好きな写真が撮れないから勝手に撮ろうとするだけで、撮れるようになるなら日頃の行動を見つめ直せるだろうと提案した撮影会。えぇえぇ、こんな大事になると思ってませんでした。
世界各国から募集が集まり応募数はとんでもない数字のまま現実逃避をしていたら最終的に7000万ちょっと程度となった。
流石に未だに増え続けてるのはヤバいと感じ応募を締め切ったが、さてどう抽選しよう。本人に発送を以て発表する? 発送を以て発表とするって本当にやったのか怪しくない? そんなつまらないことはしない。
7000万まで抽選出来るアプリを作ってもらい、抽選するのを動画に撮ってSNSに投稿しよう。
暇そうにしている制作のスタッフに頭を下げたら、7000万人数えるのをポンとくれたぜ。ちゃんと作成料でお金は支払ってるので安心してほしい。
そして抽選の動画を何個かに分け、発表し少しの月日が経ったのち、撮影会の日はやって来た。因みにこの頃になると既に撮影は始まっており、この日はわざわざ朝から休みを入れて撮影会に来ていた。撮影会の日はいくつかに分けられ、今日は6日目だ。
ニューヨークのエンパイヤーステートビルを複数部屋間借りして作られた撮影スタジオ。海辺、雪、砂漠、森と本物に比べれば簡素なセットではあるが制作元は映画会社、様々なロケーションで好きな格好で撮ろうというものだ。因みに協賛は募っていない、全てポケットマネーだ。
抽選はガチ抽選であり作為的な選別は行っていない。なのにもかかわらずやたらとプレゼントが多い。別に何も求めたわけではないんだが、異性にプレゼントを送り喜んでもらうというのは万国共通なのか?
それとあんまり皆撮影してくれない、一人辺り30分で既に70人くらい捌いたが撮影してくれたのは半数だ。撮影よりも握手して、ハグして、椅子になるから座って、踏んでなんて注文が多い。
座るくらいまでなら問題はない、座りながらお尻を動かして背中にお肉を押し当てるくらいのサービス精神はあるが流石に踏むのはちょっとキツい、というか恥ずかしい。
ちゃうねんちゃうねん、カメラに見せるのと足を触れられるのとでは訳が違うんだよ。まぁちゃんと踏ませて貰ってたけど、最初の数回で踏むのに飽きて途中から私は椅子に座って足置きになってもらっていた。
さてプレゼントでいえば正直スポーツカーの鍵を渡されるよりペットボトルのお茶の方が嬉しいが、私も自称プロ。そういうのは顔には出さない、好意だけでも嬉しいからである。因みに車は3台増えました。キャディラック、ランボルギーニ、フェラーリ。
キャディがお好き? 結構。
プレゼントの質で、当たり前だが優劣は付けない。お金持ちから送られた宝石の指輪でも幼子からの手作りの紙のブローチでも、何を貰ってもどちらも嬉しいプレゼントだ。
「
「すまねぇアラビア語はさっぱりなんだ」
そんなこんなで六日目の正午一発目。
遊びにやってきた白い服に身を包んだ如何にもアラビアンな方からスタートした。連れの女性を引き連れた彼女は出会い頭にアラビア語と共に何かを渡そうとバッグを漁っていた。何故一人ではないのだろうか。
「
「何この箱? プレゼント?」
「
「くれるの? ……ルビー? 真っ赤で綺麗。イヤリングだ」
アラビアンプリンセスが笑みで渡してきたのは金色の箱。
その蓋を開ければ鑑定書なのか冊子と、中央に飾られた銀色の宝飾が施された赤い宝石と青い宝石のイヤリング。宝石自体の大きさは小指の爪より小さい大きさだ。ピアスは耳に穴を空けたことがないのでイヤリングなのがありかたい。
「ねぇ付けて?」
「付ける、恥ずかしい、ダメ」
「英語喋れんのかい。ほらはよ」
それを取り出して嫌々と首を振る彼女の手に握り込ませる。そして髪を掻き分けて耳を突き出し、自身の耳を指差した。
「輝く宝石より貴方。似合う綺麗、光らない宝石ダメ。ダイヤモンドダメ。ブルー、レッドダイヤモンド、光る」
