魔入りましたよ 入間さん   作:自堕落無力

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百五十一入

 

 魔界において『魔海学園』レビアロンの学長であるレディ・レヴィと『地帝学園』ジャカポの学長であるベリアール、悪魔学校バビルスの理事長であるサリバンの三人は『三傑』と呼ばれている。

 

 そしてその地位は『13冠』よりも高く、魔王に次ぐ立場であった。

 

 長い間、13冠も含めて三傑の誰かが魔王になる事を望んでいたが、今、『13月』を迎えている中、行われている『13冠の集い』にて三傑たちはとある計画を持ち出した。

 

 現在の魔界は不安定であり、だからこそ今後の魔界を見据えて未来を拓く若き悪魔が必要だと……。

 

 そうして13冠で魔王候補に定めた若き悪魔を魔王に育てようという英才教育をしようと言ったのである。

 

 そして、その計画の筆頭であるレディ・レヴィは魔王候補として令孫であるレヴィアタン・レイヂを、ベリアールは令孫であるベリアール・ベリィ・ラズベリィを、そしてサリバンは令孫であるイルマを抜擢したのだ。

 

 

 

 因みにだが、レヴィとベリアールはサリバンに孫が出来たのを知って、段階飛ばしな事もあってものすごく驚愕していたりしたが……。

 

 無論、13冠たちもそれぞれ魔王候補になり得る若き悪魔がいれば推薦し、競い合わせようという事で話はとりあえず纏まった。

 

 こうした空気の中、イルマにレイヂとラズベリィ、つまりは13冠の集いに呼ばれていた三傑の令孫たちはそれぞれ、魔王になった上でどんな魔界にしたいかという質問にプレッシャーを与えられながらも物怖じせずにしっかりと伝えた。

 

 面接が終わると雰囲気は和やかになり、晩餐を楽しめと一瞬の後に豪勢な料理が並んだのである。

 

 

 

「ははっ、美味しそうだ。いただきます」

 

 入間はどれを見ても美味しそうな料理が並んでいる事を喜び、手を合わせて食事の挨拶をすると食べ始めた。マナーこそしっかりしているが美味そうに、幸せそうな表情を浮かべながら食べる速度は非常に速かった。

 

 

 そして……。

 

「おお、豪快だなレイヂ」

 

「どの料理も美味しいからな」

 

 レイヂは見た目に反してマナーなど欠片も気にしない豪快であり、荒々しく料理を食べていた。入間の後に13冠の一人、アマイモンが指摘すれば『私の規則ではこれが正当な食べ方ですので』と言ってみせた。

 

 

 

「ラズベリィはその食器の使い方で良く綺麗に食べれるな」

 

「へへ、こういうのが俺の特技なんだ」

 

 対してラズベリィは食器の使い方こそ自由であったが、綺麗に料理を食べていた。料理を組み合わせたりしたが……。

 

 

 

「嫌いな物があるなら、俺が食べてやるよ」

 

「え、まじでありがとう。イルマちゃん」

 

 そして好き嫌いが多い様で嫌いな物を隣にいるレイヂの更に移そうとしていたのを見て入間は自分の皿を出し、貰ってやった。

 

 

 

 そうして、思い思いに晩餐を楽しんでいたが……。

 

 

 

「おかわり、お願いします」

 

「勿論、用意してあるよ」

 

 入間は13冠の集いに呼ばれた客魔としては初めてのおかわりの要求をしてみせた。

 

 

 

『そんだけ食べてまだ食べるのかっ!?』

 

 レイヂとラズベリィは入間が自分の傍にかなりの皿の量を積み上げているのに驚いた。

 

『(その図体のどこにベヘモルトと同じくらい、食べれる胃袋が……)』

 

 入間の食事の量は13冠達にベヘモルトを想起させ、驚かせたのだった。

 

 

 

 こうして晩餐を終えた後……。

 

 

「私は絶対にお前達に負けん」

 

「俺もだよ、ガチでやり合おうねレイヂ君、イルマちゃん」

 

「望む所だ。レイヂ、ラズベリィ」

 

 お開きとなり、バベルを去ろうという際にレイヂが指を出しながら言ったのでなんとなく、ラズベリィも指を出し、イルマも指を出して3人の令孫は指をくっつけ合って競い合う約束を交わした。

 

 

 

「とっても楽しい『13冠の集い』だったよ、爺さん」

 

「イルマ君が楽しいなら、なによりだよ」

 

 帰り道、上機嫌な入間の言葉にサリバンは喜んだのであった……。

 

 

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