「だーかーらー!!俺はソフト系はあんま詳しくねーんだっつの!!」
「使えねーな」
「ダマらっしゃい!!」
千秋が住んでいることになっている、アパートの一室にて。先日、五条に縫い目のある人間の捜索を依頼された五人と千秋が、一つしかない画面と睨めっこしていた。
言い争っていたのは、左右田と冬彦の二人。
事の発端は数分前に遡る。縫い目のある人間を校内中駆け回り探したものの、影一つ見つからなかったのだ。狛枝に至っては、己が幸運をフル活用したと言うのに、「昔のいじめが原因で頭を縫ったことがある」という罪木と遭遇して終わる始末。
超高校級という理不尽としか言い様のない才能相手に、影一つ踏ませないほどに隠密に長けた存在。ともすれば、こちらも全員の才能を活用して探すしかない。そう思い立った六人は、思いつく限りの手を尽くした。が。相手は相当警戒心が強いのか、遂に頭に縫い目のある人間は見つからなかった。
正攻法ではダメだ。希望ヶ峰学園のデータベースに侵入するべきではないか、という意見が辺古山から飛び出し、まず真っ先に目をつけられたのは、メカニックの才を認められて入学した左右田だった。
しかし、左右田はあくまでメカニック。機械工学に長けているだけで、ソフトウェアに関しては、超高校級の才を有しているとは言えなかった。左右田がそのことを正直に話したところ、アテが外れたと皆が落胆を隠そうともしなかったことにキレたのだ。
「では、どうする?狛枝の幸運すら、影一つ見つからなかったのだぞ?
相手は、私たち生徒には察知できぬほどに深い闇の中へ隠れている可能性が高い」
「そもそもさ、そんなやついんのか?あの目隠しの間違いとかじゃ…」
「間違いじゃないよ」
七海がコントローラー片手に、左右田の言葉を否定する。
懐から五条より預かった一本の指を、これ見よがしに取り出した。
「な、なんだそりゃ?指…?」
「あの呪霊が『宿儺の指』って言ってたやつだね。今は指だけど、呪いが取り込んだら無作為に暴れる…らしいよ?」
「…あのバケモノの姿はぼんやりとしか見えなかったけどよ、声はやけにはっきりと聞こえてたよな?」
「……ああ。確か、日向クンを宿儺の指を使って観察してたって言ってたっけ」
呪言とかはよく分からなかったけど、と付け足し、まじまじと指を見つめる狛枝。千秋は「食べちゃダメだよ?」と告げ、宿儺の指を懐にしまった。
「コレの用途を知ってて、希望ヶ峰学園の上層部を『要らない』って言ってあの呪霊に食べさせてたってことは、敵は呪いの世界にも、希望ヶ峰学園にも深くまで突っ込んでる人間だと…思うよ?
あと二年で廃校になるってのも、冗談でもなんでもないと思う」
────あんなバケモノが、同じ学校にいるんだよ?