「貴女私に、くれた贈り物。責任取る、貴女。耳、宝石付ける。役目、女性」
アメリカ人と話すような流暢な物ではなく単語を呟き、身ぶり手振りで彼女の手の中の宝石を指差し耳へと指差せば、赤くなった顔が痙攣するように上下に揺れる。
「わかった」
恐る恐るといった様子で彼女は私の素肌に触れずに、指を震えさせ両耳にイヤリングをつけてくれた。人生初のイヤリングである。
「綺麗」
「ありがとうってなんて言う? アラブ語で」
「シュクラン」
「ふふ……シュクラン」
初々しい彼女を見れば少しからかいたくなるのが本音である。しかし、こちらへ抱き寄せようと細い腰に手を伸ばした瞬間彼女に逃げられた。
「アッラー、お許しを……。辛い、彼の好意、断る」
「え? ……あ、ごめん、ごめんッ!」
よくよく聞けば異性と単独で会うこと、ハグやキス等の男性に深く触れる事は宗教的に禁じられているらしい。お国の法律ならここはアメリカやぞ? 我俳優やぞ? サービスやぞ? で通じる可能性はあったが、宗教的問題なら仕方無い。イヤリングを付けて貰うのもそれを聞けばギリギリだったのかもしれない、危ないところだった。
ボディタッチはNGらしいので撮影で頑張って頂く。彼女はこちらが導かずともとても張り切っていたと言っておこう。ただ宗教的要素はどうしても発生し、露出は殆ど無い写真が出来上がった。さては貴女らは着衣ハメ派だな?
「これダイヤモンドって言ってたけど、贈与税発生するのかな? 鑑定書もあるし……。赤と青のこの世のダイヤモンドって綺麗だね」
彼女らが名残惜しそうに去ったあと独りごちる。取り敢えず全て終わったら会社の担当の人に貰ったプレゼントの件は投げとくかと思った次第だ。価値も一切わからないからね。
続いての人物は中国人、その次はアメリカ人、カナダ人。続いて欠席による不在が2人、フランス人、アメリカ人と続く。
不在による欠席の場合は国際便にて色紙を送りつける予定だ。因みに色紙にはサインの他にキスマークが添えられているが、書いた色紙に数字を割り振る行為、事前に相手の名前をいれる行為はしていない。必要であれば名前をいれる行為はスタジオに来てくれたときに行っている。
名前を入れてしまえば、これがオークションに掛けられた際にそれを本当に欲しいと思った買い手が買いづらくなるからで、色紙の転売が云々は知ったこっちゃない。折角当たって価値あるものを手に入れたのだ、お金欲しさに売りたければ売ればいい。これが公式グッズ、チケットとなると話は別だが、私が個人で書いたものだ、そこまで気にすることもないだろう。何ならまた書けばいいのだ。
そして本日最後の人物はアジア人だった。黒髪の30歳くらいの女性、雰囲気は日本人だろうか? 日本で見掛ける中国人は区別がつくがニューヨークで見掛けるアジア人の区別はぶっちゃけつかん。
「
「あ、どうも」
「あッ……すみません」
「日本語でもいいですか?」
「大丈夫です」
突然の日本語を聞いた瞬間自然に浮かべられた笑みが営業スマイルに変わる。相手が鞄から名刺ケースを取り出すとこちらも胸元に入れていた名刺ケースを取り出し右手で一枚、指で掴む。
「日本でOLをしてます山田と申します」
「頂戴します。俳優をしております黒木優と申します、宜しくお願いします」
「頂戴致します。宜しくお願いいたします」
「えっと…………ん? なんで名刺交換」
「あ、すみません。癖で」
「いやごめんなさい。私も釣られた」
身体に身に付いた癖というのは凄い。一切疑問を持たずに身体が動いてしまった。
「山田さん手玉に取るなんてやってくれるね。嫌いじゃないよ? まぁ取り敢えず座りましょ」
「あ、はい。失礼します」
「いや面接じゃないんだからもっと楽にしてよ」
「はい、わかりました」
彼女を椅子へと促して座らせるが表情と姿勢は硬い。それはもうちゃいなマーブルくらい硬い。ここは一つ下ネタでも言って和ませるしかあるまいて。
