魔入りましたよ 入間さん   作:自堕落無力

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五十三入

 

 状況という物は常に変わりゆくものであり、変わらないものなどありえない。

 

 特に大勢の大人と子供の悪魔が集う学園のバビルスでは状況の変化は大きく、そして常に変わりゆくものである。

 

「今回の件については、私が自分が思う以上に気を緩めていた事の証明だ。もう二度と『性格改変』されるなどという失態は侵さないよう、気を付ける。皆、苦労と心配をかけて申し訳なかった」

 

 バビルスに通う生徒悪魔の秩序と治安の維持に努めている『生徒会室』にて生徒会長であるアメリは『乙女モード』では無く、いつも女傑染みた雰囲気のままに生徒会の者たちへと謝った。

 

「何も会長が謝る事ではありません。とにかく、無事にいつもの会長に戻って良かったです」

 

 ザガンが代表してアメリへと言い、他の者も頭を軽く下げて同意を示す。

 

「ありがとう……そして、イルマ……生徒会長代理に『解散選挙』といい、『生徒会』を守ってくれて本当にありがとう、良くやってくれたな」

 

「っ、い、いえ……俺に出来る事を精一杯、やっただけですから……」

 

 アメリは入間へと近づくと屈みながら、頭を優しく撫で回す。

 

 ただ、それだけの行為でもアメリを中心とした女性悪魔に少し前にたっぷりと甘やかされ、可愛がられる気持ち良さをたっぷりと刻み込まれた入間はアメリからの甘やかしと可愛がりに蕩けるスイッチを入れられながら、何とか耐えようとする。

 

「ふふ、謙遜しちゃって……」

 

「す、スモークさんまでぇ……」

 

 更に彼を追い詰めるかのようにスモークが後ろから頭も首元も撫で回して、更に入間を蕩かせていき、入間は懸命に意識が蕩けきろうとするのを耐えた。

 

 ともかく、生徒会はアメリの人格が元通りとなった事で以前のようにアメリを会長として活動する事が決まり……。

 

「『解散選挙』での奮闘と言い、見所はあるのでロノウェ先輩も生徒会の団員に加えようと思います。というより、又、ややこしい事になってもいけませんし」

 

 責任は自分が持つと言って、入間はロノウェを生徒会の団員に加える事をお願いした。

 

 実際のところはロノウェは入間の使い魔であり、それが故に使い魔として仕事を手伝わせるというだけなのだが……。

 

 

 

「よろしくお願いします……」

 

 実際は入間の使い魔であるロノウェは泣きながら、アメリに頭を下げたのだった。

 

 因みに入間の使い魔となった事でロノウェは入間の命令に逆らえないし、無論、歯向かえない。

 

 そんな事をすれば、カルエゴやオリアスのように重い罰が与えられるからだ。

 

 そして、罰と言えば……。

 

 

 

「お前らはしっかり、俺が管理するからそのつもりで」

 

『はい……』

 

 下手をすれば生徒会が危機に陥る事態を引き起こしかねなかったエリゴス・シネル達『自称アメリ会長親衛隊』は全て、入間が『魔具研究師団』の一員として受け入れながらもたっぷりと矯正しつつ、扱き使われる事となるのだった……。

 

 そして、入間の一番の変化と言えば……。

 

 

 

「ふふ、やっぱりイルマは可愛いな。癒されるな……んちゅ」

 

「うく……んん……っああ」

 

「はい、会長……ほら、もっと甘えようねイルマ君。ほら、甘えるの頑張れ、頑張れ……」

 

 

「ふあ、ん、ぅあ……」

 

「えへへ、ほら、クララお姉さんがたっぷり可愛がってあげるからねー、イルマち」

 

「ひゃ、う、く……」

 

 

「はぁい、もっともっと蕩かせてあげるわね」

 

 

「ん、うふ……や、あ……」

 

 

「ふふ、貴方を一番虜にするのはこの私だって事を証明しましょう」

 

「っ、は……」

 

「イルマさん、私もイルマさんを満足させられるよう頑張ります」

 

「っ、ふ、んん……」

 

 

 

「ふふ、もっともっと魅了してあげるわ。イルマ君」

 

「んくぅぅっ!!」

 

「激務の疲れを癒してくれてありがとうね、イルマ君。さあ、たっぷりと貴方を甘やかして可愛がってあげる」

 

「ひゃあああああっ!!」

 

 アメリの策略染みた手法により、一度でアメリにスモーク、クララにエリザベッタ、クロケルにエイコとライムとアムリリスらによって囁きや抱き締め、口づけや撫で回し、擽りや掻くような刺激、軽く揉むなどの可愛がりと甘やかしによって泣くほどに可愛がられ、甘やかされ尽くした入間。

 

 これにより、入間は彼女たちの要求に従わざるを得ず、自分を可愛がるための空間を作らされ(アムリリスにおいてはこの空間と13冠としての仕事部屋を行き帰りするための転移用魔具も)、そうして彼女たちが決めた予定日にて可愛がりと甘やかしを受け入れなければならないようになった。

 

 

 

 

 

 

「こ、このままじゃ駄目だ。もっと、気を引き締めないと」

 

 このままでは本当に駄目にされてしまう事を悟った入間はもっと身も心も引き締めようととある試練に挑戦する事を決めた。

 

「(付き合ってもらいますよ、カルエゴ先生。それが教員としての務めなんですから)」

 

「づぅっ!?!?!?!?(い、イルマめぇぇぇ。また何か碌でもない事に俺を巻き込もうとしているなぁっ!!)」

 

 そうして試練のために入間はカルエゴを付き合わせる事を決め、カルエゴはそんな入間の意図を学園にて感じ取り、凄まじい悪寒に身を震わされ、胃にも多大なストレスを与えられ、吐血する羽目になるのだった……。

 

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