数日にわたって人間界でいうところのジャングルのような厳しい環境で自給自足しながらの生活、危険な魔獣を相手に戦いながら高P目指して食材集めるという難しい条件をこなし続けてきたバビルスの一年生による『収穫祭』も終わりの時が近づいてきていた。
「それじゃあ、『
「ギョー」
「おー」
そうして入間扮したルビデとナフラ、クララは拳を上げ合うと『終わりの鉢』の上に『始まりのタネ』を乗せる。
「ナフラ、頼む」
「ギャカセロ」
ルビデの頼みにナフラは応じると『
するとタネは光輝き……。
「クララ、やるぞ」
「うんっ!!」
ルビデと共にクララはタネの方へと手を出し、そして……。
「【クワンクワン】!!」
呪文を唱えて植物の花を咲かせる魔術を発動する。
『っ!?』
するとタネの中から悪魔の翼を模した黒煙が生じ……。
『おまえか』
ルビデに扮している入間に何かが触れつつ、嬉しそうに声をかけた。
そして……。
「お、おぉ……これが『伝説のリーフ』か、可愛いと言えば可愛いが……妙ちくりんといえる。何か、絶妙だな」
「ギョー」
「変なのー」
黒煙が消えると『始まりのタネ』は全体的に丸く、可愛いは可愛いがなんかムカつくという本当になんと評したら良いか分からない程に絶妙な形状の悪魔の花のようなものが出現していた。
それに対し、ルビデは何とも言えない表情を浮かべ、ナフラもなんとも言えない感じで観察しており、クララも直球で感想を言うのであった。
ともかくとして、ルビデたちが終わり近づく『収穫祭』に向けての最後の準備を終える中、他の生徒達もそれぞれ最後の争いなどをして終わりを意識した行動をしていく。
その中には勿論、オロバスとオチョの姿もあった。
「くっ、思ったより『問題児クラス』を退場させるのに時間を使い過ぎた。このままではまずいな」
オロバスは焦ったようにそう言ったのだが……。
「ご安心ください、オロバス様。このオチョにお任せを」
オチョがオロバスに対し、笑いながらオロバスを先導してとある場所へと向かう。
実はオチョは高Pのレア食材を確保しており、それを森林に囲まれたとある場所の地面に設けた隠し扉を開ければ、見える地下の中へと隠していたのだ。
ざっと5万Pはあったが……。
「……は?」
オチョが隠し扉を開ければ、その中には隠していた筈の食材は無く、代わりに紙一枚があった。
『怪盗悪魔、ルビデ参上!!』
そう、入間は監視役である分体を通じてオチョの行動を見ていた。よって密かにオチョが隠していたレア食材を全て奪い取ったのであった。
「………………ぁ、あぁ……あああああああ……うわあああああああああああああああああっ、ち、ちくしょうちくしょうちくしょうちくしょう……よくもよくもこんな、うああああああああああああああああああっ!!」
少しの間、呆然としていたオチョは全てを理解すると激しく取り乱しながら、絶望や怒りなど様々な感情が籠った叫びを上げるのであった。
そうして、『収穫祭』の結果はと言えば……。
「19万Pでルビデの優勝だぁぁぁぁっ!!」
『おおおおおおっ!!』
『伝説のリーフ』が10万Pであり、実は『終わりの鉢』単体にもPがあり、それは2万P、そしてオチョから奪った食材と魔術で隠していた食材のPを合わせた総合にてルビデは圧倒的な勝利で優勝し、若王に相応しい成績を刻みつけたのであった……。
因みにナフラはそもそも運営側としての傘下であるため、Pを分割する事は辞退した。クララも助けられただけなのでPを分割する事を辞退したため、こうなったのであった……。