『被呪者はゲームセンター勤務の男女計十二名。解剖してみたけど、どれも動物に噛みちぎられたような痕跡が残っていたよ。ただ無理矢理擦り付けたみたいな残穢だったから、術式ではないんじゃないかな?』
「ありがとうございます、硝子さん。今度なんか奢ります」
『行きつけの店に五十年ものの貴重なボトルが入ったそうでね…』
「……わかりました」
相変わらず、彼女に何かを頼むと高く付くな、と思いつつ、通話を切る創。
彼の視線の先には、娯楽空間の職場とは思えぬほどに凄惨な現場と化したゲームセンターのスタッフルームが広がっていた。
訪れていた客たちは警察が軒並み追い出し、ここに立っているのは呪術師側の人間のみ。
無下限によって瞬間移動して来た五条が、六眼で現場を見渡す。
「呪霊が理性を持ってしまった…ねぇ。
俄には信じ難いけど、状況証拠からそう判断するほかないね」
「これ…俺の管轄ですかね?」
「そりゃあそうでしょ。ここ希望ヶ峰学園の近所なんだから」
「マジかよ…」
余計な仕事が増えたことに、創は強くこめかみを抑える。
知性を持つ呪霊。呪術師界隈でも記録が数える程度しかない程に珍しい類だ。それこそ、平安の世から残る記録でしか聞いたことがないほどには。
知性を持つと言うことは、感情があり、呪力の振れ幅も大きい。加えて、今回の手口から推測できるに、知能はかなりのもの。
狗巻は兎に角、千秋は置いて行った方がいいか、と思っていると。五条がそれを遮るように口を開いた。
「創。今回のは千秋にも見せなよ?
優しい創のことだから『君が苦戦するくらい強い特級』は体験させてないでしょ?」
「………俺を見殺しにする気ですか?」
「大丈夫大丈夫。本気で危なくなったら僕と傑が出るよ」
「そりゃ、頼もしいことで…」
日向創が苦戦することは、ほとんどない。五条悟と夏油傑相手に喰らいつける程の実力がある時点で、殆どの呪霊を「弱い」と言える程度には、実力も功績もあった。
過程はどうあれ、創は最強を目指し、最強二人の弟子として己を鍛え、他の特級に比べて弱いものの、なんとか特級呪術師に至った男である。そのことを、呪術師を生業とする人間は、誰も不思議には思わないだろう。
しかし、その二人以外に苦戦しないかと言われれば、否と答える。
呪術師の世界は、一般社会よりも変化が目まぐるしい。それこそ、五条悟と夏油傑程の揺るがぬ実力を持たねば、いつ死んでもおかしくない程には。
その変化が、「今」まさに起きている。
五条悟が言外に創に告げたことは、そう言うことだった。
「あ、あの…。アナタ、何なんですか?」
と。置いてけぼりを食らっていた雪染が、おずおずと五条に問いかける。
五条はと言うと、包帯越しに不躾な視線を送り、口を開いた。
「誰よ?この果てしなーく服がキツい女」
「はァァーーーーーっっっ!?!?まだ二十代前半よ失礼ね目隠し包帯!!!」
デリカシーのカケラもない発言に、思わず声を上げる雪染。
確かに、二十代で教師という立場なのに、生徒の前でエプロンドレスという、字面だけ見ればキツさを感じないこともないが。
それでも、本人を前に言うことか、と思いながら、創は五条に告げた。
「教師側の協力者として引き込む予定だった人ですよ」
「……ああ、雪染ちさね。写真よりキッツいカッコしてんねー」
「余計なお世話!!!」
こちらは協力を仰ぐ立場だというのに、無駄に煽らないでほしい。
創が心底面倒そうにため息を吐く傍ら、顔を真っ赤にして怒鳴る雪染を、千秋が「まぁまぁ」と宥めた。
「端的に言うと、俺とこの人は師弟関係且つ教師と生徒って関係にあります。…希望ヶ峰学園ではありませんが」
「…どういうこと?」
「一から説明しますので、あんまり横槍入れないでくださいよ?」
コレで何度目だろうか。呪いの簡単な概要を説明し、希望ヶ峰学園が非常に危うい状況にあることを雪染に伝える創。
とても人の集う場所で起きたとは思えない、凄惨な現場も相まって、雪染はあっさりと呪いについての一切合切を信じた。そういう意味では、この事件はタイミングが良かったのだろう。不謹慎な考えではあるが。
呪術師に染まると、不謹慎な考えが簡単に頭をよぎるのは考え物だな、と思いつつ、創は雪染に告げる。
「とまぁ、こんな感じで。何とかしないと、希望ヶ峰学園は確実に呪いによって荒廃しちゃうんですよ」
「これなんて『生優しいモン』じゃないよ?