「そんな緊張してるけど、ここは風俗の待合所じゃないからね?」
「風俗の待合所……? ぶふッ!?」
どうやら理解してくれたようだ。
「よしよし笑ってくれた、例えがわかってくれたようで嬉しいよ。行ったこと無いけどパネル見て選んで男の人が来るのを待合所でタバコ吸いながら待ってる素人処女散らす前の大学生だったもん、行ったこと無いし私童貞だからわからんけど」
「めっちゃ喋るやん……」
「ん、喋らない方が良かった?」
「映画の雰囲気とは違うなぁって思いまして?」
「あぁ映画の私が好きならごめんね? こう、イメージ壊しちゃって。まぁ映画の私も私だし、こっちの私も私だからさ」
「いえいえいえいえ……! 両方好きです!」
「ふふ ありがと。私も好きだよ? 愛してくれるファンの人」
そう言い彼女を見てクスリと笑えばほんのり頬が紅くなる。
「じゃあじゃあ早速写真撮影する? 握手とか何かしてほしいことあったらするけど? どっちでもいいし、両方してもいいし。身体まさぐるのはダメだけど、そういうのは彼氏君と、ね? あ……色紙に名前追加しちゃってもいいよ」
「あ、それならお願いしたいことがありまして」
「なになに? 出来る事なら頑張っちゃうよ」
「撮ったらネットにアップしてもいいですか? 色紙と、可能ならツーショットも。名前書いてくれるの嬉しいです」
「勿論OK。SNSにあげてもいいしブログでも、掲示板とか? 何にでも。使い道は山田さんの自由だから」
「ありがとうございます」
「んー……ちょっと私の名刺貸して? サインするから。したことないから誇っていいよ?」
そう言って先程彼女に渡した名刺を一旦返して貰うのだった。
◆◆◆◆◆
176:名無しの映画監督 ID:oJ8p7NDMe
ニューヨークなう
177:名無しの映画監督 ID:ZEGCwfJJW
嘘乙
178:名無しの映画監督 ID:3SIGHQswf
もしかして当たったの?
179:名無しの映画監督 ID:oJ8p7NDMe
180:名無しの映画監督 ID:K1yuBlfDy
はあ?
181:名無しの映画監督 ID:UIP4H5sDI
山田しね
182:名無しの映画監督 ID:0UJVOVU1M
しね
183:名無しの映画監督 ID:j1la9xYu9
マジかよ山田やるやん
184:名無しの映画監督 ID:UXKGuM+nB
しねよ
185:名無しの映画監督 ID:yDNIa+fky
かんそうはやく、やくめでしょ
186:名無しの映画監督 ID:oW+9VQrWo
抱き着いてツーショットとか最高かよ
187:名無しの映画監督 ID:oJ8p7NDMe
まず出会って癖で名刺交換しちゃった
188:名無しの映画監督 ID:yLKPBfrMI
草
189:名無しの映画監督 ID:/KgWCH/0M
草だわ
190:名無しの映画監督 ID:LhAJMGjye
社畜がよぉ
191:名無しの映画監督 ID:oJ8p7NDMe
釣られて優君もしてた
192:名無しの映画監督 ID:DPOU+jiHV
ワイ家具、取り敢えず脱いだ
193:名無しの映画監督 ID:rjbY82rnN
>>191直筆サイン入りの本人の名刺wwwwwww
194:名無しの映画監督 ID:DqZy8qrCo
これもしかしてその場で書いてもらった?
195:名無しの映画監督 ID:BFmgaiO9S
>>179 2枚目の下から覗き込むの何? 腹の縦線丸見えやんけ
196:名無しの映画監督 ID:oJ8p7NDMe
ツーショット撮ってって頼んだら書いてくれた
名刺にサインはしたことないって言ってた
197:名無しの映画監督 ID:iqhkmH1bh
なに頼んでるんだやまだぁ!!
198:名無しの映画監督 ID:YjVzEbpLf
>>196 200万で私に売らない?
