えっ、自分ステイゴールド産駒なんすか?   作:えびんす

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お待たせしました!お待たせしすぎたのかもしれませんね!

いやもう本当にお待たせ致しました……前回の投稿から半年って…………

ようやくモチベ回復して投稿再開です。



GⅠ、波乱、好敵手共~後編~

 

 

 ガシャン、と一斉にゲートが開き、ほぼ横一直線に馬が飛び出す。

 

 俺ことウッドストックは二枠三番、内枠スタートだ。内枠っていうのはそれだけで距離的有利がある。別に大外でも構わんがまあ有利になるのならそれに越したことはない。

 

 

 とはいうものの、実は俺ってスタートはそこまで得意じゃないのよね。一年近くレースに出ておいてなんだが、未だにタイミングを合わせるのが苦手というか。

 

 ゲート自体は苦手じゃない。狭いとことか入ってても平気だしむしろ好き。だけど調教師の兄ちゃん曰く、「ゲートが苦手じゃないということは、相対的に早く出たいという気持ちがないんじゃないか」って言ってたから、スタートが下手なのはそのせいなのかもしれない。単に俺に反射神経がないからかもしれないが。

 

 ま、俺の戦術は基本差しか追込だからそこまで困らんがね。のんびりと全体を眺めさせてもらわぁ。

 

 

 

 

『さあ各馬ゲートインから一斉にスタート、ウッドストックちょっと出遅れましたがほぼ横並び、いや勢いよく飛び出していったヒルノダムールこちらは掛かっているのか?』

 

 

 

 

(どぉけどけどけどけバーローてやんでえコンチキショーめ!! チンタラ走ってンじゃねーぞ!!)

 

(うおわっ!?)

 

(なんだアイツ危ねえな!?)

 

 

 おいおいおい、ダムールのやつ頭に血が上って掛かりまくってんじゃんよ。下手したら斜行で失格だぞ。あーあー鞍上さんめっちゃ綱絞ってるじゃねーか、なにやってんだよアイツ。

 

 まあこれでスタミナ切れ起こして沈んでくれりゃこっちとしても助かりますけどね。あれはダムールの自業自得だし、ライバルが減るに越したことはないし。

 

 

 さて他の面々は……んー、ちょっと前にピサがいる……ってことは差しかな。フラッシュとローズ(なにがし)は前目につけて先行策か? まあ王道の作戦だな。

 

 さて池谷殿どうする? このままのんびりお散歩といくかい?

 

 

「…………こっちだな」

 

 

 む、外に行って少しずつ上がれと。ドンケツはさすがに避けたいのかね、ほいほい。

 

 スルスルっと外に出て二、三頭ほど躱す。やけにあっさり譲ってくれたところをみるに、コイツらも多分中盤終わり辺りから勝負に出るつもりだな。ここでブロック策に出て余分な体力を消耗するのは避けたいようだ。

 

 

(先に行くぜ)

 

(どうぞ)

 

 

 ふむ、意に介さずと。流石にGⅠに出てくるような奴には煽ってもさほど意味がなさそうだ。ダムール? あいつアホだし。

 

 む、相棒が手綱を絞った。ということは今回は後方で様子見か。あいつらは……あ、ピサ俺の前にいるじゃん。

 

 

(よっ)

 

(……おう)

 

 

 軽く声をかけたら返事はしてくれた。こっちの方はほとんど見てないっぽいけど。やだもー寂しいじゃないの、ねーねーこっち向いてよぉ。

 

 ……チッ、一瞥もしやがらねぇ。まあええわ、それならそれで嫌でも意識せざるを得ないようにしてやる。

 

 

 

 

『さあ順位を見ていきます、先頭は変わらずヒルノダムール。鞍上藤川、必死に手綱を絞りますが掛かりっぱなし、これは厳しいか。暴走特急の後ろ続きますはアリゼオ、その更に後ろ、内からガルボ、ダイワファルコン、ゲシュタルトが三頭横並び。半馬身離れてエイシンフラッシュとローズキングダム、外からはハンソデバンド。リルタヴァル、レッドスパークル、バーディバーディと続いてヴィクトワールピサここにいた。その外から本日一番人気ウッドストック、ヴィクトワールピサの斜め後方にピッタリと付けている。二馬身離れましてサンディエゴシチー、シャインが争っている。その後ろレーヴドリアン、トーセンアレス、殿はネオヴァンドームとなっております』

