セラマニア難民少女兵団   作:朝比奈たいら

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第七話『セランピア襲撃(1)』

――第七話――

 

 

 

前回のあらすじ:

難民から始まり、盗賊退治の団体として始まったセラマニア率いる部隊はセラマニア・リバティースを名乗る総勢102名の組織に膨れ上がっていた。

悪党リザード団との戦い、謎の中世&近世兵との戦い、盗賊ボスとの戦い、自国保守派と繋がりのあった人肉生産盗賊との戦い。

両親の仇でありながらも、その屈折した主義によりセラマニアを陰陽問わず保護している神聖同盟大佐こと帝国皇族リシャールとの再会。

そしてリシャール旗下の特殊部隊、リベリオン隊を率いて神聖同盟と解放者連合穏健派との会談護衛を行う事となったセラマニア隊は、

帝国保守派の懐古主義者による中世の武器を織り交ぜた工作部隊300名以上を相手に紙一重で生還した。

様々な思惑に振り回されつつも、彼女達は今日も銃を取る――

 

セラマニア:と、言いたいところなのですがそれよりも医者です、医者。

いい加減自力で傷を治せるようにしないと武装集団としてまずい。

後、元奴隷達の就職先をいい加減決めないといけません。

本拠点である廃工場も改装したいですし、やる事とかかる費用が多い。

まずは……ヘカテリーナとリリスに拠点要員の様子を聞きます。

何か上手い具合に仕事出来てたりしません?

AI:二人によれば、拠点要員達はセラマニアが居ない間、それなりに頑張っていたようですよ。

セラマニア:鍛冶師志望、整備士志望、裁縫やら料理やら色々いましたが、拠点内での作業は出来ていたという事ですか?

AI:えぇ。

セラマニア:ではそれに給料を払えるようになるか、それとも外部から依頼を受けて就職するか。

理想はセラマニア・リバティースが会社とか国とかになれればよいのですが。

……ところで、今日は何月何日です?

AI:今日は4月1日の筈です。

セラマニア:ちょうどいいですね、今日からお給料を払いましょう。

319万7千ルピアあるので……本来なら一人の平均収入は500~1000ルピア。

最大の1000×30日=3万ルピア×100人で300万は払えます。

しかしいきなり限界ギリギリまで支払って、次回払えませんとかじゃまずいです。

難民出身者にいきなり大金を渡しても金銭感覚崩壊させてしまいますし、住む場所と食事の保証はしたいですから……

ちなみに500ルピア以下も普通に居ると思うんですけど、これ中流階級の日給が500って事ですか?

AI:そうですね。

セラマニア:では戦闘要員……異動する前の重傷者1名も含めて38名に750ルピア、

拠点要員63名に500ルピアお給料を払います。

750×30=22500×38=85万5千。

500×30=15000×63=94万5千。

合わせて180万ルピアを支払う。

残高は139万7千ルピアとなりました。

 

~残高~

139万7千ルピア

 

セラマニア:さて、初のお給料が支払われたわけですが、住む場所と最低限の食事代は別なので実質月収全部娯楽費です。

……内戦中の難民相手にしては破格の待遇、というか先進国の中流階級でもありえない恵まれた環境ですが、

戦闘要員と拠点要員達のお給料への反応はどうですか?

