幻想郷でまったり生きていきたい   作:よろよろ

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俺的に甘い物が食べたくなる時期になった
ん?何が言いたいかって?
いつもと変わらないって言いたいのさ!!
( ー`дー´)キリッ (`•ω•′)✧︎キラッ



泥棒?巫女?いや、魔法使いだ!!

昨日は探索とアリスの家で紅茶とケーキ

ご馳走して貰った、幻想郷初日は好調な滑り出し

と言っても良いのではないだろうか?

まぁ一人語りは程々にして

 

「今日も探索だな」

 

ゆっくりしてと言われたけどここに

住むことになった場合の為に、辺りを把握

している事に越したことはないだろう

それにまだだいぶ先の話にはなるけど

アリスを家に招く事を約束したしな

 

「今日はまず昼くらいまで探索してから

一旦帰宅して、ご飯食べてまた探索でいいかな」

 

食材は紫さんがそこそこの量を置いてくれたから

暫くは平気だ、いやぁ感謝感謝ー

 

「よしそろそろ行くか」

 

新しい場所目指してレッツ探索!!

 

少年移動中・・・

 

「...何も見当たらないぞ」

 

体感的には2時間程歩き続けている

だが生き物の気配も全くと言っていいほど

していない現状に困惑している

 

「やっぱり森を抜けて他の場所を探すべきなのか?」

 

そんな事を考えていると

 

「...お?」

 

森の中にぽつんと1軒の家が見えた

 

「よし、進展があった!!」

 

「霧雨魔法店」と書いてある

どうやらここは魔法使いの家兼店って感じかな?

とりあえず人がいるか確認だ

 

「すみませーん、ご在宅でしょうか?」コンコンコン

 

......反応がないか

 

「後ろにいるって...流石にないか」

 

これは出直しかな

 

「仕方ない、一旦帰ってご飯食べよ」

 

途中食べられそうな茸や木の実を

拾いつつ帰路に着いた

 

________________________________

 

「やっとついたー...あれ?」

 

帰宅してすぐ、家の扉が開いていることに

気づいた

 

「ちゃんと閉めたと思ったんだけど」

 

軽く疑問を抱きながらも閉め忘れたと

納得して家に入る

 

「ただい...ま?」

 

「んぁ?」

 

家に入ると金髪の片方がお下げ髪の

綺麗な金色の目をしたいかにも魔法使いな

服装の女の子が何やら物色をしていた

 

「邪魔してるぜ!!」

 

「え、あはい...いや誰?」

 

何で家の中に?

 

「私?私は博麗霊夢、巫女だぜ」

 

「いや、どう見ても魔法使いですよね?」

 

まず巫女さんが森の中にいて他人の家を

物色だなんてしないだろう、普通の人間でもしないのに

 

「何だよ、つまらない反応だなー」

 

「えーと、これって泥棒って事でいいのかな?」

 

「違う違う、ちょっと見ない家があったから

少しお邪魔して面白いもんでもないか見てただけだ」

 

「それって面白いものがあったら絶対盗むでしょ」

 

「盗むんじゃなくて借りてくだけだ死ぬまでな」

 

「結局盗むのと変わりないんだよなー」

 

かなり掴みずらいなこの人

 

「まぁ細かい事は気にすんなって

じゃあ改めて私は霧雨魔理沙 普通の魔法使いだ

私もこの森に住んでるんだぜ何でも屋を

やってるからなんかしらの依頼があれば

霧雨魔法店まで来てくれ、よろしくな」

 

霧雨魔法店...さっきの店はこの人が住んでたのか

 

「よろしくお願いします、俺は

「冬華って言うんだろ?」...あれれれ?」

 

初対面の筈だけど

 

「さっきアリスのところでさ、いつもより

機嫌良さげだから何でか聞いてみたらさ、

お前の名前を出して色々話してくれたんだよ」

 

 

「そうだったんですか」

 

アリスと知り合いだったのか

やっぱり魔法使い繋がりなのかな?

 

「あぁ、しかし驚いたぜアリスがお前を

見つけたら気にかけてやれって言ってな?

基本1人で本読んでるあいつが、他人を

気にするなんてなんかしたのか?」

 

「いや、身の上話と軽い会話くらいしか」

 

「本とか読んでなかったのか?」

 

「読んでなかったよ」

 

「ふーん、珍しい事もあるんだな...

あともうちょい砕けた話し方でいいぜ

歳も大して変わらなそうだし」

 

「ん、そうかわかった」

 

「うんうん、それで良いんだぜ!!

