今日という一日、悪魔学校バビルスにおいては記念すべき一日となる事は間違いない。何故なら魔王であるデルキラ一人のために用意され、デルキラが卒業して以来、超厳重に封印されて使用を禁じられていた教室である『
そんな、厳重に幾つもの錠や鎖で閉じられた『王の教室』前の校庭では解放の瞬間を見ようと多くの生徒が集まっており、記念すべき日を祝うためか何なら、いくつもの出店まであった。
そして……
「本当さ……もうイルマ君が凄すぎて、俺……実は伝説の時代を生きている気すらしているよ」
「同感だ。何なら魔王にだってなりそうだよな」
「ふっ、俺は一生イルマ君についていく事を決めているぜ」
生徒たちは幾度も自分たちを楽しませ、更にはバビルスの教師陣の中でも実力者であるカルエゴを決闘で倒してしまい、一気に『8』ランクにまで上り詰めてしまった規格外と呼ぶ事すら不足とも思えるイルマについて話をしている。
もはやイルマは生徒たちの多くから支持どころか崇拝されたりもしている程に超絶的な人気を有しているのだ。
そして……。
「お前、言っておくが絶対に『王の教室』は弄るなよ。これはフリとかじゃないぞ。絶対だ、絶対だからな。あの教室はバビルスで永遠に残されるべき教室なんだからな」
入間との決闘に文句のつけようもない程に負けてしまったカルエゴは約束通り、入間の頼みに応じるしかなく『王の教室』を開放し、使用を許すしかなくなった。
とはいえ、入間が改造に改造を重ねて好き放題した結果、『万魔殿』と化した教室のようにさせる事だけは許さない。そこはカルエゴも散々、念押しし更に今も言っておく。
入間は油断ならなすぎるからである。
「ああ、そこはちゃんとしておくから安心してくれよカルエゴ先生。1年塔も校門も近い教室を使えるってだけで十分だからな」
入間はカルエゴの言葉に応じ、頷いた。そして、これからの事だが入間達は『王の教室』もそうだが、今までの自分たちの教室も使う事になる。
「……ちっ……それではここに『王の教室』の開放を宣言する」
そうして、カルエゴの宣言と共に『王の教室』は開放され……。
「おお、本当に僕たちがいつも使っている教室は此処を再現したものだったんだ。ちょっとの誤差はあるとはいえ、再現性は完璧だったんだね」
「やっぱり、慣れ親しんでる室内ってのは良い物だよな。それにこっちはデルキラ様の魔力に包まれてる気もするし」
「それに転移する必要が無いのは便利だね」
『王の教室』へと入った『問題児クラス』の生徒たちは今まで自分たちが使っていた教室とほぼ似た室内である事や更に便利度が増した教室について好意的である。
「おお、凄ぇ……此処が『王の教室』か」
「流石は魔王デルキラ様の教室だぁ……」
更に入間は他のクラスや他の学年の生徒たちが入る事も許しており、そのためこの教室へと入った生徒たちは感動や感極まりながら、部屋の雰囲気などを楽しみ、味わう。
「ふふふ……お前ら、これからも俺について来い。これ以上無いくらいお前たちの『生』を楽しいものにしてやるから。勿論、お前たちもだ」
入間は『王の教室』に用意されているデルキラの玉座に座りながら『問題児クラス』の者たちだけでなく、他の学年に対して魔王のような圧倒的威風を放ちながら誓いの宣言をする。
『ははーっ!!』
入間に対して全生徒が膝をつき、頭を垂れるのであった……。