AI:戦闘要員達は初めてのお給料に喜んでいますね。拠点要員達もちょっと嬉しそう。

セラマニア:元奴隷や難民から一気に寮と無料給食と一般サラリーマン並みの収入ですからね。

大部分実感が湧いてないんじゃないかと思います

AI:それでもみんな支給されたお金を大事にしています。

セラマニア:最低限舞い上がらないようにしつつお金の使い方を教えておきます。

私が死んだ後にまた難民に戻られても困りますし、計画的に使う事を皆の前で話す。

「……特にリリスやエレクトリカや男性陣は、娼館に注ぎ込むと破滅するので止めましょう!」と言っておく。

リリス:「う……確かに……」

エレクトリカ:「むぅ……」

男性陣:あぁ、そうだな。俺が間違っていた。セラマニア・リバティースはそういう所じゃないもんな。ちゃんと計画を立てよう。

セラマニア:……いや、めっちゃ聞き分け良いですね。

元奴隷とか下手すればヒャッハーしてもおかしくないと思ったのですが、教育が行き届いていて何よりです。

では給料はその辺にして、ネメシスと帝国兵は教官役をやったそうですが……まずお互いの感想を聞きましょう。

ネメシス:「帝国兵の戦闘技術は凄まじい」

セラマニア:「確か、重視されるのは『効率』と『反復回数』でしたっけ」

帝国兵A:「その通りだ!例えばだが、銃剣突撃には2つの利点がある」

帝国兵B:「1つは敵歩兵を圧倒できる点だ。もう1つは何だと思う?」

セラマニア:「……銃持ってる相手に銃剣突撃仕掛ければ、簡単に遺族年金が手に入るという点でしょうか」

帝国兵A:「正解だ!つまり、貴様らはこの世界において最も効率的に金を稼ぐ方法を知っているのだ!」

セラマニア:「何言ってるんですか!?

弾が無くなって退路も無いなら分かりますが、相手が銃撃ってきているのに銃剣突撃する馬鹿は第二次大戦にもいませんよ!?」

帝国兵A:「何を言っている?銃剣突撃こそ至高の戦術だろうが!!」

帝国兵B:「俺達も最初は戸惑ったが、今ではすっかり銃剣突撃の虜さ」

セラマニア:「洗脳じみたセールストークですね、騙されんぞ。

……冗談はそこまでにして、実際は兵達に何を重点的に教えたんですか」

帝国兵A:「やはり重要度が高いのは射撃だな。射撃は訓練すれば確実に上達するし、実戦では基本だ」

帝国兵B:「それと白兵戦の技術かな。特にナイフ格闘術。あれは良い。敵の喉元に突きつけるだけで相手は戦意を失うからな」

セラマニア:「射撃はともかく、近代戦においてナイフ格闘なんてあるんですか?

映画やゲームみたいに一人でスニーキングミッションするわけでもなし、ナイフ抜くぐらいなら拳銃抜いて仲間の支援受けながら後退射撃すると思うのですけど」

帝国兵B:「銃を持った相手に近接戦を挑むのが無謀なのは確かだ。だけど支援を受けるにも味方と距離が離れすぎている場合もある。近距離なら組み合った方が良いし、何も殺すのが全てじゃない。チンピラ相手に脅したり脅されたりした時にはナイフが役に立つ」

セラマニア:「心理的、視覚的な恐怖というわけですか。女子供では体格差があるから銃の方が良いと思いますが」

帝国兵B:「逆だよ、女子供なら下半身や膝を狙いやすい」

セラマニア:「おお、なるほど」

帝国兵A:「近接ナイフの使い方はそうだが、遠距離戦での射撃に関してもリバティースは素人同然だからな。

弾幕を張れば敵は接近戦を仕掛けてくる可能性は低い。その隙に逃げられる」

セラマニア:「今のところは精度よりも『撃って、走って、逃げる』事を重点的にしていると?」

帝国兵A:「ああ、あとは銃声を聞いて他の勢力が駆けつけてこないかの確認かな」

セラマニア:「周辺の状況把握……それはそうですね。ちなみに精度についての話ですが……

民兵や盗賊は我々の想像以上に練度が低くてですね、構えて狙うだけで上等なのですよ。

AK47なんかは腰だめに構えてフルオート乱射するもんですから命中率低いし、自分が身をさらしている自覚すらないので。

リバティースの拠点要員や他の一般兵達は比較的マシですけど、帝国兵出身者から見てどうです?」

帝国兵A:「民兵や盗賊は武器の手入れすらしない。銃の整備すらしない。それどころか整備の仕方を知らない。

訓練も適当だし、統率もない。ただ与えられた任務をこなすだけ。

軍閥連中は最低限の規律はあるが、やはり武器の手入れすらしない。

まあ、最低限撃てるぐらいのメンテナンスはするだろうがね。

俺から言わせればセラマニア、あんたもそういった意味では民兵と大差ない」

セラマニア:「最初が拳銃とAKで盗賊狩ってた、ただの難民でしたからね……手入れしなくても動いたのですよ。

カスタムやメンテするよりも新しいの買ったり敵から奪った方が安いかと思いまして……」

帝国兵A:「そんなもんは素人の考えだ。傭兵でもなければ武器を使い捨てたりはせんよ。

それに銃というのは手入れして使うものだ。弾込めたまま放置なんてのは論外。

お前さんは銃の整備も出来んのか? そんなんじゃ銃が泣くぞ」

セラマニア:「何も言い返せない! 後でパソコンでVSSの分解整備動画探して見ます」

 