そうだ、私にも外の世界でどう過ごしてたのか

話してくれよ!!」

 

「別にいいけど面白いようなもんじゃないぞ?」

 

「いいからいいから」

 

「わかった話すわ」

 

そして昨日アリスに話したように

魔理沙にも同じ話をした

 

少年説明中・・・

 

「こんな感じだ」

 

「そんな事が、悪い興味本意で聞くよう

な話じゃなかったのに」

 

「いや大丈夫だ、俺も了承した訳だし」

 

「そうか...わかった、ありがとな」

 

「あぁ」

 

「しかし、お前みたいな良い奴がねぇ

周りは何を見てたんだよって呆れちまうぜ」

 

「俺も受け入れてたのが悪いし」

 

「それでもだよ、いい事して迫害されるなんて

ふざけんなって思うぜ、褒めるとかして

労ってやるのが普通だろ?」

 

「まぁ確かに」

 

「だからお前見たいに誰にでも優しく接する

事が出来る奴がそんな生活だったなんて

信じられないぜ」

 

「ハハッ...ありがとな」

 

本当に

 

「ん?別に感謝する事はないんだぜ?

私は思った事を言っただけだしな

だけどその言葉は貰っておくぜ」ニカッ

 

サバサバしてて掴みにくい所があるけど

根は真っ直ぐで優しいんだな

 

「おう、そんじゃ俺は昼ごはん作るけど」

 

「私にもくれよ、お前の料理の腕を

この魔理沙さんが審査してあげようぞ」

 

少々...いや大分厚かましいけど

 

「OK任せろ」

 

全く憎む気にならないい奴だな

________________________________

 

「いやぁ〜、美味かったなぁ

茸のグラタンとは中々凝ったものを」

 

「森を探索してたらよく目に入るから

茸を使った料理でいいかなってな」

 

「なるほどな、しかしほんとに美味しかったな

後でアリスに話しに行くか」

 

どうやら美味しく出来たようで良かった

 

「しかし森の中を探索ねぇ...迷わなかったのか?」

 

「あぁ、俺の家の周辺って空気が他のとこより

淀みが少ないからある程度近くに来れば

家の位置がわかるんだよ」

 

「へぇ、中々凄い事出来るんだなお前

能力かなんか持ってんのか?」

 

「いや能力を持ってるかはまだわからん」

 

「そうなのか?」

 

「あぁ、紫さんが俺が幻想郷に住む為に

少しやる事があるからって、だから

能力が判明するまでに1週間はかかる」

 

「ふむふむ、なるほど」

 

「まぁこれに関しては能力とは別かな?

俺もよく分からないけど、言うなれば

五感が結構鋭いってとこかな?」

 

「ほー例えば?」

 

「目は夜の森の中でもかなりはっきり見える

嗅覚は意識すると相手体調の変化を嗅ぎ分けられる

聴覚は5つの音を聞き分けられる

味覚は下で触れたものの状態が大体わかる

最後に触覚だけどこれが1番特殊で

”そこにいないもの”に触れる事が出来る」

 

「すっげぇなそれ....しかし、そこにいないものって

つまりどういうものなんだ」

 

「んーそうだな、端的に言えば霊かな?」

 

「霊?」

 

「あぁ、言い忘れてたけど俺は実在が

曖昧なものを多少感じ取れるんだ

そん時に感じたものに手を伸ばしたら

触ることが出来たって訳だ」

 

「いやぁ〜驚いてばっかだぜほんと凄いなお前」

 

「俺も最初は驚いたよ」

 

「だろうな...唐突で悪いんだけどさ、冬華は努力

をする事ってどう思う?」

 

「ん?どうして急に」

 

「何となく思ったからだ」

 

努力、努力か.....

 

「そうだな、先に結論から言うなら

無駄ではないけどそれが必ずしも報われる

ものではないって所かな?」

 

「...やっぱりそうなのか」

 

「て言うのが一般的な結論だな」

 

「?」

 

「俺的な結論は自分が求めるものを

突き詰めて突き詰めて突き詰め通すもの

終わりの無い探求を表すものだな」

 

「どういう事だ?」

 

「つまり努力は報われる為にやるんじゃない

何故って?報われたら努力はそれで終わっちゃう

からな、本来終わりがないものを努力って言う

俺はそう思うんだよ、終わりを作るとダメだった時

今までやってきた事は間違っていたかもしれない

とか、やるだけ無駄だったとか自分を否定する

かもしれないそんなの悲しすぎるだろ?