ヒュッ、と左右田と澪田が息を呑む。
あんな惨状を作り出したバケモノが、今も自らの学舎を縄張りにして跋扈している。それを想像するだけで怖気がする。少なくとも、自分達は顔を見られている。それこそ、少し隙を見せるだけで殺される可能性を否定できない。
食いちぎられるのだけはごめんだ、と言わんばかりに、左右田は自身の寮室から持ち運んできた部品とはんだごてやらの機器を置いた。
「…しゃーねぇなぁ…。ハッキングとかザ・頭脳派みてーな高等な真似は出来ねーけど、バレねーように監視するドローンとかぐらいだったら作れる」
「それでこそ超高校級のメカニックだよ!!ああ、一瞬でも不安に思ったボクって、本当に終わってるね!!呪いなんて絶望で、ボクたちの希望が潰える訳がなかったんだ!!」
「ンなこと言ってる暇があんなら手伝え!!お前の幸運にも縋りてーくらい不安全開なんだぞこちとらぁ!!」
絶好調になった狛枝に、半泣きで怒鳴りつける左右田。怖いことには変わりないらしい。バレたら、確実に相手が自分達を殺しにかかることを理解している分、余計に。
狛枝は嬉々として左右田のアシストをする傍ら、残った四人が話し合いを再開する。
「これで見つかるといいが」
「あんまり期待はしない方がいいな。腕は確かな冥冥が『危険だから近寄らない』とか吐かすような学校に潜んでる野郎だ。
警戒心は、俺ら極道の世界に生きる奴なんて目じゃねーだろーな」
辺古山と冬彦が後ろ向きな意見を出した途端、左右田が更に情けない表情で二人に怒号を飛ばす。
「コラそこっ!オレのやる気が落ち込むよーなこと言うなっ!!」
「そんな情けないこと言うから、ソニアちゃんが眼蛇夢ちゃんに傾くんすよ」
「ぞんな゛ごど言゛ゔな゛よ゛お゛っ!!」
「……なんかごめんっす」
左右田和一、渾身の男泣きである。
これまで以上に何が何やらよくわからない液体に顔を濡らし、泣き声混じりの叫びを放つ左右田に、澪田は思わず頭を下げる。
その傍で、千秋は希望ヶ峰学園の方を見つめていた。
「むっ?…どうした、七海?」
「……なんでもないよ」
♦︎♦︎♦︎♦︎
「ひっ、はっ…、はっ…!」
逃げろ、逃げろ。逃げなきゃ、殺される。
迫り来る植物を這々の体で避け、逃げ惑う菜摘。十分も走り続けたせいか、足はもつれかけている。
眼下に見える創は、十分にも渡る攻防を息切れひとつなくこなしている。実際には、呪力による身体強化と反転術式による回復で体力の消費を誤魔化しているだけで、もうあと数分もしないうちに体力切れが近づいていた。
創が放った呪霊の肉壁も、七割削り取られた。果てしなく強い。それこそ、菜摘を一瞬で引き裂けるくらいには。
「あ、あんた…っ、なんで、アタシを狙うのよ…っ!?狙っても、なんら、得はない…でしょうが…!!」
『真人の個人的興味に付き合ってるだけです。こちらとしても、日向創の爆発力を測りかねているので』
真人。先日の呪霊も出していた名前に、思わず眉を動かす菜摘。
呪霊もそのことに気付いたのか、『おっと、失言』と剥き出しの歯を隠すように口を覆い隠す。それでもなお、攻撃は止まず、樹木が菜摘に襲いかかった。
「きゃっ!?」
足がもつれ、その場に転ぶ。何度目かもわからない転倒に、ただでさえ皮が数度削れた足がさらに擦りむけ、じんじんと熱と痛みが伝わっていく。
だが、痛みに喘いでいる暇はない。更に削り取られた呪霊の肉壁に心配を覚えつつ、菜摘は走り出した。
『ふむ。劣化版とはいえ、呪霊操術を模倣されるとこうもやりづらいとは。
非術師の子供一人殺せぬなど、真人や魄獣に笑われてしまいますね』
呪霊の言霊が響くたび、表現し難い気持ち悪さが脳を駆け巡る。
それすら気にならないほどに、菜摘には迫る『死の恐怖』が勝っていた。
『……では、こういうのは如何でしょう?』
瞬間。呪霊が木で出来た鞠が放たれる。それが呪霊に着弾するや否や、呪霊はあっという間に呪力を吸い取られ、樹木と化した。
「な、なによ、これ…!?」
『やはり、こちらの方が手っ取り早い。
時間をかけてしまった以上、私も成果を出さなければ』
自分を守る壁はもうない。ざっ、ざっ、と呪霊が地面を踏み締めるたび、近づく死に怯える菜摘。
極道の世界に生まれた以上、死は隣にあるものと思っていた。組長の娘である以上、どんな殺され方をしても文句が言えた立場ではないことは分かっていた。
それが、覚悟していたものとは全く違う形を伴って自分に迫るとなれば、話は別。
先日に五条悟に刺された釘のこともあってか、菜摘の目は完全に恐怖に染まっていた。
『さぁ、お還りなさ…』
────何をしてる?