セラマニア:元帝国兵の人が普通に優秀で助かりました。

最低限の自衛としては最高クラスの教官でしょう。

では次に拠点の整備ですが……生活に必要なものと機関銃陣地などはありますけど、

内部で収入を得られるような工場を作りたいんですよね。

銃の生産組み立てとはいかずとも、何か利益になる物を作って売れればいいです。

出来れば衣食住に関係するものなら、最悪自分自身で使う事が出来ます。

現在は何か生産物とかありますか?

AI:セラマニアが居ない間に拠点要員が生産していた物は『レーション』と『缶詰』のみ。

セラマニア:ほう、まぁ食料から手を付けるのはそうでしょうけど……どうやって缶詰の中身と空き缶を調達したんです?

AI:拠点の警備兵が持ち帰っていたものを補給品と一緒に備蓄している

セラマニア:……生産じゃなくて、盗賊からの略奪品集めてるだけでは? セランピア近隣の主な盗賊は居なくなったはずですけど。

AI:その通り。

セラマニア:じゃあ小規模な賊でも倒して、その食糧で暮らしてたんですか。

どうにかして自力で生産したいのですけど……そういえば、この廃工場って元々何の工場だったのですか。

AI:この工場は元々『兵器開発プラント』だったが、『セランピア』の建設により放棄された。

セラマニア:町が出来る前からの工場だったのですか!?

兵器開発、そして工場ではなくプラントという事は兵器そのものではなく、開発の為の部品を作る工場といったところですか。

そうなると今ある機械を再稼働させても、「昔開発してた兵器の部品」しか作れないという事ですね。

それだと元は取れそうにありませんが、具体的に何の部品を作ってたのです?

AI:この兵器開発プラントが生産していた部品は『歩兵用携行火器』『対装甲重装車両用レーザー誘導式多連装ミサイルランチャー』等々……。

セラマニア:火器は分かりますけど多連装ミサイルとか滅茶苦茶お金かかるやつですね、やはりコストかかって不採用になりました?

AI:それは分からない。

セラマニア:使えそうで使えない! これがRPGの弾頭とかだったらまだ自給自足出来たのですが。

ちなみに歩兵用携行火器で備品はありますか。

AI:廃工場に残っている機具で作れる歩兵用火器の部品とは『MP7A1』や『M14』等の銃の部品らしいです。

セラマニア:使えそうで使えない! 二回目! だってこれ普通に生産したら売れそうですけど、

専門家雇った上で部品だけしか作れないって事じゃないですか。

使うには足りず、工場再稼働には人手と時間と費用がかかる。

……そもそも必要であればリシャールが目をつけてるはずですから、

多分私が偶然リザード団倒したのを知って「やってくれたらいいな」ぐらいに思ってませんかこれ。

やるとしてもだいぶ後の話ですね。

そもそも何でドイツ製とアメリカ製の両方の部品工場がここにあるのかとか考えてはいけない。

 

セラマニア:工場については後々考えるとして、医者の話をしましょう。

お部下様の中にお医者様はいらっしゃいますか!

AI:セラマニア・リバティースの中に医療技術を持つ者は居ます。

セラマニア:誰ですか戦闘要員ですか拠点要員ですか今すぐ私の所へ来てください。

AI:どちらかというと前者です。

セラマニア:名乗り出て下さい! セラマニア隊ですか、名有り人材ですか、一般兵ですか。

AI:一般兵です。

元セランピア難民14名

元ボス捕虜7名

元帝国兵2名

の中で医療技術を持つ者は元ボス捕虜1名です。

実力としてはリシャールの側近レベルでしょうか。

セラマニア:実質、軽度の内臓破裂なら数日で治せるレベルの化け物じゃないですか。

何でそんな人が仲間に居たのに気づかなかったんでしょう。

ボスの捕虜といえば、ミシャ達若い娘でしたね。

その女医さんの名前は?

