無冠の王ーアナザーライダー戦記ー   作:カグ槌

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「前回、自分のプライドの為にオーマジオウに戦いを挑むという自殺行為に及んでしまった俺、常葉ハルトはオーマジオウの必殺技をその身で受けてしまったのであった…」

「貴様に打開策はあるのか?」

「まぁ一矢報えるだろうな、立体化してるなら都合が良い、耳貸せ」

「成る程…ではそれで行こう」

「俺達の打開策は…この話にあるのでどうぞ〜」


覚醒?

 

『逢魔時王必殺撃!』

 

「ぐあああああああ!!」

 

アナザー響鬼が爆砕したのをオーマジオウが確認し一言

 

「ふむ…良き気概故に見所ありと見たが見込み違いだったか?…ぬ?」

 

よく見ると爆砕した筈のアナザー響鬼が倒れていた場所には

 

残念 と書かれていたカカシが立っていた

 

「何?っ!!」

 

慌ててオーマジオウがガードの姿勢を取ったと同時に何発か刀の攻撃を受けた

 

「我が魔王!」

 

「良い…成る程な驚いたぞ、まさか無事とはな」

 

カッシーンは慌てた様子で近寄るがオーマジオウは静止する その視線の先には

 

「こんだけやってもダメージ1…ではないのかよ」

 

その姿は闇に落ちたもの 力の使い方を違えたもの

 

『シノビ』

 

忍刀を構えた、アナザーシノビがいた

 

「変わり身の術か…いつの間に」

 

「それが忍術の基本だよ、さて……問題!」

 

というとアナザーシノビの体は黒いエネルギーを纏い姿を変える、その姿は剥き出しの脳みそに電極が刺さった異形の姿

 

出来が悪く他者に知識を求める回答者

 

『クイズ』

 

「俺の回避は失敗する、○かXか!」

 

「決まっている、○だ!」

 

オーマジオウの出した波動をアナザークイズは回避し、距離を取ると

 

「残念、正解はXだ!」

 

「ぐっ!ぬぅ…」

 

問題の誤答により体に僅かながら体の動きが鈍るのを見て クイズはウォッチを起動した

 

「相棒!今だぁああ!!」『行くぞ!合わせろハルト!』

 

『ディケイド』

 

アナザーディケイドになるとベルトに手を翳し黄金のエネルギーを貯め、高く飛び上がる

 

「『いっけええええ!!!』」

 

そのまま、23枚のアナザーカードを通過して威力を上げた アナザーディメンションキックをオーマジオウに向けて放ったがオーマジオウは右手で受け止めたのである

 

その光景は奇しくも蹴ったものと受け止めたものという構図が逆転していたのであったのは この時のハルトは気づいていなかった

 

「やるな……しかし甘いわぁ!」

 

オーマジオウはカウンターを叩き込もうと左手にエネルギーを貯めていたが

 

「何っ!」

 

「おおおおおりゃああああああああ!!とどけええ!」

 

少しずつ押されている事に驚いている、オーマジオウ、よく見れば黄金のエネルギーが自分の力を相殺しているのだ、その隙にアナザーディケイドはキックを押し込んだのだ

 

「見事だ、アナザーライダーよ」

 

その賞賛と共にオーマジオウは更に出力を上げたカウンターをアナザーディケイド に叩き込んだ

 

「がぁあああ!」

 

そのまま転がり変身解除した、ハルトはボロボロの体でも立ち上がる

 

「驚いたぞ、まさか私の力をぶつけてくるとはな」

 

「ははは……最終回で……アナザーディケイドが……力の…一旦を持ってたのを見たから……ですよ…基本に忠実ってね……」

 

最終回 スウォルツがオーマジオウの力を抜き取ろうとしたシーンを思い出したのだ

 

その最後の台詞 『貴様の力の一旦を受け取った』と まぁ逃げようとして妹に刺されたがな

 

ライダーの力には同じライダーの力が有効

 