呪術師のトップが見捨てることをあっさり決めるくらいにヤバい魔窟なんだよね、希望ヶ峰学園ってさ!」
その裏にある陰謀については触れず、端的に来るべき結果だけを告げる。
目の前にある、人が引き裂かれた痕跡。愛する母校が、それすらも『生優しい』とまで表現されるほど凄惨な地獄となると言われて、冷静になれる人間がいるだろうか。
雪染が困惑に唇を震わせていると、隣から「それマジっすか!?」と大声で叫ぶ声が聞こえた。
「……あーっと。この声…、前に聞いたことあるぞ。誰だっけか…?」
「澪田さん。ほら、あの色彩がすごい子。ドット絵描くの難しそうな」
色彩がすごい子、と言われ、思い出すのは、あの活発そうな少女。
ビジュアル系バンドに居そうだな、という感想が真っ先に来そうな彼女のことを思い出し、創は手をぽん、と叩いた。
「居たな。色彩が半端なくうるさいヤツ」
「『色彩がうるさい』ってどういう覚え方っすか!?もっと、こう…、伊吹らしい特徴があるはずっすよ!!
例えば!そう!このセットがものすごーく大変なツノとかツノとかツノとか!!」
「思いつく特徴ツノだけかよ…」
「色彩が半端なくうるさい」という評価に納得がいかなかったのか、挙動さえもやかましくしながら猛抗議する澪田。
聞いたところ、『軽音部』としての才を認められて希望ヶ峰学園に入ったらしく、かなり耳がいいらしい。
先程の話も聞かれてたな、と思いつつ、創は五条を見やる。
「明かしちゃっていいんじゃない?
僕らが危険視してんのは『希望ヶ峰学園の運営側』の方なんだし。
それに、とっくの昔に巻き込んじゃってる時点でアウトっしょ?」
「………ホント、不肖の弟子ですんません」
「いーのいーの。創が呪術以外でそんな器用じゃないのは知ってるし」
「人が気にしてることをずけずけと…!!」
創は呪術師としての実力を抜きにすれば、それはもう悲しいくらいに凡人である。
そのコンプレックスを指摘され、創はこめかみを青筋を浮かべた。
「ってなわけで、入れちゃって。
どーせ呪霊に目ェ付けられてるだろうし、僕が守っとくからさ」
「すぐにその呪霊が来るって言いたげですね」
「いいや、『こっちから向かう』んだよ。
ご丁寧に誘ってくれてるんだから、乗らなきゃ失礼でしょ?」
五条は言うと、「おいでー」と規制テープを持ち上げ、千秋のクラスメイトらを手招きする。
澪田は怖いもの見たさなのか、すぐに潜り、冬彦、辺古山は狗巻と居る菜摘が心配なのか、それに続く。
残る左右田と狛枝も分からないことにモヤモヤしていたのか、同じようにテープをくぐった。
「じゃ、行こうか」
「行くって、何処に?」
皆がこの場へと踏み入り、五条がスタッフルームの扉を潜ろうとする。
未だに彼の言葉の真意が分からぬ千秋が、こてんと首を傾げると、五条は笑みを浮かべて頭上を指差した。
「ここの屋上。帳を張った気配がある」
「帳…?…あっ、確かに。
