった。
マチャラはその実況でビーバの紹介をするのだが、男アクドルには一切興味の無いゴンテツはビーバに対して何のコメントもしなかった。
なんならイケメン故に女性の観客からキャーキャー言われている事に不満げである。
「やあ、君が相手かな小悪魔ちゃん? お互い良い勝負をしよう」
ビーバは好青年な笑顔を浮かべてメルンに言い……。
「ただし、しっぽが触れても僕に恋しちゃダ・メ・だ・よ☆」
多くの女性悪魔を虜にする甘いボイスと決めポーズをしたが……。
「全然、無いのでご心配なくっ!!」
メルンは大自然で鍛えられた力でビーバのしっぽを引っ張ると対戦の舞台から落として勝利するのであった。
そしてこの競技と同時進行で行われる競技こそ……。
「それじゃあ、的当て行ってくるわね」
どんな方法でも当てれば勝ちという『的当て』であり、それにリンが参加しに行くのであった……。