 

 

 

 

(チッ…………)

 

 

 ピサの外側斜め後ろにピッタリと張り付き、外からは抜け出せないようブロックする。ピサはその筋肉モリモリマッチョマンな威圧感のある馬体と、それに違わぬ溢れんばかりのパワーの持ち主。その辺の奴らのブロックなら強引に抜け出して前に出ることも出来るんだろうが、相手が俺なら話は違ってくる。

 

 なぜなら俺はお前と同等の馬体とパワーがある。考えなしに外へ出ようもんなら逆に内側へ押し込めてやれる。

 

 当然そんなことすれば進路妨害となるだろうし、ピサの騎手も落馬しかねない。だから俺から手は出せないが……逆に言えば、ピサも下手な動きはできないと言うことだ。

 

 

(ピサくんビビってる~、ヘイヘイヘーイ)

 

(お前後で覚えてろよ……!)

 

(やだピサくんこわーい、そんな目くじら立てちゃイケメンが台無しよー)

 

(腹立つ……ッ!)

 

 

 そうだもっと怒れ、冷静さを欠け。それが隙になり、焦りになり、体力消耗に繋がる。そうなればお前は終わりだ。

 

 とは言うものの、実際この作戦は俺もきつい。こっちも妨害判定されない程度に張り付かなきゃいけないから、実は相手の動きを逐一把握する必要がある。

 

 ましてや相手は俺の知る史実でのGⅠ馬。鞍上も一流とくればその動きは予測が本当に難しい。ブラフやフェイントも織り交ぜてくるのだから、一瞬でも読み間違えばすぐに脱獄されてしまうだろう。

 

 まだ勝負は中盤。仕掛けどころまで、俺の領域(ゾーン)までじっと耐えるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

『さあ各馬いよいよ最終コーナーに差し掛かるところで、先頭ヒルノダムールから変わりましてアリゼオ、その後ろピッタリとダイワファルコンつけている。クビ差でガルボ、外にゲシュタルト、ヒルノダムールはズルズルと下がってただいまこの位置。ローズキングダムとエイシンフラッシュはここが仕掛けどころでしょうか。一馬身離れてハンソデバンド、さあ外からヴィクトワールピサ上がってきた! ウッドストックも続いていく! ネオヴァンドームも最後方からじわりじわりと上がってきてこの位置! 後はトーセンアレス、サンディエゴシチー、シャイン、レーヴドリアンが団子状態! 各馬最終コーナーぐるりと回って最後の直線に入っていく!!』

 

 

 

 

「ここだ、いけ!」

 

「ブルルッ!(了解!)」

 

 

 相棒の合図である見せ鞭を見て、俺は溜めた脚を解放する。どうせ大外ブン回すんだ、綺麗なコーナリングだのなんだの知ったことか。ただひたすら脚を回して前に前に上がっていくだけよ。

 

 ただ誤算だったのは、

 

 

(ふん…………)

 

(ッ! ピサぁ!!)

 

 

 右斜め前でマークしていたピサも全く同じタイミングで加速し始めたことだった。

 

 向こうの騎手も俺たちが上がってくることを予想していたのか、池谷殿がまさに鞭を打とうとした瞬間こちらをちらりと見て、素早くピサに鞭を打ったのだ。全く同時に。

 

 おいおいいくら経験豊富で一枚も二枚も上手とはいえ、後ろの騎手に併せて同時にスパートかけるなんてとんでもねえ技術披露してくれんじゃん。おかげで一歩抜け出す作戦がおじゃんじゃねーか。

 

 こうなるとピサのパワーと圧でコースを抉じ開けられてしまうし、俺とピサのスピードはほぼ互角。そうなると半馬身ほど前を走るピサが有利だし、俺に逆転の目があるとすれば、脚をブッ壊す覚悟で限界越えて全力疾走しなきゃいけなくなるんだぜ、勘弁してくれよ。