ならさ終わりを作らなければいいんだ、

俺も最初いきずまってた時は終わりを

作ってたからなだから1回全部取っ払って

やり直したんだよ、本来立ててた目標を

なしにしてひたすらに突き詰めた、

そしたらな前まで立ててたもんが

通過点くらいの感覚で出来るように

なってたんだよな、だから終わりのないもの

を突き詰めるそれが努力だって俺は思うだ」

 

「.....」

 

「...すまん、熱くなりすぎた」

 

「やっぱ凄いな」

 

「ん?」

 

「私もな最近いきずまっててな

自分が強くなる為に魔法の研究とか

色々やってるんだよ、でもどれもイマイチで

自暴自棄になる事も多かったんだよ...」

 

「...そうなのか」

 

「でも自分が努力してるのを知られるのが

恥ずかしくてな、誰にも相談出来なかったんだ

それで今のお前の話を聞いたらさなんか

スッキリしたんだよ、上手くは言えないけど

膿が取れたような感じがな

だからありがとな冬華!!」

 

「...そうか、力になれたならよかったよ」

 

「おう!!」

 

強がっていてもその実裏では途方もない努力が

積み重なっている、魔理沙はそんな奴なんだろうな

俺は魔理沙の力とかは分からない、

だけど彼女を見たら何となく積み上げてきたものの

強さを感じるそれはとても大きくそれでいて

とても密度の濃いものだ

 

「(凄いな魔理沙は)」

 

魔理沙の努力量はきっと俺が考える

きっと何倍もあるんだろう

そしてこれからもその努力は大きく

なっていく

 

「(俺ももっと頑張らないとな)」

 

そう心の中で俺は呟いた

 

________________________________

 

「いやぁ、なんか色々ありがとな!!」

 

「いや、有意義な時間だったし大丈夫だ」

 

「何だよ、嬉しい事言ってくれるじゃねぇ〜か」

 

ほんとにいい時間だったよ

 

「そうだ冬華」

 

「ん?どうした?」

 

「お前ここに来て2日目くらいだろ?

だから魔理沙さんがこの幻想郷内を案内

いてやろうと思ってな」

 

「え?いいのか?」

 

「もちろんだぜ」

 

「なら、よろしく頼む」

 

「了解だぜ、明日から始めるぞ」

 

「わかった」

 

ありがたい、なれるにはやっぱり場所

知らない事には始まらないからな

 

「じゃあ私はここいらでお暇させてもらうわ」

 

「あぁ、明日はよろしくな」

 

「おう!!それじゃ、またなぁ〜」

 

そうして魔理沙は箒に乗って飛んで行った

明日からが楽しみだ

________________________________

 

side 魔理沙

 

『終わりのないものを突き詰める

それが努力だって俺はおもうんだ』

 

この言葉が鮮明に浮かんでくる

そしてその言葉に今私は力を貰ったように

感じている

 

「なんかいい気分だ」

 

最初私は冬華の驚くような才能に嫉妬に

近い感情を抱いていた、私には大した

才能がないから何処か羨ましかったんだろう

でもあいつは才能にかまけることはなく

自分なりの努力を持ち高めていた

それを聞いた時は妬ましく思った

自分が恥ずかしくなった、

才能があるから努力してないなんて

思ってしまった、私はあそこまで

努力について語れる奴を見たことがない

だから素直に尊敬した

 

「これからは更に楽しくなりそうだぜ」

 

私はこれからも終わりのない努力を

私にしか出来ないものを探求していく

突き詰めて突き詰めて新しいものを求めていくんだ!!

 

side out 魔理沙

________________________________




おまけ

「おっすアリス」

「ちょっと魔理沙、また来たのね
今度はなんなの?」

「ほら、アリスから聞いて気になったから
冬華に会いに行ってきたんだよ」

「!そうなのかそれがどうかしたの?」

「いやぁ〜めっちゃ凄い奴だったよ
今まで見たことないくらい優しい奴だった」

「そう(そうね、彼ほどの優しい心の持ち主は
そうそういないわ)」

「それにな料理も美味かったんだぜ!!
私も色々作れるが冬華には負けちまうぜ、
私的には咲夜とか妖夢にも負けないくらい
美味しく感じたぜ」

「へぇ、彼料理が得意なのね(そんな...
彼の手料理ですって?何故かとても気になる
それに魔理沙は家に行ったのね、何でかしら
とても負けたような気分がするんだけど?
私も家に行けるくらいの行動力があれば...
でも家の場所分からないから行けない)」

「よく家の場所わかったわね?」

「いやな?見たことがない家があったから
もしかしたら此処かと思って家の中で
待ってたら冬華の家だったってわけだ」

「勝手にはいるんじゃないわよもしも
違かったらどうすんのよ?」

「まぁあってたんだからいいじゃないか」

「ほんと適当よね魔理沙は」

「あっはっはっは...そうだ明日から冬華に
幻想郷の案内をしてやる事になったんだぜ」

「(な、何ですって案内?もうそんな約束を
するまで仲良くなったの?私はまだお礼として
家に招待されただけなのに...)」

「...魔理沙、私も行って良いかしら?」

「?良いけどどうした急に?」

「べ、別にちょっと気になっただけ理由なんて
大してないわよ」

「...(ほほう、これはこれは)」

「いいと思うぜ冬華も喜ぶだろうし」

「!そう、じゃあ私も行くわね」

「わかったぜ!!(ほんとこれから色々と
面白くなりそうだぜ!!)」

おまけ[完]

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