悪魔たちの祝い月である『13月』は13日間、魔界の各地で祭りが行われる。
当然、それはとっても楽しいものだ。だが、基本的に楽しい時間というのは過ぎるのは速く感じる物であり、13日間というのはとっても短い。
そう、『13月』は終わって悪魔学校バビルスは勿論、『魔海学園』レビアロンに『地帝学園』ジャカポなど魔界にある学園は授業を再開した。
13月の役割としては連日の祭りによって、悪周期やストレスを発散する事だ。
つまり、心新たに日常に戻る事である。
「いやぁ~、13月楽しかったぁ」
「もっと長かったら良かったのになぁ」
「ああ~、とってもほわほわする」
しかして祭り続きでは大なり小なり、気が抜けてしまうのは無理もない。そして、気が抜け過ぎてアホになる生徒が1月から2月まで増えてしまうのだ。
一応、本来は1月と2月は次の学年ヘ向けて準備を行う重要な時期ではあるが……。
そうして気が抜けてほわほわした状態でバビルスへと登校してくるバビルスの生徒達であるが……。
「皆、13月は楽しかったよな。とっても祭りは素晴らしかったよなぁ。急に気持ちの切り替えも無理だろうから俺が切り替えさせてやるよ。いくぜぇぇっ!!」
バビルスの校門近くで入間はギター型の魔具を使って演奏しつつ、歌を歌い始めた。
『う、うおおおおおっ、やる気がみなぎって来たぁぁぁぁっ!!』
入間の演奏による音と歌は魔力が籠っており、それは悪魔たちのやる気を漲らせてほわほわの状態から解放したのである。
「という訳で皆、おはよう」
『おはようございますっ!!』
こうして入間によってほわほわ状態を解除された悪魔たちは『生徒会師団』の挨拶に応じ、普段よりも活気に満ちた登校をしていくのであった。
「流石だな、イルマ」
「相変わらず頼りになるねー」
「ギョギョー」
アメリにスモーク、ナフラは入間の頼もしさを賞賛したのであった……。
二
ところ変わって『問題児クラス』の教室へと向かう担任の悪魔――それは当然、ナベリウス・カルエゴだ。
「くそ、行きたくない。絶対に行きたくないぞぉ」
カルエゴが有する胃痛センサーが入間が碌でも無い事をしようとしていると伝えてきた。
その時点で13月によるストレス発散は無意味と化してしまった。
ともかく、カルエゴは『問題児クラス』の教室である『王の教室』へと入り……。
『カルエゴ先生、おはようございますっ!!』
カルエゴが教室に入ると同時、入間達問題児クラスは立ち上がり、挨拶をし、深々と礼をした。
「カルエゴ先生、13月を過ごして俺達は心機一転してます。そして1月~2月の目的である次の学年への準備を頑張ります」
「……ぅ、うむ……」
「それとモモノキ先生との蜜月をたっぷり、過ごせてよかったですね」
「うむ「はい、禁欲はしっかりしている態度の先生も結局は、男としての欲には弱いと」い、イルマぁぁぁ、ぐぼぉっ!!」
「はい、バビルスが再開して初吐血いただきましたー」
『おおおおっ!!』
入間のさらっとした発言につい、頷いてしまいそこから畳みかけられたカルエゴは吐血して倒れ、やってやったとばかりな態度の入間に対し、アリス他クラスメイトは全員、拍手をするのであった……。