鋼の異世界(世紀末)と自衛隊奮闘録【第3部・多元世界編・完結】   作:MrR

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第一話「出会い」

 Side 緋田 キンジ

 

 ディメンションクロス。

 そう名乗る組織に所属する、パワードスーツを身に纏った長い白髪白肌の美少女。

 

『またこいつはラノベ的なパワードスーツが来たな……』

 

『ああ、Aliceの少女達が使うパワーローダーを思い出すな』

 

 ふとイチゴとトウカの顔が頭を過ぎる。

 自分達の影響で一から鍛え直すと豪語していたが今頃元気にしてるだろうか、などと考える。

 

『伊達や酔狂であんな装備して戦場に来たワケじゃないだろう。たぶん見た目に反して物凄い性能なんだろうぜ』

 

 と、キョウスケが語る。 

 俺もそれは同意見だ。

 

 見たところ色違いの緑色の僚機。

 こちらはボブカット気味のヘアースタイルの黒髪の女の子だ。

 日本人的な顔立ちであるがいる。

 

 その2機だけだ。

 

 先行して来たのだろうか、それとも偶然近くに来たのだろうか。

 

『黙れ!! 偉大なるアジア連の敵が!!』

 

『アジア連に栄光あれ!!』

 

 などと考え事をしている合間にアジア連がディメンションクロスと言う組織に属する少女二人に発砲を開始した。

 

 何て言うかもうここまで来るといっそ清々しいぐらいの悪の軍団っぷりである、アジア連。

 

 ディメンションクロスの少女二人は回避行動にとる。

 

 長い白髪、白肌のオレンジのアーマーの少女は見事な回避起動で、黒髪の緑色のアーマーの少女の方は粗削りだが弾丸の雨を回避している。

 

『どうするのルーナ?』

 

 黒髪の子は長い白髪のオレンジのアーマーの少女――ルーナと言うらしいに指示を求める。

 

『仕方ない!! 武力をもって排除します!!』

 

『やっぱこうなるのね……』

 

 二人は武力行使。

 ビーム系の攻撃の雨がアジア連の機体に降り注ぐ。

 

『どうする隊長?』

 

 キョウスケが指示を求めてくる。

 

『こちらにも攻撃を仕掛けてきている以上、戦闘は続行だ。だけどあの二人の少女には絶対手を出すな』

 

 と、命令を下した。

 

『だとさ、命令は守れよお前達』

 

 茶化すような感じでキョウスケは味方に呼びかける。

 戦いは数の不利があるだけで一方的だった。

 相手は実弾兵器主体で性能もドランタイプとそう変わらないだろう。

 

 対して此方は空を飛ぶわ、レールガンにビーム兵器にレーザーだの超科学兵器なんでもござれだ。

 一斉射するだけで何かもう罪悪感を感じるぐらいに派手な相手のパワーローダーの爆発が上がっていく。

 

『何をやっている!! それでもアジア連の精鋭か!?』

 

『し、しかし敵は強力で!! このままでは全滅します!!』

 

『黙れ敗北主義者が!! 命令に従え!!』

 

 などと傍受した通信からそんな言葉が飛び交っている。

 

『もう何て言うか、独裁国家の軍隊まんまだな』

 

 と、俺は評した。

 

『援軍か――今度は戦車に戦闘ヘリ、装甲車、輸送車、パワーローダー……見た事もないロボット――真っ当な部隊の進軍だぜこいつは』

 

 キョウスケが言うように敵の大部隊が増援として現れた。

 パワーローダー単一編成の部隊ではなく、真っ当な大部隊の進軍だ。

 

 戦力差を考えるなら此方の全滅だ。

 

 普通ならば――

 

『どの道ここを突破されたら終わりだ。いけるな?』

 

『やれやれ、随分好戦的になったなウチの隊長は』

 

 キョウスケの言う通りだと思う。

 これぐらいの戦力差の戦いは何度も経験してきた。

 今回も同じだ。

 

『流石噂の13偵察隊――』

 

『間近で見るまで何かのデマかと思っていました』

 

『いたんだな、スーパーエースって奴は』

 

 味方の通信を聞くと何だか照れ臭くなる。

 

『諸君らのおかげで増援部隊の出撃体制は整った!! ここからは我々も参戦する!!』

 

 味方からのその朗報に『了解』と返す。

 ゲートから戦車や装甲車、パワーローダーに戦闘ロボットを中心とした部隊が飛び込んでくる。

 流石に戦闘ヘリはいないようだが十分すぎる戦力だ。

 

『このままじゃ戦闘が激化してしまいますが――仕方ありません、引き続き此方も援護します』

 

 ディメンションクロスも増援が来た。

 全員ハイレベルな美女、美少女軍団だ。

 ますますラノベ的である。

 

『んじゃあ第2ラウンドと行きますか』

 

 俺は気合を入れ直して増援の敵部隊に目をやる。

 

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