鋼の異世界(世紀末)と自衛隊奮闘録【第3部・多元世界編・完結】   作:MrR

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=幕間:死神=

 Side ???

 

 そこそこ発展した町がリビルドアーミーに支配されたり、リビルドアーミーと戦う道を選んで滅ぼされたりする。

 

 他にもヴァイパーズや野盗。

 

 化け物どもや暴走機械に理不尽に蹂躙されたりする。

 

 そしてまたどこかが発展し――また滅びて――

 

 そうやって発展と衰退をこの世界は繰り返してきた。

 

 そんな世界の過酷さを学びながら生きていく。

 

 できなければ死ぬだけだ。

 

 

 俺は野盗やらヴァイパーズやら、リビルドアーミーと戦い続けた。

 怒りのままに戦った時期もあるし、最近は食い扶持を稼ぐために戦っている。

 

 だけど、戦っても戦っても世の中って奴はよくはならない。 

 精々一時凌ぎだ。

 

 もうなにもかも忘れて、稼ぐだけ稼いで何処かで静かにのんびり暮らそうかと考えた。

 

 そんな時に妙な連中が現れた。

 ジエイタイと言う連中だ。

 

 グレイヴフィールドの無人軍事基地に居着いた謎の集団。

 ヴァイパーズの大部隊からシップタウンを守りきった連中だ。

 

 だがそれよりも気前よくぶつぶつ交換で水や食料を分け与えてくれたりとか、コインさえ払えば風呂まで入らせてくれるらしい。

 

 さらには色んなもの――ちゃんと枚数揃ってるトランプやオセロなどを売買したりしている。

 

 化け物やら野盗やらが来ても率先して戦ってくれる。

 

(今はこんなだけど、何時か化けの皮が剥がれるんじゃないのか)

 

 などと思いながら接してきた。

 別の世界から来たとか言っているが本当かどうかも怪しい。

 鎌掛けてみたりもしたがハズレに終わった。

 

 ジエイタイでも女やギャンブルで破滅したり、ジャンキーがいたりとか犯罪に走る奴がいるとかジエイタイの口から出た時は驚いたが――それでも用心するに越したことはないと思った。

 

 リビルドアーミーとの戦いの時も俺は積極的には戦わなかった。

 片手間に戦いながら観察する感じだ。

 

 一度は乗り越えても二度、三度と戦い続けられない。

 そうして滅んできた場所を何度も見てきた。

 

 だがそれでもジエイタイは戦い続けようとしている。

 ヘタすりゃ核で吹き飛ばされるかもしれねえのに、先程よりも大部隊で空中戦艦も敵に回すかもしれないのにだ。

 

 そしてジエイタイが取った行動は良い意味で裏切られた。

 半泣きになりながら物資を置いていき、総力を挙げて戦闘準備である。

  

 どう反応すればいいのやら。

 人が良すぎると思っていたがドが過ぎるぐらいに人が良すぎる。

 

「逃げりゃいいのに」と言ってはみたがそれでも「本当は恐いですけど、自分達にも守るべき物はあるんです。今までお世話になりました」と返してきた時は本当になにがなんだかと思った。

 

 なに? 俺がおかしいのか?

 それとも彼奴らみんなバカなのか?

 

 バカみたいに正直で言っている事が矛盾してんじゃねーか。

 

 どいつもこいつも情けない顔して覚悟してますとか言っちゃって。

 でもやっと分かった。

 

 こいつら、とんでもないお人好しのバカなんだ。

 バカもここまで貫き通せばいっそ見事だ。

 

 それを分かった途端、少しぐらい手を貸してやろうかと思った。

 

 

 グレイヴフィールド内部。

 

 リビルドアーミーの拠点の一つ。

 

 学校と言う勉強と言うのをする場所だったらしい。

 昔の人間は豪華な建物で勉強してたんだなと思う。

 

 今は野盗か、それともヴァイパーズの安全地帯だったんだろうが、今はリビルドアーミーに占拠されている。

 

『敵襲!?』

 

『敵は何体だ!?』

 

『分かりません!!』

 

 俺はパワーローダーを身に纏って次々と斬り裂いていく。

 リビルドアーミーの連中は基本、接近戦にトコトン弱い。

 武器はいいだけの素人だらけだ。

 

 俺のパワーローダーは黒いステルス性特化。

 そして近距離戦闘特化型。

 パワーローダーのセンサーにはまず引っかからない。

 接近戦に持ち込めばほぼ無敵だ。

 

 オマケだ。

 両翼にファンがついた飛行機械「バード」や物資を破壊していく。

 

 

(まあこんなもんか・・・・・・)

 

 敵の殲滅を終えて帰還する。

 これで少しは時間稼ぎにはなるだろう。

 地下人と鉢合わせする前に退散するとしよう。

 

 

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