いや待てよ…。ってことは、呪霊が呪詛師と連んでるのか!?」
「可能性はあるね」
「…果てしなく面倒だな…」
創はため息を吐き、スタッフルームへと足を踏み入れる。
77期生の面々は困惑しながらも、創に続く千秋に続き、スタッフルームへと飛び込んだ。
♦︎♦︎♦︎♦︎
「おっ…と。気づかれたみたいだね」
スーツ姿の男が、ゲームセンターの屋上にて、缶コーヒー片手に呟く。その頭部には、特徴的な縫い目が刻まれており、まるで一度頭部を切り離したような痕のように見えた。
その傍らには、哺乳類とも鳥類とも、はたまた魚類とも爬虫類とも両生類とも言えない、特徴的な風貌の人型のバケモノが、死体の一部を噛みちぎり、咀嚼していた。
「おい。コイツ、オマエの学校のヒョーギカイなんだろ?食ってよかったのか?」
「あまりにもうるさいからねー。
無駄に肥えた身体を残さないくらい食ってもらえると助かるよ」
「コイツは不味すぎるぞ。残りのも寄越せ。オレ様は空腹なんだぞ」
バケモノ…いや、呪霊の言葉に、男は苦笑を浮かべて首を横に振る。
評議会の頭が堅いくせして夢想家という、救いようのない老害たちだが、まだ利用価値がある。まだ殺される訳にはいかない。
男がそう言うと、呪霊は残念そうにため息を吐いた。
「ちぇ、なんだよ。真人に言い付けるぞー」
「こっちにも計画があるんだ。
『カムクラプロジェクト』に、『あの小娘の計画』は、呪術も使えないバカが考えたにしては、それだけの利用価値があるんだよ」
たん、たん、と階段を登る音が響く。
男は「潮時かな」と言い、ゲームセンターの路地裏へと向けて、身を投げた。
「じゃ、約束通り遊んできなよ。出来れば、殺してくれると助かる」
「オマエなんかに言われなくても、ヒナタハジメはオレ様…『
獣への畏れから生まれた呪いが、その顎門を開く。
♦︎♦︎♦︎♦︎
階段を登ると、そこは地獄だった。
屋上一面に広げられた血液の絨毯が、買ったばかりのスニーカーをダメにする。
日向創は黒閃を経験したことにより、五条悟の『無限』をある程度再現できる。しかし、無限の難易度はかなり高く、六眼もない創では、5分もすれば負荷に脳が耐えきれなくなるという欠点がある。
こんなところで無駄遣いは出来ないな、と思いつつ、創は池の池を歩いた。
「おっ!キタキタ、ヒナタハジメ!!真人の言う通りウマそうだぞ!!」
「……随分とデカいスペアリブ食ってやがるな」
骨だけになった誰かの脚を投げ捨て、呪霊が笑い声を上げる。
創をしっかりと認知している。知性があることは、最早疑いようもない事実だろう。
つま先にかつん、と何か硬いものが当たる感触がする。よくよく見ると、頭蓋骨の目の部分だけが散乱しており、その眼腔が彼の目を睨め付ける。
間に合わなかった自身への赦しを乞うように、「ごめん」とだけ呟き、創はその屍を越えた。
「コイツな、キボーガミネのヒョーギインっつー頭でっかちなクソジジイだったんだぞ!
