入間は自分達、十三人の『問題児クラス』と一年生の中で『飛行試験』にて優秀な成績を収めた二十六人の生徒と組んでバビルスの教師陣と戦う試験の『心臓破り』に備える事とした。
目的は無論、教師陣に勝つ事である。入間向けに色々とルールを設けられているし、入間自体はサリバンと同じように一定時間まで封印のような形で試験に加入出来ないようにされていた。
それだけ、入間の実力が脅威であると判断されているし、予想外の事をやってくると警戒されている証ではあるが……。
ともかく、異空間に試験会場となるバビルス校舎を再現し建物を用意し、チーム分けの発表はまだされていないので問題児クラスと一年の二人をそれぞれ、バラバラにチームを組ませつつ、教師陣のクローンと戦わせていく。
更に魔具や魔術を用いて『心臓破り』当日の未来であり、幾つもの可能性を見ては研究をする。
更に……。
「魔具の持ち込みは駄目でも魔具を取り込んでは駄目という事は書かれてないからな」
ちゃんとルールには書かれてない範囲で対策もする。例えば、ナノマシンの技術を用いた物で体内に取り組む事で念話が出来る魔具やトレーニングをした後、成長効率を引き上げるためのプロテイン的なものやら色々用意していったのだ。
そして、更に……。
「えーっと、あの先生の弱みはっと」
いろいろ情報を積める事で教師陣にとっての弱みを見つけていざという時に取引できるように記録したりもした。
当たり前であるが、入間は勝利を目的としているのでやれる事を最大限やるというガチ思考とガチの気持ちで備えていった。
「イルマ先輩は恐ろしいって聞いたけど、本当に怖ろしいな」
「俺、絶対逆らわねぇ」
入間がやる事、なす事、準備する物も含めて一年生たちは入間には絶対逆らわないと決意する。あまりにも凄すぎるので敵に回せばどうなるかを理解させられたからだ。
「……と、とんでもない悪魔に挑戦しようとしているのか……で、でも負けない。私は『全知全能』のゼゼだ」
入間をライバル視しているゼゼは入間の実力を理解しながらも挑戦心を燃やしていく。
「へぇ、見どころはあるじゃないか」
自らの実力を見ても諦めないゼゼの評価を入間は改めた。
「流石です、イルマ先輩」
「本当、なんでも出来るんスね」
チマやシルビアは入間に強い好意や尊敬の念を抱く。
「ほら、今日も疲れたろう。召し上がれ」
休日の昼休みなどにおいては美味しい昼休みの昼食を用意したりなどする。
『イルマ先輩、敵だと怖ろしいけど味方なら本当に頼りになるし優しいなぁ』
昼食もそうだが、色々とサービスなどしてくれるので一年生たちは入間が敵にはとことん、厳しいが味方になれば、とっても優しいし頼りになる事をしっかり理解したのであった……。