その大原則はオーマジオウでも逃れる事は出来ない ならばこそハルトは賭けた、アナザーディケイドが抜き出したオーマジオウの力を込めた必殺技でオーマジオウに一矢報いてやると 結果は見ての通り

 

「効きは…する、けど……か…遠いかぁ…」

 

と大の字になり倒れる、こんだけやってもまだ届かない やっぱりスゲェは最強ライダーは

 

「当然だ、そう簡単に超えられる程ライダーの王は甘くないぞ」

 

「ですよ……ねぇ…」

 

ハルトは、その言葉を最後に意識を手放した。

 

 

 

 

「……………………ん?」

 

意識を取り戻した、ハルトは自分の体をペタペタ触ってみる…うん異常無しだ…ありゃ?

 

「俺死んだと思ったんだけど?」

 

「そんな訳なかろう、私が治療したのだ」

 

と現れたのはオーマジオウ、変身解除して老ソウゴに戻っているが

 

「どうやって?」

 

「エグゼイドウォッチで傷を癒したまでだ」

 

「流石……って何で傷治したの?俺思い切り貴方に刃向けましたよね?」

 

「簡単な事だ、貴様の気概と度胸に敬意を示したまで…それに私も貴様の旅路には興味がある、この老人の暇つぶし位にはなるだろう」

 

「俺の旅は何処ぞのバラエティか…ってか見えるんじゃないんですか?未来とか」

 

「未来は一つではない、私に見えているのは可能性よ他ならぬ若き日の私に言われた事よ」

 

「そっすか」

 

「それとだ、アナザーライダー達だが好きにしろ貴様に処遇を任せる」

 

「連れて行く、文句はないでしょ」

 

「無論だ受け取れ」

 

と投げ渡された アナザーウォッチを受け取ると

 

『ハルトよ息災なようだな』

 

「お陰様でな、体弄られてないか?」

 

『問題ない、それとオーマジオウからエネルギーを受け取り別世界に転移可能となったぞ』

 

「え!?マジで!ありがとうございます!」

 

「構わぬさ、まぉこのような破格の待遇にも理由があるのだがな」

 

老ソウゴはハルトの隣に腰掛ける

 

「理由?」

 

「貴様に頼みたいことがある」

 

「何です?それこそ若い頃の自分とかいるでしょうに」

 

「いや、若き日の私では解決出来んのだ…それこそディケイドのようなものでなければな」

 

つまり世界渡航できる奴が必須な訳か

 

「内容は?助けてくれたお礼に聞くだけ聞きますよ」

 

やるとは言わないがと内心ゴチると老ソウゴは話初める

 

「若き日の私がアナザーライダーを隔離した後に、タイムジャッカーの残党が令和の歴史から新たなアナザーライダーを生み出す事件が起こったのだ」

 

「へぇ……え!!それって…」

 

「仮面ライダーゼロワン…令和の1号よ」

 

「ゼロワンにもアナザーライダーがいるなんて…知らなかった」

 

「無理もない貴様はゼロワンを見る前に転移したのだからな…しかし事件の影響は大きくその結果あらゆる世界でアナザーライダーが生まれる事となった、その数はライダーの数に等しいだろう」

 

……なんか読めた

 

「まさかと思いますが」

 

「旅の途中で構わん、見つけたアナザーライダーを捕まえろ貴様なら造作もないだろう。腐っても私の歴史の力を有するのだからな」

 

なんか載せられているようだが

 

「構いませんよ、こいつらの業を背負うって決めましたから、他にいるアナザーライダーも一緒ですよ」

 

「やけに素直だな」

 

「敗者は勝者に従う、自明の理です」

 

「なるほど…まぁ良い、貴様の勇気に免じて褒美を取らせる何が良い?」

 

「なら……」

 

ハルトの答えは

 

 

「はい!アルトじゃーーーないとーー!」

 

 

仮面ライダーゼロワンを全話見ることだった

 

「いやー!面白かったー!見せてくれてありがとうます!」

 

「良い、劇場版と次のセイバーも見るか?」

 

「良いんですか!ありがとうございます!!」

 