AI:女医の名は『

スーニャ』といいます。

セラマニア:今まで皆の面倒を見ていたのは彼女だったという事にする。

スーニャを呼んで「実はあなた以外にももう何名か医者や衛生兵を雇いたいのですが、心当たりはありませんか? スーニャも一人で皆の健康管理をするのは大変だったでしょう」と聞く。

スーニャ:「えぇまぁ、正直言ってきつかったです。私だけじゃなくて他の子たちもかなり疲れていましたよ」

セラマニア:「他の人も手伝っていたのですか、後でお礼を言っておきます。

それで、スーニャは元々どこの医者だったのです?」

スーニャ:「それは……秘密ですよ」

セラマニア:「……ボスの捕虜という事はリシャールの手先ではないはずですが、それでも隠すほどの場所から来たと?」

スーニャ:「ふむ、そうですね。一応話しておいた方が良いかもしれません」

セラマニア:「強制はしませんが、不都合が無ければお願いします」

スーニャ:「私の故郷はここから遥か北の山奥にある小さな村なんですが、この前そこをルキニア帝国に占領されてしまいましてね」

セラマニア:「それで戦災の奴隷としてボスの盗賊団に売られたと」

スーニャ:「はい。ですがまだ村の人達は生きていると思います」

セラマニア:「避難先は?」

スーニャ:「分かりません。ですが全滅ではないという根拠はあります」

スーニャ:「ボスの所に売られる前に、いくつかの村を経由しました。そこで聞いた話では、ルキニア帝国は近隣の村々に略奪や虐殺を行っていたようですが、その被害は比較的少なかったらしいのです」

セラマニア:「そういえば、ルキニア帝国では民間人の殺害は銃殺刑……でも最初に懐古主義者と戦った時は村人は殺されていた。

武器を持つから民兵扱いだったのでしょうか? それとも帝国保守派は我々の絶滅を望んでいるから、規律が適用されない……?」

スーニャ:「そこまでは知りません。ただ、帝国保守派が関係している可能性は高いでしょうね」

セラマニア:「中道主義者や穏健派ならまだ望みはある、ですか。それなら私達が有名になればその内彼らの耳に届くかもしれませんね。

……ではスーニャはこの辺りの地理や人脈に詳しくないと思うので、そのまま仲間達に最低限包帯の巻き方とか止血のしかたを教えてあげて下さい」

スーニャ:「はい!わかりました!」

セラマニア:そうなると本当に医者へのツテがありませんけど……

難民仲間や奴隷の人脈も馬鹿には出来ませんねこれ。

そもそも私の親が帝国皇族の友人でした! というのを考えると世間って狭いんですねーと感じます。

なので身内の知りあいに医者が居ないか確かめましょう。

使えそうな知り合い全部教えてくださいというと主に(AIさんの処理が)大変な事になりそうなので

「知り合いに医者は居ませんかー?」とリバティースの仲間達に片っ端から聞きます。

AI:「仲間達に聞いたところ、医者は居るようですが、その、全員男性だそうです……」

セラマニア半AI:「うわぁ、じゃあ駄目ですね……なんてなるわけないじゃないですか!

いくらセラマニア隊が百合パーティー(物理)だからって、普通に男性も雇ってますよ!

じゃあ男の医者とか医療系技術を持つ者に声をかけてリバティースに呼ぶよう広めておきます。

時間など経過させるものかダイスが荒ぶらなければ次回あたりに仲間入りする事にして、今日は何をしましょうか。

副官のヘカテリーナと、しばらく拠点を預かっていたリリスに

「現在対処すべき問題は何かありますか?」と聞きます。

ヘカテリーナ:「セラマニア隊が対応すべきものとしては、ルキニア帝国商人達への対応でしょうか」

リリス:「帝国側の人達と、リシャールの息がかかったセランピアの人達といろんな交渉かな?」

セラマニア:「町長経由で行った方が早そうですね。

後で聞いて、そこら辺のリストを作ってから一人一人交渉する事になると思います。

他には何かありますか。

AI:仲間達に聞いたところ、セラマニア・リバティースのやるべき事は

1.戦闘訓練

2.リシャールの息がかかった者達への対処

3.解放者連合との協力関係の構築

4.中立的立場にあるセランピアとも友好関係を築く

5.セラマニア・リバティースの勢力拡大

6.装備更新

辺りが挙がりました。

セラマニア:「コネとお金の話になってきた。4番の意見が出るという事は、徐々にセランピアの民心掌握は出来ているという事ですね。

後は現在知り合っている勢力との連携強化をするのは分かります。

ちょっと分からないのが『装備更新』なのですが、足りてない装備って何です?

