今日はバビルス全域を試験会場として二年生の『問題児クラス』十三人と一年で『飛行試験』で優秀な成績を収めた二十六人が十三チームとなって、バビルスの教師陣との対決形式の『心臓破り』を行う。
普通にやり合う訳では無論、無い。
チームの組み合わせとして問題児の生徒一人と一年生の二人で組む事になっており、一年生二人には一つずつ、計二つの風船が付いている。
それを教師陣が狙うものであり、二つ割られるとそのチームは退場となるのだ。
そうして『心臓破り』は始まる。
「良いかい、今までの訓練の成果を出せば大丈夫。それに入間君の事だから僕達の有利になるよう、いろいろ細工やら仕込みをしてくれているからね」
「はい、リード先輩」
「頑張ります」
こうして、リードは集中しつつバビルスの校舎を進んでいき……。
『(ロビン先生の狙撃が来るぞ、リード)』
入間が封印されたカプセルより、試験の前に呑み込ませたナノマシン型の魔具でかのうとなった念話を使い、リードのチームに指示を飛ばした。
「避けろ」
『はい』
そうして入間の指示により、大きく動いたリードチーム。回避した場所に矢が飛んできた。それはロビンが矢を放ってきたからだ。
「はは、流石僕の弟子……良く回避するね」
リードから少し離れた場所でロビンが矢を構えていた。
「いきなり、全力過ぎでしょう。【
リードはロビンに対し、家系魔術を使い視覚と聴覚を奪ってみせるとそのまま疾走して離れていった。
「ああ、実際にくらうと厄介だね。でも、僕には……うぎゃあああああああっ!!!?」
家系能力を使おうとした瞬間、どこからか攻撃が飛んできてロビンは大きく吹っ飛ばされて窓の外から更に遠くへと吹っ飛ばされてしまったのだった。
ロビンには分かる筈がない。入間が事前にロビンが家系能力など強く魔力を使おうとした瞬間に発動する罠型魔術を仕込んでいた事など……。
「やっぱり、なんか仕込んでるじゃん入間君……これは俺も家系能力を使わない方が良いな」
家系能力を使おうとしたロビンをオリアスは彼の家系能力が一日一回しか使えないのもあって、止めようとしたのだが突如、どこからか飛んできた攻撃でロビンが吹っ飛ばされたのを見て入間は既に自分たち向けの仕掛けや対策をしているのだとどん引きしながら察し、とりあえず自分も家系能力を使わないと誓ったのであった……。