魔入りましたよ 入間さん   作:自堕落無力

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七十六入

 

 魔界の悪魔たちにとっての長期休暇である『終末日』だが、その時期だからこそ忙しくなる悪魔たちがいる。

 

 その悪魔たちとは『アクドル』であり、『終末日』はアクドルにとって自分を売り出すための一番の勝負の時期である。

 

「よろしく……お願いします」

 

「厳粛に頼むぞ」

 

「ああ、よろしく頼むよ」

 

 

 実際に『終末日』だからこそ、作曲と演奏に歌となんでも出来る超新鋭音楽アーティストのDJ.MAIRU&イマジナリーシンガーEGIIに舞い込む仕事の量も多いし、イベントやライブも多くなっている。

 

 今は男のアクドルにして美形のビーバとのコラボを依頼されたためにその仕事をこなしにきたところである。今までにもアクドルのライブにゲストとして参加したり、楽曲提供などしており、アクドル界においては重宝されていた。

 

 そして今日もDJ.MAIRU&イマジナリーシンガーEGIIが仕事をこなす一方で……。

 

 

 

 

 

「くろむ……」

 

「リンさん……」

 

 アクドルの中でも可愛さの分野で人気一番の『くろむ』と美しさの分野で人気一番の『リン』が大きなベットの上に居て、リンがクロムを押し倒し、上になっていてギリギリまで顔を近づける。

 

 妖艶と魔性を兼ね備えるリンにくろむは顔を赤に染めて、胸を高鳴らせていた。

 

「あぁっ、良い。凄く良いよリン様、くろむちゃん。この写真は凄く受けるよ」

 

 そんな二人へ遠くにいるカメラマンが絶賛の声を上げながらシャッターを取る。今回は二人による写真集の撮影だった。

 

 くろむとリンは所属する事務所が同じなため、一緒にライブしたりと写真集を出したり、番組に出たりしてもいるのだった。

 

「こんな感じはどう?」

 

「あうっ」

 

 そして、カメラマンに対しリンはくろむと自分の体勢を変えて見る者をドキドキさせる写真をとれるような構図を作った。

 

「さいっこう。リン様……流石、分かってるー」

 

 カメラマンは指示しなくても撮り高の高い写真を撮らせようとするリンに絶賛の声を上げる。

 

「俺、本当この仕事に就けて良かった」

 

「俺もだよ」

 

「私、なんだか目覚めちゃいそう」

 

「分かるわ、色々と反則よね」

 

 アクドル関係のスタッフらもそれぞれ、リンとくろむの撮影の様子に心を動かされたりしていた。

 

 

 

 

 

 

「はぁい、お疲れー。最高の写真集が出来るよ。ありがとう」

 

「いえいえ、こちらこそ良い写真を撮ってもらって感謝しているわ」

 

「いつもありがとうございます」

 

 撮影は終わり、満足げに言うカメラマンに対しリンとくろむはお礼を言った。

 

「二人とも、お疲れ様。次は――時に番組の出演があるからよろしくね」

 

「了解よ、それじゃあ休憩しましょうかくろむ」

 

「はい、リンさん」

 

 そうして、二人のマネージャーであるマルに言われた事でリンは空間にゲートを開き、それを通って事務所の休憩室へと二人で向かった。

 

 

 

「ふぅ、アクドルの仕事は楽しいけど終わった時にしんどいのがあれね」

 

「その分、皆のためになってるから良いじゃないですか」

 

 アクドルのリン、その正体は変身魔法で姿を変えた入間だ。自分の魔術で色々と弄って作った休憩室にあるベットに寝転がりながら感想を言う入間にくろむことケロリは言った。

 

 因みにだが、入間は分身体をDJ.MAIRU&イマジナリーシンガーEGIIとして活動させていたりもする。

 

「勿論、やり甲斐は感じてるわよ。ほら、いらっしゃい……さっき興奮させた分を発散させてあげる」

 

「……はい」

 

 リンの姿のままの入間が淫靡すら醸し出しながら、手招きするとケロリは頷き、近づく。

 

「ん……ふ、り、リンさん……んちゅ、ふちゅ」

 

「ふふ、可愛いいやしんぼさんね」

 

 深い口づけをするとケロリは積極的に入間からの舌が来るのをねだり、そんなケロリに入間は頭を撫でながら求めに応じていく。

 

「(これだけは私の特権です)」

 

 入間本来の姿、リンとしての姿による愛し合いを楽しめるのは自分だけという事に優位性や満足感を感じながらケロリはリンとしての入間との愛し合いを楽しんだのであった……。

 

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