今日という日、魔界の悪魔中が至る所で賑わいを見せていた。
何故なら主にデビチューブ界で活動をしている音楽アーティストであるDJ.MAIRU&イマジナリーシンガーであるEGIIに突如、アクドルの世界に現れた魔性の美と歌声を併せ持つ謎の悪ドル、リンの二人と一匹による魔苦針ドームでの一日配信ライブが行われているからである。
厳密に言うと入間が密かにやっている株取引やら、魔術の新理論や知識、開発した魔具の提供などで得た資金を使って魔苦針ドームを借り、必要な機材を配置し必要な魔術も使い、そうして、オペラやサリバンの協力の元、自分が開発した分身を超えた偏在魔術によってDJ.MAIRU&イマジナリーシンガーことEGII、リンとしてそれぞれライブに励んでいた。
「まだまだいけるわよねぇ、MAIRU&EGII?」
「勿論です」
「当然」
「ふふ、それじゃあまだまだ飛ばしていくわよ」
そうして次々と全力の演奏と歌声で配信を見ている悪魔たちを沸かせ続けていた。
「くうぅ……なんてとんでもないライブをしてみせるんですかぁ……でも、やっぱり実力は凄い……」
悪魔学校バビルスにてクラスメイトと一緒に配信ライブを見ているケロリはとんでもない離れ業でライブをしている入間に対し、あまりの凄まじさに同じアクドルとしての尊敬や憧れ、見惚れさせたりと好感情しか抱かせない入間にそう呟く。
更に別のところでは……。
「くぅぅ……あたし様はくろむを本妻にって決めてたのになんて、誘惑をしやがるんだ……」
アクドル界においてはクロムと首位を競い合う程の実力を持つとある若きロックアクドルも配信ライブをしているリン(正体は入間だが)にまるで酔わせられたかの如き表情で涎さえ垂らしながら、そう呟く。
「やはり、イルマ様は素晴らしい……」
リンはともかく、DJ.MAIRUについては正体を知っているアリスは終始、応援しながら感動。
「やっぱり、いるまち凄い」
「ええ、本当に今日も凄いわね。入間くん」
クララもエリザベッタも見惚れ虜となりながら、一つも聞き逃さず、見逃さないように配信ライブを見続け……。
「うぅ……イルマさん、どれだけ惚れさせてくるのぉ……」
別のクラスにてエイコも実質的に入間がやっている配信ライブに集中しながら、どんどん虜になっており……。
「はぁぁぁ……イルマ……」
「たまりませんねぇ……」
生徒会室ではアメリとスモークがやはり、虜になっている。
「うーん、やっぱり入間君、良いわねぇ……今すぐ食べちゃいたいわぁ」
「私たちを誘惑して虜にしてくるほどですからね。どう、食べるべきか悩みますね。師匠」
「ええ」
アムリリスにライムはとある場所で入間のライブを見ながら、不穏な会議を始めた。
とにもかくにも多くの配信を見ている悪魔たちをその演奏と歌声で入間は魅了し、虜にしながら配信ライブを入間は続けるのだった……。
「それじゃあ、又、気が向いたらライブをしてあげる」
「見てくれた皆、ありがとうございました」
「後はしっかり寝て。明日も各々、己がやるべきことに厳粛に励むように……」
そうして、配信を見ている悪魔たちに対し最後はそう、声をかけて配信ライブは大盛況の声を送られながら、配信ライブは終わったのだった……。
2
配信ライブを終えた翌日、1日いなかった分、いつも以上に頑張ろうと朝早くからバビルスへと行き、生徒会室に向かった入間……。
「おはようございます」
そして、挨拶しながら会話しようとしたのだが……。
「はい、おはようございます。入間さん」
「……すいません、間違えました」
いつも女傑の雰囲気有するアメリが居る場所で可憐な乙女の雰囲気を発し、改造制服ではなく普通の女性用制服を着たアメリに似た女性が返事をしてきたので思わず、入間は謝って生徒会室を出る。
「……まだ疲れてたようだな。良しもっと気を引き締め直して……おはようございます」
しっかり深呼吸し、気を引き締めて再び、生徒会室へ入ると……。
「ふふ、おはようございます。入間さん」
「間違いじゃ無かったぁぁぁぁっ!?」
可憐に笑いながら、返事をする乙女なアメリに入間は戸惑いの叫びを上げたのであった……。