目的は色々とあるが最近、アメリにスモーク、クララにエリザベッタ、ケロリにエイコ、ライムとアムリリスと大勢の女性から甘やかしや可愛がりを受けるようになってしまっている。
それに抵抗できず、受け入れて腑抜けになり続けている自分に危機感を覚え、活を入れるという意味もあって色んな要素を抜いた本人どうしの実際の実力で言えば超凄腕の高ランク悪魔で入間より上なカルエゴに決闘を申し込んだ。
そして、一週間という期間を設け、その間に学業がある日は複数の分身を生み出し、一体は戦場で実戦経験を積ませ、もう一体には魔術や魔具の研究をさせている。
そして、学業が無い日はというと……。
其処は何の物体も存在せず、『静寂』しかない空間。
「おおおおっ!!」
「はああああっ!!」
二人の悪魔が四肢を武器とし、自らの力を込めて絶大な威力の打撃を放ち合う。
激突の余波で『静寂』の空間が破壊され、荒れ狂っていく。
「ふぅ……流石はオペラさんだ。色々とこっちはバフしまくってるのに中々、勝てねぇ」
『静寂』の空間、サリバンの屋敷にオペラと全力でやり合える部屋を用意し、そこで手合わせし続けている入間はそう、声をかける。
能力を分割してしまうとはいえ、融合した際に上昇した能力や経験などを統合できるメリットもある分身を使っているのでオペラと戦っている今の入間の実力はかなり低い。
しかし、『悪周期解放』に最近、開発に成功した独自能力が『
今の入間が『大利得』のために捧げているのは一日、己が有する魔力に『悪食の指輪』に込めている魔力の使用不可及び、魔術の使用不可というものでその見返りに超絶的な身体能力とそれに追随する感覚、超絶的な体術を身に着けていた。
「ご謙遜を……むしろ、本来の実力でなくとも私とやり合える術がある時点でこっちは驚くばかりですよ」
入間に対し、苦笑するのは入間の訓練相手を今日以前までも務めているオペラ。
彼は普段の入間との鍛錬で温度変化や重力、息苦しさなど過酷な環境の鍛錬部屋を使っていたり、私用の時間でも鍛錬部屋を使って己を鍛えているとあって実はかなり、実力を増し続けていたりする。
「やり合えるだけじゃなく、勝てるのが一番だけどな……『
「『怒りの
次の瞬間、お互いがお互いを倒すべく凄まじい攻撃のラッシュであり、猛撃をぶつけ合った。
一方、別の場所では……。
「これまでの分も含めて、貴様を完膚なきまでに叩き潰してやるからな、イルマァァァァァァァッ!!」
「全く、どれだけ気合入っているのやら」
魔界の辺境、荒野にてカルエゴは親友であるバラムに鍛錬を付き合わせ、その気合の入れっぷりに普段、どれだけ鬱憤を抱えているのかと思いながらバラムは付き合うのだった。
無論、学業がある日でも放課後に数時間程、今のような実戦形式での鍛錬にバラムは付き合わされているのだが……。
「頑張ってください、カルエゴ先生」
因みに荒野には二人だけでなく、二人の勝負の余波に巻き込まれない場所にてカルエゴとバラムの食事などの世話をしてサポートしているモラクスはカルエゴを全力で応援している。
彼女も又、学業がある日でもカルエゴの鍛錬のサポートをしていた。
決闘での勝利に向けて、入間もカルエゴも己が出来る最大限の努力をしていくのだった……。