新学期を迎えた悪魔学校、バビルスにバールが自らの同胞である『六指衆』のアトリとシーダをカルエゴの兄であるナルニアの協力を得て新任教師として潜入させてきた。
それに対し、入間はシーダを自らの女として篭絡する事でまた、バールに対抗するための手を増やしてバールが起こす悪事に備えていく。
そんな中で新入生であるチマ達、一年生で去年、入間達が受けた『飛行試験』による位階発表を見に行った。
すると今回は優秀な成績を示した、一年のトップ悪魔達二十六名を豪華な枠で発表していたのでそれについて言及すると入試次席でモデビルの新人であるが、幾多もの雑誌の表紙を飾り、『顔面大賞』は堂々一位、呪魔ボーイコンテスト最優秀賞を飾ったというゼゼが現れた。
実際、中々の美形であるが結構なナルシストであり、自信の表れか自分の事を『全知全能』のゼゼだと評してもいた。
彼は魔界中で話題になり続けている入間に対抗心を燃やしているのを入間は見抜いており、又、自信に溢れ、入間へと挑んでくる者に対して色々と翻弄や弄ぶなどして叩きのめすのが好きだというこの魔界の暮らしの中で芽生えた嗜虐性、かつドSな性格が疼くのを感じるままに入間はゼゼを自らの獲物と定めつつ、表面上はゼゼと友好的に握手を交わした。
そして、そんなゼゼであったが……。
「どいて」
駆け寄ってきたチマの氷魔法で冷たい声と共に押しのけられて、ゼゼは転ばされてしまった。
「こ、こんにちはイルマ先輩」
「ああ、こんにちはチマちゃん。飛行試験一番おめでとう。よく頑張ったみたいだな」
「はい、頑張りました」
チマは照れながら入間は挨拶し、入間は枠の中で一番になっているチマの成績を褒めつつ、頭を撫でると心地良さそうに、嬉しそうにしながらチマは受け入れ、身を任せつつ、笑みを浮かべた。
「イルマ君に対しては凄く素直ね、チマちゃんは」
「チマちゃんがあんなに自分の気持ちを出すなんて……」
チマがどう見ても入間を異性として好いている様子を見せている事にエリザベッタは微笑み、ケロリは驚いていた。
「シルビアも凄いじゃないか。お前の兄貴、サブノックより上だぜ」
「いえ、あたしはまだまだっスよ」
「謙虚だな」
シルビアとも会話を交わす入間であったが……。
「フッ、相変わらずクーげぼぉっ!!」
チマに対して会話しようと立ち上がったゼゼは邪魔だとばかりにチマが出した氷塊で潰される。
「アウトオブ眼中とか……まだまだ全知全能には程遠いようだな、ゼゼ」
「ふぐっ!!」
入間はゼゼが潰されている氷塊の上に乗ってゼゼに対して重量を更にかけながら告げる。
「良い氷だな、チマちゃん」
「えへへ、来週末に向けて頑張りますね」
「あたしもっス」
『来週末?』
氷塊の上に乗りながら、その質に対して入間はチマを賞賛すると入間にアリスとクララ、エリザベッタ達、二年の問題児クラスはチマが気になる事を言ったので戸惑ったのであった……。