魔入りましたよ 入間さん   作:自堕落無力

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百七十六話

 

 今年の悪魔学校バビルスにおける『問題児クラス』は今まで誰も使っていなかった魔王デルキラが勉強をしていた『王の教室』を使っている。

 

 『王の教室』を使う条件としてそれに見合うだけの成績を示す事を条件づけられているが、入間の位階は【8】である。

 

 本来、【6】になるため、そして更に上を目指すためには『スカーラ』という『特別昇給試験』を受けなければならない。その審査としては『13冠』の悪魔の誰かが立ち会う事になっている。

 

 立ち合う受験者と浅すぎず、深すぎない関係の者が13冠から選ばれるのだ。

 

 そんな試験を受けてはいないが、魔界の全域に入間はカルエゴとの決闘を中継している。当然、13冠も見ており、入間の実力を評価した事で彼が【8】になることを認めたのだ。

 

 魔界は実力主義であるのだから……。

 

 そして、入間を除く『問題児クラス』の生徒達も全員、【5】である。つまりは『スカーラ』を受ける資格ありだ。

 

 そして、その位階に見合う資格を有するだけの実力があるかの試験、新入生に対しても位階昇級試験も兼ねて特別的な試験を行う事になったのである。

 

 それが二年生の問題児クラスと一年生の中で優秀な成績を飛行試験で示した新入生二十六名が合同で行う『心臓破り』である。

 

 何と相手はバビルス教師陣でその相手から問題児クラスは一年生を守る試験だ。

 

 試験会場はバビルスの校舎全てを使うという豪快なものであり、ルールとしてはそれぞれ一人の問題児クラスの生徒に二人の一年生を付けてチームを組ませる。

 

 そして、一年生にはハート風船をつけているのでその二つの風船を割られれば、退場になるというルールだ。

 

 だが、更に……。

 

 

 

「俺と爺さんは封印されるんかい」

 

 教師陣の中にはサリバンもいるが彼は試験開始時、カプセルの中で眠っているという設定である程度の時間にならないと目覚めれないというもの。

 

 だが、チームが近づき、魔力を送り続ければサリバンの目覚めを阻止できるのである。

 

 同じように入間も試験開始時にカプセルの中で眠り、ある程度の時間がこないと目覚めれないというものになっていた。こっちは教師陣が妨害は出来ない事になっているが生徒達が早める事も出来ない仕様だ。

 

 「当然だろう。規格外に過ぎるお前が出ると試験にはならないからな。良いか、大人しくしておけよ」

 

「だから、こんな厳重にルール書いてんのか」

 

 試験について書かれた紙を見ると違反や禁止行為を示している欄がエグイくらい詳細に書かれていたのだ。

 

 

 

「お前はあの手この手で不正をやりまくってくるからな」

 

「さっすが、カルエゴ先生。俺の事を理解してる」

 

「嫌でも理解させられたからな」

 

 入間の言葉にカルエゴは責めるように言い、入間はちゃかす。

 

「(まあ、これでもまだまだ足りないぐらいだけどな)」

 

 そして、入間はちゃんと皆の試験となるように立ち回りつつ、教師陣に勝つためにルールの穴を突き、裏をかく方法を考え始める。

 

「(後は皆で作戦会議だな)」

 

 試験が行われるまでの間、更にクラスメイトに試験を受ける一年生を呼んで作戦会議やら連携をしっかりするための鍛錬をしようと考えるのであった……。

 

 

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