ゾッ。菜摘でも感じるほどのあまりに濃密な殺気に、揃って滝のような冷や汗を流す。ざっ、ざっ、とスニーカーが地面を踏み締める音が響くたび、その気配が二人へと近づく。
呪霊がそちらを振り返った、まさにその時。
人一人簡単に握り潰せそうな剛腕が、呪霊を吹き飛ばした。
「ありがとう、里香ちゃん」
『うん!!里香、アイツ、嫌゛いっ!!』
「うん。僕もアイツ、大嫌いだ」
そこにいたのは、どんな呪霊より恐ろしい異形と、虫も殺せなさそうな笑みを浮かべる少年。二人して恋人のように戯れ、吹き飛んだ呪霊を睨め付けた。
『……特級過呪怨霊と、乙骨憂太…!!』
「五条先生に頼まれたからね。祓わせてもらうよ」
♦︎♦︎♦︎♦︎
「ッソ、折れてきた…!!」
乙骨が現着する少し前。屠坐魔で応戦していた創は、体力の限界が近づいていた。
呪力と反転術式で体力の限界を誤魔化していたが、それでも呪術以外は他者に悲しみを覚えられるほどに凡人の創が、特級相手に術式無しで十分も耐えるなどという無茶をしでかして、傷ひとつできない訳がない。
屠坐魔こそ無事ではあるものの、握った手は硬い感触に何度も晒されたことが原因なのか、三度は折れている。
相手の攻撃も、背後にて逃げ道なく怯えるだけの二人を危険に晒さないため、避けるわけにはいかず、肉が抉れた痕がある。
正直、術式を封印すれば、手の一つや二つ吹き飛んでもおかしくない相手だ。
『ひひゃあはっ!!』
「小泉たちばかり狙ってんじゃねぇよ!!」
加えて、執拗に抵抗し得る術を持たない小泉たちを付け狙う残虐性。過去に存在した宿儺も、快楽のためならば国規模の鏖殺もやり遂げるような利己主義者だったと聞く。その性質が強く出ているのだろうか。
受肉されるよりかはマシだが、この状況ともなれば、厄介なことこの上ない。
小泉たちに向けて放たれた呪力の塊を、呪霊を組み合わせた防壁で受け止める。ストックは菜摘を守らせているモノ併せて、あと三百程度も残っていない。
創は防壁を操作し、特級呪霊を素早く縛り上げる。が、こんな程度で宿儺の指を取り込んだ呪霊が止まるわけもなく、即座に引きちぎられ、小泉たちに迫った。
「な、なんで私たちばかり狙うの…!?攻撃してるのは、そいつじゃない…!!」
「コイツはそういう性格なんだよ!!」
「女を怖がらせるのが趣味なわけ!?そんな理由で襲うとか、最っ低!!」
小泉が立ち上がって叫ぶや否や、呪霊が四つの瞳で彼女を睨め付ける。
宿儺の性質が反映されているだけあって、指図に癪に触ったらしい。創の脇を通り抜け、凄まじい勢いで小泉を貫こうとする呪霊を、創が呪霊で編んだ紐で縛り上げた。
「正論が全て正しい、正論が全てを救うとか思ってんならやめといた方がいいぞ。
自分の身を危険に晒し、他人を狂気に突き落とすだけだ。正論で全てが救われた試しなんて、歴史上何処を探しても存在しねーよ」
先生からの受け売りだけどな、と付け足し、紐を引き、その勢いで拳を叩き込む創。
黒の火花は起こらない。打撃とほぼ同時に呪力をぶつけることで起こる現象…黒閃。コレを狙って出せる術師は存在しないとまで言われている。術式無しでこの呪霊を倒すとなれば、コレを連続して決める他ない。
しかし、菜摘の防壁となっている呪霊の操作に加え、執拗に狙われている小泉たちに気を遣って、中々思うように行かないのが現状だった。
「……っと、来たか」
が、それも先ほどまでの話。呪霊は大量に消費したが、三人を守ることは出来たようだ。