 

 

 しかも今回の敵はピサだけじゃねえ、前にいるフラッシュもローズも続々とスパートをかけてる。化け物達がただゴールを目指してぶつかり合うんだぞ? こんなとこ恐ろしくて入っていけねーよ。ダムールは……まあ、うん、ドンマイ。

 

 

 だけどよぉ、ここで勝負投げて流すような根性なら、そもそもこのクラシックレースなんて最初から走ってねえんだよな。

 

 馬として生まれて早三年。何かに導かれるようにレースを走ってきた。俺が生まれた意味を、馬として生まれ変わった意味を知るために。

 

 俺が馬になった理由は今でも分からない。だけど、一つだけ分かることがある。

 

 それは。

 

 

 

 

「行くぞウッドぉ!!」

 

「ヒヒッ!!(応ッ!!)」

 

 

 

 

俺自身がどうしようもなく負けず嫌いだってことなんだよ!!!

 

 

 

 

『さあ最後の直線で上がってきた! エイシンフラッシュ、ローズキングダム! さらに後ろからヴィクトワールピサ、ウッドストックも猛追! この四頭が抜け出すか!? まだ勝負は分からない! 勝負は全く分からない!!』

 

 

 

 

(どうしたオペラかぶれェ! 啖呵切った割にスローペースじゃねぇのッ!?)

 

(喧しいなんちゃって伊達男ォ! 君こそ息が上がっているじゃあないかッ!!)

 

(あ゛ぁッ!?)

 

(お゛ぉッ!?)

 

 

 

 おーおー前で喧嘩しながら走ってらっしゃいますねえローズ君もフラッシュも!! 随分楽しそうじゃねぇの!?

 

 

 

(待てゴラァ……!!!)

 

(俺ら抜きで一位争いとか赦さねぇぞ!!!)

 

(げっ!? 面倒臭ぇのが来た!!)

 

(大人しく僕の背中を追っていれば良いものを!!)

 

 

 誰がそんなシャバい真似するか!! 自分で進む道ぐらい自分で決めらぁ!!

 

 

(お前ら引っ込んでろ!! 特にウッド並び立つな!!)

 

(なんだとフラッシュテメェこの野郎!? そっちこそ張り合って来んじゃねえ!!)

 

(僕の覇道を邪魔するな十把一絡げのモブ共ォ!!)

 

(黙れエセ宝塚……!! お前はお呼びじゃねえんだよ……!!)

 

 

 

 

 

 

(オウオウオウオウ俺を忘れてんじゃねーぞテメェらバーローてやんでぇチキショーめ!!! 俺が一番強ぇんだっ()ってんだろうがべらんめえクソッタレバーローコンチキショーめ!!!)

 

((((アイツ戻ってきやがった!?))))

 

 

 

 

 

『四頭縺れる大混戦!! 大本命ウッドストックかヴィクトワールピサか!? 対抗エイシンフラッシュ負けじと差し返す!! ローズキングダム負けていない!! その、外からもう一頭飛んできた!! ヒルノダムール!! ヒルノダムール!? ここにきてダムール復活の追い上げ!! 先頭争いはこの五頭だ!! 新緑香る季節に肌焦がす熱気!! 皐月賞の冠を手にするのは誰だ!?

 

 

 

 後ろから一際うるせえのが来たと思ったらダムールじゃねえか!? さっきスタミナ切れて下がっていったのはなんだったんだよ! ここにきて要らんド根性発揮しやがって!!

 

 

(ギャハハハハハッ!! さっきのはフリに決まってンだろバーローてやんでぇマヌケ共が!! 沈んだと思ってた奴にケツ追われる気分はどうだべらんめえスットコドッコイクソッタレバーローめ!!)

 

 

((((あの野郎腹立つ!!!))))

