無冠の王ーアナザーライダー戦記ー   作:カグ槌

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鏡の世界〜Mirror world〜

 

前回のあらすじ、ウール君式ミラーワールド行きガチャに失敗したハルトはアナザー龍騎の世界にやってきた、そんな彼の目的は…

 

アナザー龍騎はミラーワールドに入ると両手を上げて

 

「ここかぁ…祭りの場所はぁ…」

 

王蛇さんと同じポーズを取る、うーん悪くない気分だぁ……しかし

 

「何もないな」

 

都市ではなく森の中からミラーワールドに入ったからなのか殺風景な景色しかないただ静寂のみが支配している世界…寂しいなここ

 

「まずは探索といこう…ライドシューターは無いし、タイムマジーンやデンライナーもないんだよな……あ」

 

取り敢えず、アレを呼ぶか同じ龍騎なら出来るよな そう思うと鏡で逆になっている龍頭のガントレットと青龍刀を宙に放り投げると

 

その青龍刀が尾に、ガントレットが巨大な頭となる、それを確認すると腰のベルトからカードを一枚抜き取ると

 

「来いよ、契約獣」

 

思い切りカードを握りつぶすと足りない部位を何かで補強して姿を現す

 

『ADVENT』

 

「!!!!!!」

 

天にも轟く咆哮を上げたのは鏡の世界に住う王の影 アナザードラグレッター

 

「目的地は…わかるな」

 

アナザードラグレッターの頭に乗りアナザー龍騎が手でポンポンと叩くと了解と言わんばかりに咆哮を上げて、何かに導かれるように飛び出したのであった。

 

ーーーーーーーー

 

そこは少し広い採掘場 仮面ライダー達の戦闘に出る場所をイメージして貰うと助かる

 

そんな場所に1人の男がいた

 

「おいおいマジかよ…」

 

あり得ない…ハルトはそう思ったのだ

 

このミラーワールドで人間は生きる事は許されない、此処に住うのは人喰いの怪人である

 

しかし、それもいない何故?

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

仮面ライダー龍騎のライダーバトルなんて存

・・・・・・

在しないから

 

 

ある兄(シスコン)が起こしたライダーバトルは歴史改変により存在すらしていない。つまりこの世界に誰かがいるなんて本来はありえない ミラーモンスターだって彼等の創造から生まれた世界だからだ

 

「いや、いりゃ良いなぁ位にしか思ってたんだが…こりゃ大当たりだな」

 

と思いアナザー龍騎は着地すると、そこの男性に声をかけた

 

「やぁ、こんな所で何してんだい?」

 

「……………………………」

 

「無視かよ」

 

「…………………君」

 

「あ?」

 

「君は誰だい?どうして僕は此処にいるの?」

 

その顔は、ハルトと瓜二つである

 

 

双子所ではない程に しかし彼と違い生気を感じない目と表情が死んでおりまるで人形のような印象を受ける

 

「俺はお前だよ、お前も俺だけどな」

 

大体この手の話で出るセリフを言うと

 

「……変な事言うね」

 

「本当…俺もおかしいと思ってるよ」

 

カラカラ笑いながらもアナザー龍騎は真っ直ぐに見つめに来た

 

「何の……用…?」

 

「単刀直入に言えば、力を貸してくれ」

 

俺が此処に来た目的は、それだ墓守の長との戦いで思い出したのだ 

 

 

アナザーリュウガが俺では使えない理由を

 

元を辿れば鏡の世界の人間が変身するアナザーの力を現実側の人間に使えるわけがないのは自明の理である…しかし

 

「………嫌だよ、僕は此処から出たくないんだ…」

 

「力を上げるって言っても?」

 

俺から乗ってくるだろうセリフをかけてみる

どうだろう?

 

「………いらないよ、そんなのあるだけくるしいよ…」

 

「ありゃ?」

             ・・・

乗らない……コイツは一体 どの俺だ?

普段煽ったりして相手の動きを見たりするが自分に対しては全く効果がない…おかしいな

これじゃまるで

 

自分のことなんて何も知らないと言われてるみたいじゃないか

 

「此処に独りぼっちでいいのか?1人は寂しいぜ?」

 

「その方が良いよ……此処にいたら誰も傷つけないし…傷つかないから…」

 

「そりゃそうだな……けど…それじゃあ前に進まないよ」

 

「……前に進む意味なんてあるの?……何しても上手くいかない、成功しても、その先には更に辛い事が…あるかも知れない……だったら僕は此処にいたい……その方が良いなぁ…」

 

分かった、これが俺の本音…と言うより本心だ アナザーライダーになった後…俺の中にある部分だろう せめて

 

「ソウゴや真二さんみたいに好戦的であれよ鏡の俺」

 

「争いなんて何も産まないよ……次の争いがあるだけ……そこそこの勝利と…程程の敗北……それと妥協…それが人生を生きるコツだよ…」

 

この場合だと、俺の方が好戦的と言う事になってしまう…おーと話がそれた…よし少し方向性を変えるか

 

「負け犬の思考だな、気に入らねぇ」

 

思わず龍頭を鏡の俺に向ける

 

「え?」

 

「鏡の俺は、どんな好戦的な奴かと思えば…こーんな腑抜けなんて期待外れも良いとこだな消えろよ」

 

『STRIKE VENT』

 

龍頭からの火球により鏡の俺は見事に燻蒸消毒されたと思いきや

 

「これで死ぬとは思ってないけど…どうかな?」

 

何故か無傷で立っている鏡の俺を見る

 

「…………………な…」

 

「は?」

 

この時、初めてだろう鏡の俺から出た本音の言葉は

 

「僕なんかに期待しないでよ!!誰が好き好んでこんな事に巻き込まれたいと思うんだ!許せない……この世界の平穏を奪うんなら!」

 

と鏡ハルトが取り出したのはジョウゲン達が持っているジクウドライバーであった

 

『ジクウドライバー』

 

腰につけるドライバーを見て

 

「………は?」

 

予想外も良い所の情報に目を丸くすると、鏡ハルトが取り出したのはライドウォッチである しかもベゼルを回転させスイッチを押すと

 

『ジオウ』

 

アナザーウォッチのくぐもるような声ではなく透き通るような音声に何度目の驚きに襲われた

 

 

何でだよ、何でそれが使えるんだ…っ!何で、それを俺が……っ

 

 

ドライバーにウォッチを装填しボタンを押しバックルを傾けると 背後には大きな時計が現れ そして

 

「変身!!」

 

『RIDER TIME!』

 

『カメーンライダー !ジオウ!!』

 

彼がなったのは…鏡のジオウではない紛れもない

 

 

 

仮面ライダージオウ そのものであった

 

 

 

 

次回 鏡合わせの世界 shuttered glass

新キャラ 誰と組み合わせが良い?

  • 仮面ライダーアバドン 断罪兄弟
  • 仮面ライダーシノビ 風間レヴィ
  • アナザーゲイツ オリキャラ
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