鋼の異世界(世紀末)と自衛隊奮闘録【第3部・多元世界編・完結】   作:MrR

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第五十四話「今後の方針」

 Side 緋田 キンジ

 

「陸上戦艦ってアレだよな。この町のランドマークの――アレが動いて襲い掛かってくるのか……」

 

 キョウスケが頭を抱えながら言う。

 

「この事は俺達の上の方には?」

 

「既に証拠突き付けて伝えています。ちなみに陸上戦艦のサイズはリビルドアーミーの空中戦艦並のサイズです」

 

 

 リビルドアーミーの戦艦

 

 全長は約250m

 全高60m。

 幅は50m以上で翼(ブースター?)の部分を含めると100mを越える。

 

 日本のイージス艦のサイズ

 

 全長:約160m。

 全高:諸説あるが船底からマスト込みで少なくとも約30mぐらい。

 幅:約20m。

 

*第三十話「空中戦艦襲来」の時に用いたデーターを引用しています。

 

 

「どうするんだ? これじゃ迂闊に手を出せないぜ?」

 

 キョウスケの言葉にパメラが

 

「だけど相手は陸上戦艦よ。稼働したらそれこそ手に負えないわ」

 

 と言う。

 お互い正論だ。 

 

「動き出す前に破壊するか――」

 

 俺はポツリとそう言う。

 

「それ、俺達がやんの?」

 

 呆れたようにキョウスケが言う。

 

「つかどの道そうなるんじゃないか?」

 

「ああ――」

 

 佐伯 麗子 一尉。

 女クソ上司の顔が頭をよぎる。

 

 あの女のことだ。

 なにかしらの理由でっち上げて破壊するように言ってくるに違いない。

 

 キョウスケも同じ事を思ったのか「あの女ならやりかねねえ……」と呟いている。

 

「……とりあえず上からの指示待ちだな」

 

 俺はいったん棚上げすることにした。

 

 

 正直一気に色々とありすぎたし、あまり先の事を考えてもどうにもならないので休憩がてら他の作業に入る事にした。

 

 ヴァネッサはパメラと一緒にパワーローダーの整備や改修を行ってる。

 

 特にドランタイプの改良についてだ。

 

 ドランタイプはこの世界でもっとも普及しているパワーローダーだ。

 

 自衛隊やシップタウンの人々も使っている。

 

 その改良、バリエーション案を制作。

 

 それを自衛隊に売り込むようだ。

 

 そこで役に立ったのが日本のアニメとかに出てくるロボットだ。

 

 日本のロボットアニメの歴史は長く、現実のミリタリー兵器顔負けな設定資料が作られている作品もある。

 

 実際、自衛隊やそれに触発された人々により様々なバリエーション機が誕生している。

 

 長々と語ったが、ガン〇ムのザ〇Ⅱを改良して手軽にザ〇改か高機動型〇クにするような方法を見つけるような作業だと思ってくれればいい。

 

(まあ戦力の増強は必須だよな……)

 

 正直ドランタイプは軍事兵器としては悪くないのだが今後の事を考えると性能的にキツイ物がある。

 

 まあ上の方ではドランタイプのシルエットが悪役メカっぽいのが不評らしいが。

 今は贅沢言ってられない。

 

 俺はと言うとシップタウンに駐留していた自衛隊やシップタウンの防衛隊と一緒に復旧作業を手伝う。

 

 フェンサーは整備を後回しにし、アインブラッド・ガンブラストは戦闘用のため復旧作業には向いてない。

 

 なのでドランを身に纏って頑張ることにした。

 

 

 Side 佐伯 麗子

 

 自衛隊基地の会議室。

 

 そこでヴァイパーズ壊滅のための作戦が練られていた。

 

 陸上戦艦と言う存在と、シップタウンでの戦闘から敵戦力の見積もりを図り直しているところから始めている。

 

 最悪な事態としてリビルドアーミーやフォボスの介入まで想定した上での作戦プランも考えている。

 

 やはりと言うか第13偵察隊と第7偵察隊の力、そして現地住民の協力は必須だろう。

 

 さらにドランの改良プランや即戦力となる高性能なパワーローダーの導入などなど――とにかく打てる手は全て打っておきたかった。

 

 そうした現状下でヴァネッサの正体の告白と協力体制の申し出はありがたかった。

 

 疑問、疑いの声は当然あったが、13偵察隊の連中にそれとなく監視するように命ずると言う形で納得してもらった。

 

 新しい並行世界云々のお話はもっと上の方に丸投げすることになったが……

 

 まあ色々とあったがどうにか空中戦艦をどける事に目途が立ち、同時にヴァイパーズ壊滅のための作戦準備も再開している。

 

 ここから先は負けが許されない綱渡りの勝負。

 

 頼る人間の一部に緋田 キンジと宗像 キョウスケのあの二人がいるのは私もヤキが回ったかと嘆いた。

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