 

 

 よりにもよってダムールの野郎に後ろから煽られるとか屈辱以外の何物でもねえ! ああでも実際アイツとんでもねえ速度で追い上げてきてんだよなあ!? どうやらあの序盤の暴走はガチのブラフで、この展開はアイツの作戦通りだったらしい! 不本意だがちょっと見直したよダムール! 俺たちをまとめて騙してビビらせたんだからな!!

 

 

 だがよお?

 

 

 

(すっ込んでろ江戸っ子モドキ!!!)

 

(しゃしゃり出んな……!!!)

 

(お前は後ろで俺らのケツ見て大人しくしてろアホダムール!!!)

 

 

 その程度でビビってイモ引くほど俺らはお利口さんじゃあねえんだよ!!

 

 

(んだとゴルァ!? コンニャロー久々にトサカに来た!! お前らまとめて蹴っ飛ばしてやるから覚悟しろべらんめぇ共がよ!!!!)

 

 

 

 

(僕が言うのもなんだが君らいつもそんな調子なのかい?)

 

 

 

 

 

『五頭だ五頭だ! 五頭一直線横並び!! 青い芝を若き怪物達が踏み荒らす!! 各鞍上しなる鞭!! スタンドからは怒号と悲鳴!! 後ろも必死に追いすがるが追い付けない! 五頭飛び出して残りは蚊帳の外!! 誰が抜けるんだ!? 誰が差し切るんだ!? 誰だ!? 誰だ!? 退かない退かない誰も譲らない!! プライドとプライドがぶつかる叩き合いだ!! 意地と根性が五頭を突き動かす!! 皐月賞で!! 一冠目でこの熱狂!! 誰が勝つんだ!? 誰だ!? 勝ったのは誰だあああああ!!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 し、死ぬ…………。

 

 

 

 いやもう無理…………。死ぬってこれ……肺痛ぇ……酸素……酸素が足りない……。

 

 脚も気を抜いたら力が入らなくなりそう……今流して走れてるだけでもわりと奇跡に近いんだわ……いかん頭痛もしてきた……誰か酸素ボンベくれぇ……。

 

 

 

(ゼェッ……ゼェッ……こ、コンチキショーめ……何で誰も譲らねぇんだ……)

 

(れ、レースなんだから……当たり前だろ……っうぇ、吐きそ……)

 

(やめろフラッシュ…………絶対吐くな…………もらいゲロする…………)

 

(僕も……事故るかも…………)

 

(お前ら絶対やめろよ……特にフラッシュ……)

 

(なんで俺だけ責任重大なんだよ…………っうぉえ、マジで吐く)

 

((((マジでやめろ……!!))))

 

 

 

 ピサもどっかの芸人みたいなフラグ立てるなよ……。

 

 そ、それより着順……着順はどうなった……? 横並びで誰が勝ったかさっぱりなんだよな……。

 

 

 

 

『さあ一着はどの馬なのか。写真判定が中々終わりません』

 

『五頭でほぼ一直線の横並びですからねぇ。掲示板に収まる全ての馬の着順を決めなければなりませんから、慎重に判定しなければいけません』

 

『体勢では……若干ローズキングダムが後ろに居ますでしょうか……? 他はまさにハナ差、1cmが勝負を分ける世界ですがこれはかなり判定が難しいですね』

 

『スタンドは大歓声から一転、観客が馬券を握りしめ、固唾を飲んで結果を待っています。いやあ~ドキドキしますね!』

 

『大激戦でしたからねえ、私も年甲斐もなく興奮してしまいました。こんなレースを実況出来たというのは冥利に尽きますよ────おっと、着順が確定したようです! 皐月賞の栄冠を手にしたのはどの馬か! 掲示板!!』

 

 

 

 

 

 

『────ウッドストック!! 掲示板の一番上! 表示された数字は三番のウッドストックだ!! 二着にヴィクトワールピサ! なんとハナ差1cmでの決着です!! 三着ヒルノダムール、エイシンフラッシュ、ローズキングダムと続きます! 凄まじい大激戦!! 誰が勝ってもおかしくない名勝負!! 若き怪物達を抑え、冠を手にしたのはウッドストックです!! 鞍上池谷天高くガッツポーズ!!』

 

 

 

 

 

 

(…………俺の勝ちだな)

 

(クソッ…………またウッドに持っていかれた…………)

 

(まだ二着だからいいだろ。俺なんてよりによってダムールのバカに負けたんだぞ……)

 

(お゛ぉ!? 何だとフラッシュテメー!? 場外乱闘ならいつでも買うぞダボが!!)