要らねって聞いたから食ったんだ!脂身多すぎて不味かったけどな!」
ゲラゲラと嗤う呪霊に、ため息を吐き、隠れてこちらを見守っている彼らを見やる。
あまりにスプラッタな光景に、ガタガタと震える左右田と澪田を守るように、比較的慣れているのか、耐性のある面々と千秋たちが宥める。
千秋はと言うと、呪術師になって、創と対峙する呪霊の恐ろしさが理解できたのだろう。小刻みに震え、創に向けて心配を込めた眼差しを向けていた。
「俺を狙ってる理由は分からないし、真人っつーヤツも知らないが…。
お前から聞き出せば良い話だな。借りるぜ、加茂。『千変万化:赤血操術』!」
創の右頬に、傷が開いたような赤いアザが走る。
それをゴングに、呪霊の姿が掻き消え、創の胸めがけて鉤爪の備わった剛腕を放つ。明らかに己の速度を超える一撃に、創はなんとか前腕での防御をとり、派手に吹き飛ばされる。
「ぐっ…、結構痛いな、オイ…!!」
攻撃を受け止めた腕を見ると、ものの見事に折れ、かつ肉が抉れていた。だばだばと抜け出る血に顔を顰めながら、創は反転術式で傷口を塞ぎ、骨折を治す。
しかし、そんな暇もなく、創の体に衝撃が走り、肺の空気が抜け落ちた。
「かはっ…!?」
「いやっ、ほうっ!!」
速い。投射呪法という、禪院家の当主が扱う、速度の世界では頂点を誇る術式があるが、それに匹敵する程に素早く動く。
五条悟や夏油傑であれば、「弱い」と言って一蹴するような実力だろう。
しかし、特級呪術師最弱の日向創にとっては、苦戦は必須と言える相手であった。
凄まじい連撃によって、肉が削がれ、血液が抜け出る。
ぼちゃ、ぼちゃ、と響く水音に歯噛みしながら、創は意識を集中させた。
「攻撃を喰らうのは想定通りだけどよ…、ここまで速いとか聞いてねーぞクソッ!
赤血操術、『苅祓血界』!!」
創が叫ぶと共に、血溜まりからいくつもの輪ノコが飛び出し、回転しながら宙を漂う。赤血操術は自身の血液を操る術式。多少混じってるとはいえ、これだけ血を流せば結界を作ることも容易い。
それによって呪霊の血液らしき黒と紫の混じった体液が飛び散るも、攻撃の手は止まなかった。
「やるぞやるぞ!!オマエ、結構やる!!
特級呪術師最弱とか言われてるくせに、しっかり強い!!」
「最弱っつーの気にしてんだよ!!」
速さに目が慣れて来た。以前相手した禪院直哉よりも多少遅いが、それでも防戦一方ではある。
相手は、苅祓が漂うこの空間で動き回る程に、痛みに無頓着だ。やはり、赤血操術では分が悪いか。しかし、相手の知性を考えると、投射呪法では速度で渡り合えても敗色濃厚だろう。
「だぁっ、クソッ…!ここまで怯みもしないと腹立つな…!!」
「俺の術式行くぞー!『血染ノ獣』!!」
「がっ!?」
肉が裂かれる痛みが、創を襲う。
一体なんだ、と思って目を凝らすと。苅祓が血で出来たハリネズミへと変貌し、その群れが自身へと襲い掛かっているのが見えた。
「俺の術式は『血染ノ獣』!
その名の通り、マーキングした血を動物に変える術式だぞ!」
「ここはお前のホームグラウンドってわけかよ、ちくしょう!!」
術式の開示による縛り効果。
これに威力が底上げされたハリネズミたちが、創に突き刺さる度に肉が裂かれ、その上にミキサーでかき混ぜられたような痛みが創を襲う。
傷口から侵入した血液も術式対象らしい。ハリネズミがそのまま血管の中で暴れているような感覚に顔を歪ませる。
「畜生はオマエら人間だぞ!
真の人間はオレ様たち呪いなんだって、真人や漏瑚が言ってたぞ!!」
「バカそうな呪いのくせに、随分と立派な思想を持ってるな、オイ!!」
赤血操術では勝てない。相手の術式に上書きされてしまう。
創は千変万化を解き、続く術式を模倣する。
「『千変万化:呪言』!!『止まれ』!!」
ぴたり、と呪霊の動きが止まる。
同時に創の喉にもかなりの負荷がかかり、声帯が擦り切れるような痛みが走った。
(察するに、宿儺の指10本分はある…。
俺の馬鹿…っ!『加減してる』とはいえ、ここまでしてやられるなんて、最強の弟子…、いや、特級呪術師の名が泣くぞ…!!