199:名無しの映画監督 ID:MjP56mGj
本気でしたことないなら世界に一枚しかない名刺やん
200:名無しの映画監督 ID:oJ8p7NDMe
めっちゃ甘い良い匂いした
写真撮影するときずっと深呼吸してた
201:名無しの映画監督 ID:oJ8p7NDMe
>>195優君いわくローアングルだって
お腹出して覗き込めるようにって撮ってくれた
その先は目で見えなかった
202:名無しの映画監督 ID:fhFnQXBkN
見てたら私刑
203:名無しの映画監督 ID:8mOGbBBhz
>>201見てたら木を全部伐採して原田にしてた
204:名無しの映画監督 oJ8p7NDMe
すっごい話すんだよね、こっち見てニコニコしながら話すの止まらないの
めっちゃ雰囲気最高でヤバかった、あと映画みたいに時々下ネタ?混ぜてくる
あとお尻すっごく柔らかかった
205:名無しの映画監督 ID:EkxeHlriA
おい
206:名無しの映画監督 ID:TFQjoYw36
通報した
207:名無しの映画監督 ID:sU3i/q9m+
なんだァ てめェ
208:名無しの映画監督 ID:xx9iRvEhD
許さんからな
209:名無しの映画監督 ID:oDn4l/m+1
何触ってんねん
210:名無しの映画監督 ID:oJ8p7NDMe
ツーショット撮るときに腰に手を回してって言われて、腰のくびれ?を触ったんだけど、こう恐れ多くて近づけなくて
そしたら「女は度胸でしょ。それでも卵巣ついてんの?」って耳元で言われて、身体密着されてこっちの手の平掴んでお尻の横に触れさせられた時にふにょんって
211:名無しの映画監督 ID:3WHM1TtJn
ご褒美やん
212:名無しの映画監督 ID:8r4pvgoC3
ああああああああ!!!! 羨ましいいいいいいい!!!!
213:名無しの映画監督 ID:GpYctr3ET
耳元でそんなこと言われたらイケる自信ある
214:名無しの映画監督 ID:1LZCxtRf+
映画でも言ってないぞ、そんな台詞
215:名無しの映画監督 ID:mpj6pjpjm5
お前が家具ならゴミに出していた
216:名無しの映画監督 ID:GzSZSB6kr
>>191待て 写真4って、3はどこだ?
217:名無しの映画監督 ID:RTmhrMeaN
>>216君のような勘のいいガキは好きだよ
218:名無しの映画監督 ID:LELJy4V2G
やまだぁ!!
219:名無しの映画監督 ID:oJ8p7NDMe
写真3は、終わった後に出来れば見せないでくれってお願いされたんだけど
220:名無しの映画監督 ID:e/bbb5XHl
Do it!! JUUUUUST DOOOOO ITTTTTTT!!!!!
221:名無しの映画監督 ID:Io3JpaHdg
山田くん、貴女の座布団全部捨てといて
222:名無しの映画監督 ID:gpptEt5o8
これはなにぃ~?証拠物件として押収するからねぇ~?
223:名無しの映画監督 ID:oJ8p7NDMe
わかった
優君はおっぱいハート?だって
今回は服は着るけどって言ってた
224:名無しの映画監督 ID:NNrrlkkao
なんやこれ
225:名無しの映画監督 ID:3StOniGVP
服は着るけどって、え? 着ない選択肢有るの?
226:名無しの映画監督 ID:neiwTuzsI
>>223その言い方だと本来は着ないってこと?
227:名無しの映画監督 ID:D+XvxSusG
あたおか(褒め言葉)
228:名無しの映画監督 ID:ibTTUxChg
服来てなかったら見えるやん
229:名無しの映画監督 ID:jml0ThiZd
天才と馬鹿って紙一重っていうか同じなんやなって(褒め言葉)
230:名無しの映画監督 ID:ZXJSlbHJT
これでガード固いとか無理あるでしょ
231:名無しの映画監督 ID:wMTwbJ/36
サービス精神はさておき優君の貞操観念の固さは家具の中では有名では
232:名無しの映画監督 ID:VOTEGOShz
踏まれたい・座られたい熱狂的なファンが多いからってファン全体を家具って言うのやめーや
ワイは純愛派や
233:名無しの映画監督 ID:g+JEABTn+
熱狂的なのは専スレ立てたら? ここ一応映画スレやぞ
234:名無しの映画監督 ID:BhVLlu67R
一部ファンが自称するのは良いけど、ファン全体の呼び名としてはNG
235:名無しの映画監督 ID:v2EitPVX5
寧ろ四つん這いの優君に座りたい
腕がプルプルしてるところを見たい