乙骨憂太と祈本里香が降り立つ高台の方を見やり、創は呪霊操術の模倣を止める。
「さぁて、随分と好き勝手してくれたな。
…カッコよくヒーローっぽく決めちゃ、呪いの怖さってのは分からないだろうし……。
……そうだな。此間、手に入れたアレで行こうか。『千変万化:血染ノ獣』!!」
創は叫ぶと共に、屠坐魔の刃をぞぶり、と自らの前腕に突き立てる。そのまま傷口を広げるように、ゆっくりと屠坐魔を引き下ろす。
ぼたぼた、と血が溢れる中で、創は笑みを浮かべ、更にもう片方の腕にも同じように屠坐魔を突き立て、傷口を広げた。
「なっ、あ、アンタっ、何やって…!?」
「や、いやっ、血、血がっ…!?」
「『血染ノ獣』…『血獣跋扈』!!」
創が叫ぶと共に、滴り落ちた血液から、創が思いつく限り、獰猛な性質を持つ獣が生まれ出ずる。
その総数は二十程。致死量に近い血液を流し、フラフラな状態で反転術式を発動して傷口を無理矢理に塞ぐ。そんな状態だというのに、創は高らかに笑い声を上げた。
「くは、ははっ、ははははっ!!ははっ、はははははははっ!!!
ようこそォ!!互いの全存在をかけて呪い合い、殺し合う世界の裏側へッ!!!」
血液で出来たタカ三匹が天を駆け、弾丸のように呪霊の体を削り取る。その穴に楔を打ち込むように、蛇二匹の呪力で固められた尾が深々と突き刺さった。
血液故に変幻自在。突き刺さった尾は鏃のような形となり、蛇の頭は創の手に収まる。創は蛇を思いっきり引っ張り、天高く放り投げた。
『ひひゃっ、きひゃははぁっ!?』
「ミンチになる覚悟は出来たな?」
天高く飛んだ呪霊に、突き刺さったままの蛇が巻きつき、身動きできないように体の一部を新たな蛇に変え、磔にする。
ある程度は定型で、数も限られてくる呪霊よりも、自分の思い通りに形を変えられる分、使い勝手はいい。
そんなことを考えながら、創は指を鳴らした。
「『贄』」
瞬間。獣が殺到し、呪霊の肉を引き裂く。黒と紫が混じる血飛沫が降り注ぐ下で、創は戯けるように親指を立てた。
「一件落着!……なーんて、まだまだ言えないんだけどな」
「取り敢えず、説明しないとか」と、呆然とする二人の前で、すっかり日常の一部となったため息を吐いた。
♦︎♦︎♦︎♦︎
「里香ちゃん、もういいよ。ありがとう」
あまりに圧倒的だった。怪我一つない乙骨の足下には、怪物によって四肢を裂かれ、猛攻撃を受けた瀕死の状態の呪霊が仰向けに倒れている。
がっ、と喉元を踏みつけ、乙骨は抜き身の刀の鋒を呪霊へと向ける。
「こういうの、慣れてないけど…。答えろ。お前たちは何故、希望ヶ峰学園に潜む?」
『……』
乙骨は事前に五条悟から、先日取り逃した呪霊を運んでいたのが、目から樹木が突き出た呪霊だと聞かされていた。
となれば、敵は組織を作っているとしか思えない。祓うのは少し後回しにして、できる限りの情報を引き出さなければ。
せめてもの抵抗なのか、樹木を操り、乙骨の体を貫こうとする呪霊。が、里香の剛腕がそれを握り潰し、その顎門が眼前まで迫った。
『憂太をいじめる゛な゛あぁぁあっ!!』
「里香ちゃん。抑えて」
『やだっ!!コイツ殺すぅゔっ!!』
「里香ちゃん」
乙骨が優しげながら冷たい声で抑えることで、里香は渋々と彼の影へと隠れる。それに「ごめんね」と付け足すと、呪霊を踏みつける足に力を込め、乙骨は呪霊に迫った。
「早く答えた方がいいよ。君を前に我慢してる里香ちゃんが可愛そうじゃないか」
『……っ、このっ…!!』
