【完結】飛電インテリジェンス代表取締役社長飛電或人の1日 作:ネガ
人工知能搭載人型ロボヒューマギアが、様々な仕事をサポートする新時代。
1人の人間と1体のヒューマギアが己の悪意を乗り越え、世界滅亡を仮面ライダー達が阻止してから束の間の平和が訪れた。
これは、夢に向かって飛ぶAIテクノロジー企業の若き社長・飛電或人の1日に密着した物語である。
AM8:42
午前8時42分。朝日が登り、鳥の囀りが聞こえる中、人々が通勤する時間帯。
AIテクノロジー企業「飛電インテリジェンス」代表取締役社長・飛電或人の朝は…
「やっべぇぇぇぇぇ! 遅刻だぁぁぁぁぁぁ!」
慌ただしい。
スーツの下にパーカーを着ている青年が叫びながら歩道を全力疾走している。彼こそが仮面ライダーゼロワンであり、飛電インテリジェンス社長・飛電或人だ。元々は売れないお笑い芸人だったが、祖父である初代社長・飛電是之助の遺言を受けて社長となり、度重なる苦境を乗り越え、人とヒューマギアが笑顔でいられる未来の為に飛び続ける。
…というもの、朝に弱く、寝坊癖はまだ治っておらず、彼の朝は慌ただしい。
遅刻したらまた副社長と常務に苦言を呈されてしまうので、とにかく全力疾走で会社へ通勤するのだった。
「昨日目覚まし7個かけたのにーーー!」
AM8:57 出勤
全力疾走する或人はそのまま飛電インテリジェンスのビルに入る。息を切らす或人の腕時計の針は8時57分を指している。ギリギリセーフの出勤だ。
「ハァ…ハァ…!ギリギリセーフ…!」
「社長、おはようございます!」
「おはようございます。」
「あぁ…ハァ…おはよう…!」
或人は何とか遅刻せずに出社。社員と朝の挨拶を交わしながらエレベーターへ向かう。
「或人社長、おはようございます。」
「おはよう。マモル。」
或人に挨拶をしたのは、右腕に黄色のハンカチを巻く警備員型ヒューマギア・マモルだ。
「今日も1日、頼んだぞ!」
「はい。この会社を守るのが、私の仕事ですから。」
マモルと朝の挨拶を交わした或人は、そのままエレベーターへ歩いて行くのだった。
「或人社長のギリギリ出勤の回数、今月で7回目です。」
「全く…うちの社長は朝に弱いな。」
エレベーターに向かう或人を眺めているのは、副社長の福添准と副社長秘書ヒューマギア・シェスタ、そして眼鏡をかけた専務取締役の山下三造だ。
「まぁまぁ副社長。これからも見守っていきましょう。」
「……そうだな。シェスタ、山下専務。私達も今日も1日、仕事に励むぞ。」
「「はい!」」
エレベーターを降り、或人は自身の社長室へやって来た。この社長室は秘密のラボにもなっており、かつて打ち上がっていた衛星ゼアにアクセスしたり、プログライズキー等を構築する多次元プリンターなどがある。
「おはようございます。或人社長。」
「イズ、おはよう!」
社長室で或人を出迎えて挨拶をしたのは秘書型ヒューマギア ・イズ。彼女が或人の社長秘書であり、幾度となく或人を支えてきたヒューマギアだ。
或人は自身の机に向かい、椅子に座る。これから社長としての仕事が始まるのだ。
「よし、今日も1日頑張るぞ!」
AM9:00 始業
AM9:30 売り上げ、契約件数のまとめ
「えーっと…今月のライズフォンの売り上げが先月に比べて少し下がってるから…来月までには黒字にしないと…後ヒューマギア派遣の契約件数は…先月に比べて多くなってる。この調子なら来月は黒字かな…」
或人は、机のノートパソコンでヒューマギアの契約件数や主力商品の1つである携帯・飛電ライズフォンの売り上げを纏めている。いざ仕事になれば彼も真剣な眼差しでキーボードを打っている。
「或人社長。本日のスケジュールです。」
「ありがとう。えーっと…11時に商談で、午後からヒューマギアの派遣先に訪問と第四工場と飛電宇宙開発センターへ視察だね。じゃあそれまでに終わらせないと。来週ZAIAの与多垣社長との商談でのアポも取っておいてくれる?」
「かしこまりました。」
イズが投影したスケジュールを確認し、今日の仕事の予定を確認する。
今月の売り上げや契約件数をまとめた後は、稟議書に目を通して承認の判子を押したり、取引先の社長との電話、銀行から借りた資金の配分が適切か利益に繋がるかをチェック。社長としての仕事をしっかりと果たす為にやる気に満ちた眼差しで励む。
「うちも人手が足りなくてヒューマギアを導入したいと思ってるんですが、不安な所もありまして…」
「不具合等があれば、我が社が責任もって対応します。それから…」
AM11:00 商談
午前11時。取引先の社長と商談。社長として、取引先と友好な関係を築く為にも必要な事だ。取引相手の社長は事業拡大の為にヒューマギアの導入を決定した。
「今日はありがとうございました。」
取引先の社長にお辞儀する或人。1時間ほどの商談を終え、気がつけば正午だ。
「お疲れ様です。或人社長。」
「ふぅ〜取引先との商談も大変だなぁ…あ、もうこんな時間だ。よし!昼にしよう!寝坊して朝食抜きだったから、超!ショック!ハイ!アルトじゃ〜ないと!」
イズに向かっていつものダジャレのギャグを披露する或人。
「それは、「朝食」と「超ショック」をかけた…」
「お願いだからギャグを説明しないで〜!」
この流れもお約束である。
PM12:00 昼食
正午。待ちに待った昼食の時間。或人は社員と同じ社内の社員食堂で食事をする事にした。
メニューは白ご飯に味噌汁、キャベツのサラダに赤魚の煮付け、ほうれん草のおひたしにひじきという和食。寝坊して朝食を食べられなかった或人の箸が進む進む。ご飯をかき込み、味噌汁をすすって煮付けに舌鼓を打つ。キャベツのサラダもほうれん草とひじきも美味しい。午後の仕事に備えて力をつける。
そして或人は最後に水を飲んで、完食した。
「ごちそうさま!昼からも頑張るぞ〜!」
飛電或人の仕事は、まだまだ続く。
いかがだったでしょうか? 新作スタートします!といっても今回を入れて全3話となっています。なので、ビデオパスとかのオリジナルエピソードみたいな感じで読んでいただければ幸いです。
或人の1日の仕事を自分なりに想像して書いてみました。おかしい所があるかもしれませんが、スルーでお願いします。平和な或人の1日が見たかったので…次回は午後の仕事編です。
今回はここまでです。感想お待ちしています。