十三日間、魔界の各地で祭りが行われる月である『13月』。
その2日目は入間は魔界の各地を開発した大きく豪勢なパレードカーや神輿台車、ライブ会場をそのまま車にしたようなそれを使い、使い魔状態のロビンにガヤガヤ族を伴って1日中、サンバやら何やらをして大いに魔界を盛り上げ、名を馳せたのである。
そうして1日経過した3日目――入間は気分良く目覚める。
「さて、今日はどんな祭りをして楽しもうか……ん。アリスか」
すると入間の持つス魔ホが着信をする。相手はアリスであった。
「もしもし、おはようアリス」
「ええ、おはようございますイルマ様。朝早くから電話して申し訳ございません」
「いやいや、別に構わねぇ。俺とお前の仲だろう」
「うう、そう言っていただけて感涙です「おお、それはなによりだがそろそろ、用件を言ってくれないか?」ああ、そうでした。それでですね、今日は私の屋敷で母上、それに前にイルマ様も出会った親戚のビオレとリリーも来て、13月のパーティをするのですが母上たちがイルマ様にも来てほしいと」
入間はアリスと会話しながら、用件を聞くとパーティの誘いであった。
「そういう事なら、おじゃ魔させてもらう」
「ありがとうございます、それでは迎えに行かせてもらいますね」
「それじゃあ待ってる」
「はい」
こうして入間はアスモデウス家の屋敷に向かう事となった。
「入間様、迎えに来させていただきました」
「ああ、ご苦労さん」
そうして準備を整えるとアリスが言った時間ピッタリにアリスと執事のダヴィデが乗った馬車がサリバンの屋敷の前に来た。
「それじゃあ、行ってくるな爺さん、オペラさん」
「うん、楽しんでおいで」
「ごゆっくり」
サリバンとオペラに見送られながら入間はアリスとダヴィデが乗る馬車でアスモデウス家の屋敷へと向かった。
そうして……。
「あれこそ、我が屋敷です。入間様の屋敷程、豪華でも広くもありませんが」
「いや十分だよ。流石13冠を輩出してる屋敷だな」
「評価ありがとうございます」
広く手入れされた庭から奥に大きく高貴さを感じさせる屋敷を指しながら、アリスは言い、入間も感想を言った。
そして、馬車を降りて共に屋敷へと近づいていくと……。
「ぱっくん♡ 後ろの小悪魔だぁ~れだ♡」
「アムちゃん、ハッピー13」
庭の茂みの中からなにかが飛び出し、入間の後ろから飛び乗って目を塞いだ。
直ぐに正体が分かって入間は13月の挨拶をする。
「ええ、ハッピー13」
「母上、また入間様に……『ハッピー13、イルマ様』!!」
そうして、屋敷の中からアリスの親戚であるビオレとリリーが現れ、笑顔で入間に近づき……。
「っておい、なんでお前までいるんだアホウァラク!!」
「っち、バレたか」
アリスは何故かしれっと混じっていたクララを掴み上げた。
「私が呼んだのよ、クララちゃんは私の弟子でもあるし、お気に入りだしね♡」
「ぅ……そういう事なら……」
「ははは、参ったか」
「威張るな」
自分の母の招待なら無下にも出来ないのでアリスはクララを下ろす。クララはふんぞり返るような態度で言い、アリスはツッコんだ。
ともかく、そうして入間とクララはアスモデウス家の屋敷で13月のパーティをする事になるのであった……。