呪霊が更なる抵抗を試みた、まさにその時。
轟音と共に何処からか放たれた業火が、乙骨を焼かんと襲いかかる。
乙骨は舌打ちをすると共にその場を離れ、即座に迎撃体制を取った。
しかし、後には焼けた地面が残るのみ。去り行く影を見送りながら、乙骨はため息を吐いた。
「…逃しちゃったか」
♦︎♦︎♦︎♦︎
菜摘は呆然とするほか無かった。
日向創が『特級呪術師』と呼ばれる、規格外の一人だということは以前聞いた。無論、その枠組みの中でも最弱格であることも。
今の今まで、希望ヶ峰学園予備学科の中で日向創という、身近でいて圧倒的な存在を見てきたからこそ、信じられなかった。日向創が最弱であることなど。
しかし、目の前の光景は、日向創が『特級呪術師の枠組みの中で最弱である』という事実を残酷なまでに映していた。
────俺以外の特級は、逆立ちしても勝てないようなバケモノ揃いだ。俺が特級の称号もらってんのは、これまでの功績と術式の可能性を見込んで…っていう老害どものお情けなんだよ。
「……日向」
予備学科と同じ…或いはそれ以上の劣等感に苛まれながらも、そこに立つ未来を諦めず、血みどろになりながら足掻いている。
菜摘はこの時、初めて日向創に『親近感』を抱いた。
♦︎♦︎♦︎♦︎
「日向創をカムクライズルとやらの素体にする計画が上がっているだと…!?」
襖が立ち並ぶ空間にて。夜蛾の報告に、呪術界上層部がざわめき始める。
日向創。かつて、呪術界でこれほどまでに扱いに困った人間はいないだろう。事実上、あらゆる術式を再現でき、突き詰めればこれまでに無い全く新しい術式すら生み出せる『千変万化』。それだけならまだ利用価値があるというだけで済んだのだが、問題は彼を保護している特級呪術師2名の存在。「創を軟禁して術式を量産させ、子を産ませる」という企みを木っ端微塵にされた挙句、口に出すのも悍ましい目に遭わされた過去を持つ上層部ら一同は、一斉に震え始める。
ここまで見え透いた地雷を踏み抜くバカは、いくら脳が腐り落ち、学習能力がないと評される上層部でも存在しない。本気になった五条悟と夏油傑を止める手立てなど、この国に…否、この世界にあるわけがないことを知っているからである。
故に、「日向創を使って人体実験を試みているとんでもないバカがいる」という情報は、上層部がてんてこまいになっても何らおかしく無いものであった。
「日向創の術式を根絶する気か、呪術も知らぬ痴れ者どもめ…!」
「いや、何よりまずいのは五条悟、夏油傑の二人だ!あの二人に知られてみろ!!何が起こるかわからんぞ!?」
「しかし、あの二人の情報網を考えれば、近いうちに漏れてもおかしくないのではないか…?」
「徹底的に秘匿すれば何とかなるだろう!!まずは五条悟と夏油傑を抑える案を考えるべきではないか!?」
「いや、日向創の保護と術式の保全を考えるべき…」
保身に走る上層部らの苦悩は、まだ始まったばかりである。
希望ヶ峰学園と通じてる国の上層部と、呪術高専に通じてる国の上層部は滅茶苦茶仲が悪いです。もはや習性なのではと疑うレベルで互いに足の引っ張り合いしてます。
因みに、五条悟と夏油傑はどっちも皆殺しを視野に入れるくらいには大っ嫌いです。
ウラ話…牽制のために五条悟が根回しして、日向創は七海千秋と婚約している状況にある。無論、根回ししたのがあの五条悟であるため、創と千秋は1ミリも知らない。何故か七海建人は把握しており、創らは会うたびに気まずそうにされるのを不思議に思っている。