色々な種目での競い合いがあった【アクドル大武闘会】だが、アクドルにおいて重要なのはやはり、歌であり、音楽であり、踊りだ。
『白熱し熱狂している【アクドル大武闘会】ですが、いよいよ最後の種目となります』
実況であるマチャラが最後の種目が行われる事を告げる。
『さあ、その最後の種目ですが上位四チームによるガチライブ。テーマは『ロック』です。さあ、どんなロックが行われるのか、最後に大盛り上がりをさせてくれえええっ!!』
ガチライブの資格を得たのは男アクドルの事務所、ヘルスカイの『チーム・ビーバ』、女アクドルの事務所、ムーンプロ所属の『チーム・ネネット』とキラーキューン所属の『チーム・ギャリー』、そしてデビムス所属の『チーム・くろむ』の四チームだ。
そして最初に『チーム・ビーバ』が歌おうとしたのだが……。
「よっしゃあ、いくぜお前らぁっ!!」
『順番待ちはロックじゃない』とギャリーが乱入してみせた。そして、そんなギャリーの持ち曲はなんと一曲しかない。正確に言えば全ての曲が同じタイトルなのだ。
彼女はデビュー曲の発表会で用意されていた曲を滅茶苦茶に改変して歌っている。それにスポンサーなどは苦言を呈したが、ギャリーを支えているマネージャーがそれを良しとした。
そうして彼女は叩き込まれた音楽センスと天性の魅力、同じ曲は二度と歌わない即興ロックをもって、彼女の自由を悪魔へと刺す。
ギャリーは自分のロックを持って、ビーバのロックを聞きたがっていた観客も含めて周囲を一気に惹き込んだ。
アンコールまで叫ばれているほどである。
『さすがのギャリー様だぁっ、もの凄い歓声でドームが揺れています。ゴンテツさんは座って!!』
マチャラも興奮しながら、隣でマイクを上げて立っているゴンテツに注意をした。
乱入されたビーバに意見をマチャラは聞いたが……。
「ロックに順番など無い!!」
ビーバは影響されてしまった。
そして、ギャリーがアンコールに応えようとしたところで……。
「~~~~♪」
音も無く、静かだがあまりにも美しく感動させる歌声が響く。そうして……。
「……ぁ」
ギャリーの歌声に敬意を表するとばかりに耳元で歌声を囁き、痺れさせたのは妖艶なドレスを聞いた女王が如き姿のリンである。
そのまま、会場を移動して観客たちへと歌声を送り、感動させていく。
そうして、次の瞬間その歌声が終わった所でドレスを脱ぎ捨てると共に暗黒の光が一瞬覆うと妖艶でスタイリッシュな衣装を着たリンにくろむ、くらりん、メルンが登場しそうしてリンとくろむが『キミの小悪魔黙示録〜〜ロックver』を歌い始める。
くろむが歌っていく中でリンはマイクスタンドごと振り回したりなど、暴君パフォーマンスをしていく。
終盤、リンはマイクの元から去ると後ろで華麗なピアノを披露していき、くろむは『キミの小悪魔黙示録』の原曲を歌い、最後は可愛らしいドレス姿となる。
「サンキュウだぜっ!!」
そう言って、ポーズを決めながらライブを終えたのであった……。