悪魔たちの学校であるバビルスの本分は生徒たちの『
当たり前だが、昇級はとても難しく、卒業時にとれていれば及第点の位階が【4】となっている。本来はバビルスでの6年間でとるべきものだ。
もっとも1年の『問題児クラス』では入間は異例尽くしの【
ともかくとして新学期においては位階昇級試験が多くなる。
一年生においての昇級行事は召喚式に飛行レース、処刑玉砲、師団披露、終末テストがあったが新学期においては1年生最終実技こと『収穫祭』と一年生最終表現こと『音楽祭』が加わる。
「当たり前の話だが、あまりに無様な事をしたりしたら位階降格もあるからな。そして、場合によってはこの『王の間』から退去もあるから覚悟しておけ」
カルエゴは生徒たちに言う。
「だが課題を課すだけではない。ちゃんと支援も出す。王の間を使うに相応しい生徒として鍛えるためにな」
そうして、カルエゴが指を鳴らせば……次々に悪魔が入って来た。
そのうちの一人はフルフル軍曹である。
「あれ、フルフル軍曹。戦場は良いんですか?」
「大分、片が付いてきたし後処理するだけになったからね。部下に任せてきたよ。それに特別講師として雇われたからさ」
入間の問いにフルフルはそう応じた。
他には長い髪に人魚を連想させる見た目だが嘴のあるウェパルに紳士を体現したような容姿に紳士棒を被り、片眼鏡を右目にかけた男悪魔こと『ミスターハット』と周囲から呼ばれるハットが特別講師として入って来た。
更に講師のライムとバラムにロビンが入って来る。
そして、フルフル軍曹はジャズとシュナイダー、ウェパルはゴエモンとピケル、ハットはケロリとカムイをそれぞれ育てる事が決まった。
講師のライムはイクスとクララ、バラムはアリスにサブロ、ロビンはリードを育てる事に決まる。
ソイは家の方針もあってか講師は付かないらしい。
「じゃあ、俺は?」
「お前は勝手にどうとでもするだろうが」
「ええ、じゃあ先生が講師になってくださいよ」
「嫌に決まっているし、そもそも私は指導統括だ。残念だったな」
入間が言うとカルエゴはそう反論した。
「……まあ、良いか。仕方ない、自分で探すか」
そうして、入間は……。
「という訳で弓を本格的に鍛えたいので指導のほど、よろしくお願いします。バルバトス・バチコ様」
悪魔においては珍しい弓を使える入間は折角なので頂点を極め続けたいと以前にロビンから情報を得ていて、ロビンの一族にとっては本家筋の者にあたり、『百射百中』の実力を有し『
ピンクの髪を羽飾りでツインテールにし、ゴスロリ衣装の女悪魔であるバルバトス・バチコからの返答はと言えば……。
「そこまで言われちゃしょうがねえな。鍛えてやるよ」
入間の師匠となる事を受け入れた。
それは彼女の憧れの悪魔であるサリバンのナイスポーズを取ったりしたブロマイドを沢山詰めたキャリーケースを渡したからであったが……ともかく、入間も新学期の行事に向けての準備を始めていくのであった……。