とオーマジオウが劇場版ゼロワンと仮面ライダーセイバーのDVDを取り出したのと同じタイミングで新たなオーロラカーテンが現れる、そこから出た人物の姿を見る

 

「我が魔王!ご無事で……?」

 

「おぉ!ウォズじゃん久しぶり〜…でもないかぁ…」

 

「ほぉ貴様にもウォズがいるのか?」

 

「うん、頼りになる仲間だよ」

 

「そうであろうな何時でも賢明な判断をする男よ」

 

「そうそう!この間なんかさ〜」

 

と楽しく談笑している2人を見て灰ウォズは思わず

 

「我が魔王、何故オーマジオウと楽しく談笑してるのです?」

 

「ん?そりゃ仲良くなったから?」

 

「だとしてもです!」

 

「まぁ落ち着け……よし灰ウォズよ…貴様もどうだ?」

 

「貴方も私をそう呼びますか…オーマジオウ」

 

「そうだよ、ウォズもセイバー見ようよ!」

 

「畏まりました我が魔王」

 

 

セイバー全話視聴後

 

「ライダーに珍しい大団円だったなぁ……さて……と次の世界に行きますか!」

 

「お供します我が魔王」

 

「待て、最後に貴様に選別をやろう」

 

そう言うとハルトの前に大きなバイク型マシンが現れ

 

「こ、これって!タイムマジーン!!」

 

黒塗りでフレーム紫色だけど間違いないタイムマジーンだ!

 

「『アナザータイムマジーン』我々のをベースにし専用の調整を施しておいた、旅の足になるだろう」

 

「お、おぉ…ありがとうございます!」

 

「最後に一つ」

 

早速乗り込もうとした時に老ソウゴに止められた

 

「偶には戻ってくるといい、お前の旅の話を聞かせて貰おう」

 

その言葉にキョトンとしつつもハルトは笑顔で答える

 

「うん!たくさんのお土産話用意するから待っててね!!」

 

 

 

そう言ってアナザータイムマジーンにウォズと一緒に乗り込むと あの操縦席に謎の凹みがあった

 

『ここにアナザーウォッチを入れるようだな』

 

「なるほど、よし」

 

挿入するとアナザーウォッチが紫に光り、アナザータイムマジーンの操縦モニターには発進しますの文字が

 

「よし、行くぞ!次の世界に!」

 

『ハルト、待てその前に聞いておきたい事がある』

 

「何だよ折角良い旅立ちな感じだったのに」

 

『お前、オーマジオウとの戦いの時に俺の事を相棒と言ったか?』

 

「……言ってない」

 

顔を背けるハルトを見てアナザーディケイド は追い打ちをかける

 

『いや、言ってたぞ相棒と!』

 

「言ってねぇってんだろう!ほら行くぞ!」

 

『照れ隠ししてんじゃねぇよ!行こうぜ相棒!』

 

「喧しいわ検索エンジンが!」

 

そう叫びながらアナザータイムマジーンがオーロラカーテンを超えるのを見送った老ソウゴは玉座に腰かけ

 

「ふぅ……しかし騒がしい連中だったが偶には悪くないものだな団欒とやらも、なぁカッシーン」

 

「そうですね、私としては暫くは会いたくありませんが…それよりも」

 

「うむ、やはりというべきか…アレには宿っているなというより、あの一撃を放つ際に宿ってしまったのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の力が…」

 

 

この言葉はハルトの耳には届いていなかったのである 聞いていたなら少し結末も変わっていたかも知れない

 

 




1日にまさかの4連投!今回で幕間は終わりです次回からアカメ世界に向かいます その途中でアンケートを取りたいと思うので宜しくお願いします

追記
申し訳ありません 個人的な事情で取り直したいと思います。
協力頂いた方 大変申し訳ありません!!

新キャラ 誰と組み合わせが良い?

  • 仮面ライダーアバドン 断罪兄弟
  • 仮面ライダーシノビ 風間レヴィ
  • アナザーゲイツ オリキャラ

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