 

(うるせえぞダムール……! フラッシュも煽るな……!)

 

(へーへーすみませんでしたねっと)

 

 

 

 

 いやあ、ついに俺もGⅠ馬か。しかもクラシック三冠の一つ、皐月賞。

 

 嬉しいねえ。このレースをコイツらと(しのぎ)削って掴み取ったんだ。もう嬉しいなんてもんじゃ表せねえ。

 

 相棒も背中で吼えてるねえ。あの大激戦で勝ったんだからそりゃあ嬉しいでしょうよ。

 

 ほら見てあの大歓声。俺らに賭けた奴が躍り狂って、賭けなかった奴は天を仰いで馬券の紙吹雪だ。歓喜、悲鳴、怒号、慟哭。色んな奴の叫びが俺の全身をブッ叩いてくるんだ。

 

 

(ケッ、一丁前に感傷に浸りやがって。次は俺が勝つからな)

 

(オイオイ俺だってんだ!! テメーだけはぜってーに潰すからなウッド!!)

 

(いいや俺だ…………!!!)

 

(ハッ! いつでもかかってこいよ! …………あれ、そういやローズ某は?)

 

 

 ふと気付いたらずーっと静かだから気になっちゃったよ。

 

 アイツは……あーいたいた後ろにいたわ。アイツ五着だから大健闘だったし、最後まで食らい付いてきた根性もあるし。スゲー馬なのは改めて分かったから労いの言葉でも……。

 

 

 

 

 

(負けたァ…………っ、えぐ、負けたぁぁ…………

 

 

ぶえええぇぇぇぇぇ!! 勝てなかったあああぁぁぁぁ!! 牧野さんごべえええええええん!!)

 

 

 あらやだ泣いちゃったわよあの子!?

 

 

 

(オイオイウッド悪い奴だなお前)

 

(ちょっと引くわ…………)

 

(泣かせるとかどうかと思うぞウッドべらんめぇ!!!)

 

(は!? ちょっと待て! 俺が悪いのかコレ!?)

 

 

 いやいやおかしいって! それを言うならローズの前にいたお前らも全員同罪だろ! なんでしれっと俺に全責任擦り付けてんの!?

 

 

(泣ーかしたー泣ーかしたー)

 

(オーナー馬主に言ってやろ…………)

 

(今すぐ謝ってこい!!!)

 

(テメーらまとめてドタマ蹴っ飛ばすぞ!!!)

 

 

 

 

 

 

『ローズキングダム、嘶きが止まりませんね』

 

『案外悔しくて泣いているのかもしれませんねえ』

 

『ハハハ……いやあしかし先ずは一冠、といったところでしょうか』

 

『これからのクラシック戦線に期待ですね。ウッドストックがこのまま三冠馬となるか、ライバルが意地を見せるか』

 

『いやあ楽しみですねえ…………あ、ウッドストックがローズキングダムに近付いて……顔の、鼻の横を擦り合わせてますね。宥めているのでしょうか』

 

『レース前の大喧嘩が嘘のようですね。闘いのあとの友情というものですかね』

 

『ドラマチックですねぇ』

 

 

 

 

 

 

(びぃぃあああああああ!!! おぎょぶいいいいい!!! ぜぼあああああああああああああ!!!!)

 

(いや泣き方の癖すげぇなお前!!!)

 

 

 

 

 結局宥めるのに10分ぐらいかかった。解せぬ。

 

 




本当に馬かお前ら(ドン引き)


アンケートの結果覇道路線になりましたが……
「この展開の方が面白いかもな……」と思ったら方針変えるかもしれません。その時はお伝えします。

君が望むのは?

  • 驀進せよ。無敗の覇王伝説
  • 激戦のライバル、世代最強
  • クラシック無冠、狂気と決意の走り
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