そうして、その時は来た――魔界における長き休日にして、長期のストレス発散期間である『終末日』が……。
「皆おはよう。ようこそ我が家へ」
『おはよう、お邪魔します』
終末日の一日目、サリバンの屋敷へとバビルスの一年生で入間を除いた『問題児クラス』十二名と別クラスである一年のエイコ、『生徒会』のアメリとスモーク、教師であるライム、『十三冠』の色頭であり、アリスの母親でもあるアムリリスが集まり、入間が挨拶すると皆も挨拶する。
これより、入間達は魔界において絶大な人気を誇る遊園地の『ウォルターパーク』へ向かうのだ。
ウォルターパークには数多くのアトラクションもそうだが、『血みどろプール絶叫フェス』や『吸魂の館』でのショッピングなど様々な施設が悪魔を楽しませるために用意されているのである。
「とりあえず、皆集まっているところでまずは……何かあった時のために様子を探れるようにさせてもらうぜ」
ウォルターパークは広く、何もせずに自由に行動すれば迷子になるなど面倒になるため、入間は魔術によりいつでも様子を探れるようにするマーキングをしたのであった。
「それじゃあ、行くか。ウォルターパークへ……そして、今日は一日楽しむぞぉぉぉっ!!」
『おおおっ!!』
入間の号令に合わせ、皆が応じそうして二時間かけて開演前のウォルターパークへ行き……。
「あれ、カルエゴ先生とモラクス先生……「プライベートな時間は弄らないようにな、野暮なのも駄目だぜ」
『終末日』前にモラクス・モモノキにイルマは『ウォルタパーク』のペアチケットを渡していた。当然、親切心からカップルであるカルエゴとモモノキに終末日を楽しんでもらうためである。
そして、二人に気づいたリードやカムイたちに入間は放っておくように言いつつ……。
「ふぉっ!?」
魔術知識学教師にしてモモノキの祖父であるモラクスはカルエゴとデートをしようとしている孫を心配して隠れながら、様子を監視していたが魔術をかけられ……。
「おお、これは良い気持ちじゃあ……」
モラクスは入間が用意した本人の理想を叶え、幸福にさせる異空間に送られ……彼は豪華な温泉宿にて温泉を堪能し始めたのであった。
「(存分に楽しんでください、お二人とも)」
入間はカルエゴとモラクスたちに微笑みと暖かな視線を送り……。
「っ!?」
「どうかしましたか、カルエゴさん?」
「いや……(気にしないぞ、絶対に気にしないぞ)」
酷い悪寒を感じたカルエゴはモラクスには何でもないように返事しながら、入間がこの場に居るのは察しながらも気にしない事を強く意識した。
そんな中……。
『ウォルターパーク、開園でーすっ!!』
開園時間となると開園宣言と共に門が開く。
「それじゃあ、遊び倒すぞぉっ!!」
『いぇぇぇいっ!!』
入間は皆と共に入場待ちであった悪魔たちと同じようにウォルターパークへと入ったのであった……。