鋼の異世界(世紀末)と自衛隊奮闘録【第3部・多元世界編・完結】   作:MrR

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外伝・アフターストーリーその3
騎士団


【第一異世界・騎士団総本山】

 

 Side 緋田 キンジ

 

 荒廃した世紀末世界、第一異世界。

 

 騎士団と言う勢力を尋ねるために騎士団の総本山に向かっていた。

 色々と事情が立て込んでいて向かうのが遅くなった。

 

 リビルドアーミーとやり合っていた頃――第7偵察隊の宮野 ヒデト一尉が優先的に接触を図ってくれいていた。

 何人か第7偵察隊の協力者として同行している筈だ。

 

 それから自衛隊の手の届かない場所で色々と頑張ってくれていたらしい。

 

「お話は伺っております。何と礼を言って良いのやら――この土地は良い方向に向かっております」

 

 と、総本山の方々から礼を言われた。

 

 騎士団の方々から聞いた話だがリビルドアーミーも手探りながらこの世界の復興のために尽力しているそうだ。

 

 ヴァイパーズやドラゴンクロウなどの武装勢力は相変わらずだが勢力が激減している。

 

 良い事尽くしだ。

 良い事だらけで逆に不安になってしまいそうな気もする。

 

 

【昼・騎士団総本山・訓練場】

 

 俺達は騎士団の総本山で稽古に付き合う事になった。

 やはりと言うか何と言うか武道派である。

 使用しているパワーローダーも特注で重騎士、騎士然としたパワーローダーで近接戦を好むスタイルらしい。

 

 宮野一尉達を含めた自衛官達も経験したらしく、俺達も参加する流れになった。

 

 確かに騎士団の面々は強い。

 だがこれまで様々な強敵と戦ったのだ。

 例え使用しているパワーローダーがフェンサーであっても十分に対処できる。

 

『いや~お強いですね』

 

『流石ですね』

 

 と、口々に言われる。

 

 

【夜・騎士団総本山・広場】

 

 騎士団の仕事、活動は言わばこの世界における自衛隊の海外派遣に近い。

 自衛隊の御陰で物資が出回るようになり、騎士団の活動も変化の時を迎えているのだそうだ。

 

 その一つが勉強だ。

 

 二度も言うが自衛隊の御陰で物資が出回るようになり、人々に生活の余裕が産まれた。

 そのために勉強を教える時間が出来たと言うワケだ。

 

 それこそ地球の最新の農業やら初歩的な数学、パワーローダーや武器の整備技術など何でもだ。

 

 だが問題があった。

 

 パワーローダーや武器の整備技術はともかく、初歩的な数学や農業技術のノウハウが足りなかった。

 

 自衛隊は協力する事になり、交換留学生みたいな感じで現在騎士団の人々は数学や農業技術を猛勉強中なのだとか。

 

 そうそう。

 この世界で成り上がった少年、狭山 ヒデト君達も農業や経済学などを勉強している最中らしい。 

 

 武器を突きつけ合う時代は終わり、この世界も変わってきているなと思う反面、まだまだ武力が物を言う地域は多いのも実情だ。

 

「どんどん変わって来てるね、この世界も」

 

 広場のベンチに座り、リオはそう言う。

 俺は隣でリオの話に耳を傾ける。

 

「まあまだ一部地域だけみたいだけどな」

 

「ちょっと狭山君の町の学校が恋しくなったな」

 

「そう言えば――あそこで教員やるのも悪くないとか言ってたな俺達」

 

 随分と懐かしい話のように思える。

 そう言う未来も悪くないかもしれないな。

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