『収穫祭』は一日目からそれぞれの生徒にとって激動の様子を見せる中……夜を迎え、そのまま朝が開けて二日目に……。
「うぅ……」
「も、もう駄目だぁ」
過酷な環境のため、魔獣たちや『P』の付いた食材を自分から奪い取りに来る生徒たちの警戒など休息するのも一苦労。よって、疲れを残っている生徒たちはふらふらで活動するも倒れていき……。
「はい、回収」
そうして、自らリタイアするだけの気力がない者やそれが出来ない程の窮地にいる者達を入間たち生徒会や教師たちは助け、本部横の観戦リタイアテントへと運んでいく。
『ワアァァァァッ!!』
ある程度の回収を終えた時、何やらテント内が盛り上がっていたので様子を見れば……。
「さあさあ、皆どこが優勝すると思う?」
勝者予想の賭けが行われていた。
その主導者と言うのが……。
「お前ら……あれだけ言ってたのに最初に脱落してたのか? フルフル軍曹が大嘲笑するな」
「うぐぅ、それだけは言わないでくれよイルマ君。もう、既にその光景が頭で思い浮かび上がってんだからさぁ」
「無念」
入間と同じ『問題児』クラスのジャズとシュナイダーがクラス内での最初の脱落者となっていて賭けを行っていたのであった。
入間の指摘にジャズもシュナイダーも悔しがっていて……。
「それにしても皆、ヤバいかもしれないよ」
「明らかに向こうは『問題児』クラスの皆を狙ってるようだった」
ジャズとシュナイダーが脱落したのは黒髪が異様に長く、眼鏡を掛け敵真面目そうな印象を抱かせる男であるオロバス・ココによるオロバス家の家系能力にして【
しかし……。
「(上手くやってるな)」
「(これも駆け引き)」
入間はとある事に気づいていたのでシュナイダーに密かに声をかけるとシュナイダーはそう、密かな声で返答したのだった。
「(さてと、どうするかねぇ)」
明らかに『問題児クラス』を狙っているというオロバスに対し、入間は試案を巡らせるのだった……。
二
『収穫祭』に参加している生徒の中に小さく、可愛らしいデフォルメしたような悪魔然とした姿の者がいた。名前はルビデという。
「さーて、どうせなら今まで誰もが成し遂げてない事を成し遂げるべきだよな」
どこかの歌を口ずさみながら、ルビデは森の中を進んでいき、そうして勝手知ったるが如く、妙な進み方をする事で遺跡に辿り着く。
「タギュギョエエエエッ!!」
少し進めば一滴でも水を被れば30M茎を伸ばし、近くのものを握るという植物ニギニギ草が仕掛けられた罠によってローブを纏った小柄でギザギザ歯と独特な匂いが特徴的なナフラが捕まっていた。
「はいはい、助けてあげるよ。ナフラさん」
躊躇いなく、ルビデはナフラを助けた。
「アギャギョウ!!」
「どういたしまして」
ナフラはルビデに抱き着き、ルビデはそれに応じた。
そうして、二人で神殿まで辿り着き……。
『私は魔神トートー、何か面白い話をしろ』
神殿を守り、この場にある『始まりのタネ』をも守る魔神という悪魔たちの上位の存在であり、その中でも知識に富むトートーが立ちはだかった。
「じゃあ面白い話をするから、笑い死にしないでね」
そうして、ルビデは笑い話をし……。
『うわっハハハハハハ、なんて面白い話だ。ブハハハハハ』
「ギャハハハハ」
トートーとナフラまでを大爆笑の渦に叩き込んだ。
「確かに面白かった。こんなに笑ったのは初めてだ。タネは持って行くがよい。後、連絡先もくれてやろう」
「ありがとうございます」
トートーからタネを獲得し、連絡先までゲットしたのであった。
「さあ、次は『終わりの鉢』をゲットしましょう。ナフラさん」
「ギョー!!」
次に必要な物を手に入れるため、ルビデはナフラと共に進んでいくのであった……。