鋼の異世界(世紀末)と自衛隊奮闘録【第3部・多元世界編・完結】   作:MrR

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第七十六話「敵拠点襲撃と謎の影」

 Side 緋田 キンジ

 

『まさか拠点が作られていたとはな』

 

 狭山 ヒロトの町から西の方角にある森林地帯。

 

 俺はパワーローダー、アインブラッド・ガンブラストを身に纏い、脱出支援部隊がいる現地に到着した。

 キョウスケやリオなどの戦闘要員も一緒だ。

 

 少し離れた夜の木々の中で観察し、敵の拠点を見つける。

 

 リビルドアーミーの飛行機バードやそれよりも大型のマザーバードが何台も着陸し、パワーローダーや無人機が闊歩して前線基地を作り上げている。

 

『小型の陸上戦艦――情報通りだな』

 

 陸上戦艦らしき物が目に入る。

 それにしてはサイズが小さい。

 と言っても自分達が使っているトレーラーよりかは遥かに大きい。

 

 陸上戦艦と言っても色々と種類があるらしく、リビルドアーミーが今回持ち込んだのは指揮通信艦、移動司令部とも言うべきサイズの陸上戦艦だった。

 それを中心に基地が建設されている。

 

 地球の海の軍艦の基準で言えばフリゲート艦か軽巡洋艦に位置する艦なのだろう。

 

『どうする? 仕掛けるか?』

 

 パワーローダー、バレル・リヴァイヴを身に纏ったキョウスケが尋ねる

 

『ああ。それが今回の任務だからな――』

 

 俺達は先に仕掛ける事にした。

 

☆

 

 Side リビルドアーミー オードン

  

 それは深夜にはじまった。

 

『敵襲!! 敵襲!!』

 

『あいつら向こうから仕掛けて来やがった!?』

 

 どうやら先手を打たれたらしい。

 ロボットはともかく基地の兵達が浮き足立っている。

 

『落ち着きなさい! ここは一旦ロボット達に任せて態勢を立て直すのよ!!』

 

『りょ、了解!!』

 

 相変わらずドきついピンク色で奇妙なデザインのパワーローダーを身に纏って指示を飛ばすオカマ ――ことカーマン。

 今はありがたかった。

 

 自分の専用のパワーローダー、ゴルディアスで出撃する。 

 

 と、同時に敵のパワーローダー部隊が目に入った。

 報告にあったジエイタイとやらのアインブラッドタイプ。

 それと見た事のない新型だらけの部隊。

 

『敵部隊、散開!!』

 

『次々と物資やマザーバード、バードが破壊されていきます!!』

 

『狙いは我々の孤立を――では今カーマン達が戦っている連中は――』

 

 気が付いた時には敵も引き上げてきた。

 ロクに戦わないまま戦闘終了。

 

『清々しい程に鮮やかな手際ね。ただ戦い慣れているだけじゃない。戦闘訓練を受けたプロよ――』

 

『分かっている――』

 

 カーマンに言われて余計に腹立たしく感じた。

 

 これからどうするべきだ?

 

 一戦大体的に交えるか?

 

 それとも引き返すか?

 

☆

 

 Side ???(十代半ばの褐色肌の金髪ツインテールの少女)

 

 いや~遠方から見ておったが鮮やかな手際だったの。

 

 アレがヴァネッサが言っておった噂のジエイタイか。

 

 パワーローダーの性能もあるじゃろうが噂通りの戦いぶりじゃの。

 

 リビルドシティから来た甲斐があったわい。

 

 流石に今のリビルドアーミーを、リビルドシティを変えられるとは思ってはおらんがキッカケぐらいにはなるじゃろう。

 

 代表者や周りの連中もやりすぎじゃ。

 

 このままでは遠からずウチに破滅する。

 

 だから私みたいなのがこうして動くことになったのじゃが。

 

 それはそうと、どうやって接触しようか――今から楽しみじゃわい。

 

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