人間界に居る入間の両親は我が子である鈴木入間を金のために魔界の悪魔であり、魔王に次ぐ高階級のサリバンへと売った。
これを切っ掛けとして入間はサリバンの孫となり、魔界で暮らす事になったのだ。そして、普段は悪魔の学校であるバビルスにて悪魔の学生は勿論の事、教師たち悪魔の大人共に学業や交流を楽しんでいる。
そんな入間は魔界における長期休暇である『終末日』の一日目をクラスメイトや自分と恋愛の関係にある悪魔たちと魔界において一番の遊園地である『ウォルターパーク』へと行き、遊び尽くしたのだ。
その際、『ウォルターパーク』の地下に存在する『ウラボラス監獄』に収監されているアミィ・キリヲを脱獄させるために暗躍していた魔界における元祖返りの犯罪集団である『六指衆』の活動を阻止した。
特に攪乱のために『ウォルターパーク』の園内に『六指衆』は召喚災獣を三体も召喚した。客とスタッフを安全な場所へと避難させながら、ヒーローショーとして召喚災獣を倒す様子を皆に見せたとあって……。
「イルマくん、君がウォルターパークを救ったというのは本当ですか!?」
ウォルターパークの上空にある魔界の高級ホテルで一夜を過ごした入間であるが、そこへとウォルターパークでの出来事を聞きつけたマスコミの悪魔たちが押し掛けた。
なので入間は会見の場を設けるとして、オーナーであるローズベルトに要件を伝えて会見の場をホテル内に用意させた。
前に入間がウォルターパークを買収し、ローズベルトたちを一文無しに出来る程の権力と経済力を見せつけたし、今回で言えば入間はウォルターパークとウラボラス監獄の崩壊を防いでいるのでそれだけのことが出来たのだ。
そうして、マスコミが見ている中、彼らの質問に答えるべく入間と彼を孫にしているサリバンが居た。
「ええ、俺がウォルターパークを救いました。俺にとっては魔界全体もそうですが、魔界で暮らしている皆さんたちも大事な宝ですので……当然の事をしただけです」
「うんうん、流石はボクの自慢の孫のイルマ君だ。ボクにはもったいないくらいに素晴らしい。というわけで皆も僕の自慢の孫のイルマ君をよろしくねー」
入間が丁寧に答えれば必要以上にサリバンがイルマを褒めつつ、入間の事をアピールした。
そして……ほかにもいくつかの質問に答えた後……。
「この会見を見ているだろう皆さんの中にウォルターパークを崩壊させようとした犯人がいるでしょうから、言わせていただきます」
そう前置きして……。
「俺はこの魔界と魔界で平穏に暮らす悪魔たちに害を与えようとする者は許さない。必ず、どこまでも追いかけてやった事以上の報いを受けさせるからそのつもりでいろ……以上です」
カメラ目線でそう告げた。
「……は、言ってくれやがるじゃねえか、その挑戦、受けて立ってやるぜ」
その入間の宣言にバールは笑みを浮かべる。
イルマが放った矢により、癒えない激痛に悶えているキリヲから入間の事を聞いたことでバールは入間が要注意するべき悪魔であるとしたのである。
そして、入間も又、自分の部屋に帰った後で六指衆に刻んでいたマーキングから黒幕ごと襲わせた魔獣たちが返り討ちになる様子を魔獣たちとは別に放った監視用メカにて撮影していて、映像を見る。
「見つけたぞ、お前か」
それによって、バールが黒幕であると知り微笑んで呟く。
「そう簡単には終わらせない。六指衆やキリヲのようなお前の手駒もまとめてじわじわと遊びながら、破滅させて報いを受けさせてやるからな」
そう、入間は告げる。因みに六指衆の事すらウラボラス監獄のスタッフたちには完全に隠蔽しているのだ。
全てはウォルターパークを破壊し、ウラボラス監獄を破壊させながらキリヲの脱走と魔界の秩序を壊し、魔界で平穏を生きる悪魔たちに危害を加えようとした者に対し、報いを与えるがためであった……。