しかし、なんだ、この違和感…?まるで、コイツの元の呪力に、外付けで何かを足したような違和感が…)
創が続け様に呪言を放とうとするや否や。
呪霊の拘束が解かれ、その喉元を掴まれた。
「かっ!?」
「ふぅ。呪言のことは、こないだの宿儺の指で見てたんだぞ」
「…っ、対処法もバッチリってか…。ふふっ、ふふふ、ふははははっ!!」
羨ましい。その術式が『羨ましい』。開示された情報を凄まじい集中力と嫉妬で『考察』し、創はほくそ笑む。
体はズタボロ。喉元を掴まれてる時点で負けは確定したようなもの。
そんな状況下にも関わらず、彼は笑い声を上げた。
「……?なんで笑うんだぞ?お前、負けるんだぞ?」
「はははっ、ははっ…。ああ、すまねーな…。
俺の術式に必要なのは、『解析』じゃなくて、そこらの凡人でもできる『考察』と、『自分なりの理解』なんだよ…!!
お前の説明がバカみたいにシンプルで助かったぜ…!!」
────『千変万化:血染ノ獣』!!
瞬間。二体の血で出来た狼が、呪霊の腕を噛みちぎった。
創は床に溜まった血液にもマーキングを上書きし、何体もの獣を作り出す。
「なっ…!?お前、最弱なんじゃ…」
「忘れたか?俺は『特級呪術師の枠組みの中じゃ最弱』なんだよ。
お前『如き』が、本当に特級呪術師の俺を追い詰めてるとか思ってたか?」
創は崩れ落ちる腕の中で残った数珠を持ち、苦笑を浮かべる。
「なーるほど。特級呪物で呪力を底上げしてやがったのか。
言動の割に賢しい真似してくれるじゃないか。
「ぐ、ぎ……っ!!」
「残念だが、俺はジョジョみたいに正々堂々を好むタイプじゃないんでな。腕を治す前に決めさせてもらうぜ…!!」
────『領域展開』!!
瞬間。あの時のように、創から放たれた白が世界を包み込む。
創は呪霊を嘲笑うごとく、ゲラゲラと笑い声を上げながら、己の理想を描く。この空間だけは、『最強』の称号は自分のもの。嫉妬に塗れたバケモノの笑い声に呼応し、『理想の日向創』が生まれ出る。
────『無知全能』!!!!
「殺しはしねーよ。地獄は見るだろうけどな」
呪霊に向けて、日向創が殺到する。
その首が血溜まりの床に転がると共に、白は弾け飛ぶ。
「やっぱ、強くなるってのは楽しいな…」
そこに立っていたのは、嫉妬と『向上心』のバケモノであった。
創が攻撃を受けていたのは、全部『術式を手に入れるため』です。実際に食らうことによってより理解を深めるために、わざと食らってます。創はこうやって特級呪術師になりました。凡人だからこそ嫉妬して夢想するので、彼にこの術式は相性抜群なのです。ドMとか言っちゃダメ。
無限は六眼無しの再現なので、脳への負荷を考えると、5分の時間制限付きになります。強敵相手にはちょっとの時間稼ぎしか出来ないという欠点があります。
魄獣…獣への畏れから生まれた呪霊。自身の身体能力で相手を翻弄し、術式と共にいたぶる、呪いらしい嗜虐思考持ち。知能が低そうな言い回しで見落としがちだが、事前に特級呪物を取り込んだり、人が動揺するような光景且つ、自らの術式に有利な状況を作るために事前に仕込みをしたように、知性、残虐性共に厄介なものになっている。
創の今の強さは、宿儺の指14本分くらいです。渋谷事変の宿儺様に噛み付けはしますが、多分殺されてもおかしくありません。