AI:現在装備不足だと団員達が思っているのは『AK47』と『M249』だと思われます。

セラマニアAI:「えーっと、AK-47は分かるんですけど、なんでM249ですか?」

AI:AK-47は大体どこでも手に入るのですが、M249はなかなか手に入らないんですよね。それにAKは銃床が木製なので、命中率や反動制御に難があるらしいですよ。あと、AKには銃剣が付いている物もあるそうなのですが、今セラマニア・リバティースが持っている物にはないそうです。

セラマニア:「いや現代戦に銃剣は要らないです、帝国兵達の入れ知恵ですね? 言いたい事は分かりますが……話が出た段階でその場に居る団員達には説明をします。まず、AK‐47の初歩な知識は説明するまでもないでしょうが、強い、壊れない、安いの三拍子揃ってる事です。

確かに女子供にとっては小型軽量の最新型の方が使いやすいかもしれません。

しかし我々のような武装組織や民兵にとって、最新型を使うメリットはほぼ無きに等しい。

何故ならば、高く調達しづらいの一点のみが死ぬほど足を引っ張っているからです。

無料で銃も弾薬も無限に出せるなら、そりゃあ誰だって最新型使いますし装甲車や戦車だって102台全員分欲しいですよ。

それが出来ないからこそ、AKの存在そのものが便利なのですよ。

私もVSSに頼りっきりですけどあれ高いし、AKの弾丸と互換性無いので全員に配備すると弾薬費が15から30ルピアになり、つまり倍です。

弾を補給しようとしたけどAKの弾しかないから倉庫まで取りに行って死んだとか、

各所に分散して置いといても咄嗟に取ったのが全然違う弾だとかはリアルに死ぬやつです。

銃の知識云々以前に、最低限の常識として『それをやったらどうなるかを想像する』事が出来ないと人間は日常でも非日常でも死にます。

AI:「その説明を聞いた団員は「そういう事だったのか」と納得しています。「ああー……」という顔をする人や、「そういえば、よく知らないけどAKって色んな種類のあるよね」などと言う団員も居ます」

セラマニア:「えっ……めっちゃ物分かり良いですね皆さん。これ先進国の兵士や軍事オタクでも普通に間違う人多いんですけど……」

AI:皆で拍手します。パチパチ

セラマニア:なごやかに頭が良い! とても難民上がりとは思えない理性と知識を持っていますウチの団員。

まぁそれはそれとして、現場の兵士一人一人としては自分に合った銃を使いたいのも当然です。

映画とかゲームとかでも、グリップ一つから弾丸そのものを変更するものまで誰だってやりたいと思う。

しかし銃をカスタムした特殊部隊員数十名集める金で、AK装備の民兵を数百数千動かせるのです。

装備更新より人を増やした方が遥かに楽になります。

AI:「その説明を聞いた団員はまた「なるほど」と納得しています」

セラマニア:「医者を雇って、料理人を雇って、工場で色々作って。

その金で全員に訓練を施した上で安くて丈夫な銃があれば私は大帝国にだって勝つ自信だってあります。

しかしそれには数か質を増やさねばならない。

そして質だけでは数の暴力にはかなわない、先日だって剣兵混ざった相手に苦戦してきたところです。

相手が素手でもゾンビみたいに群がられたら死にますから、数は大事です。

皆さんの意見を尊重した上で、分隊支援火器として少数の機関銃は買いましょう。

でもAKの更新は待って下さい、あれより便利な銃はこの世に無いです。

 

セラマニア:長々と説明しましたが、要するに金です。

お金があればSCARとか新しめの銃を大量に買う事が出来るのです。

マシンガンやグレネードランチャーの弾だってたくさん買えます。

身を守る為に銃は必要ですが、銃を買う為に戦わねばならぬ自転車操業。

そこはどうにもならないのでマウントしたりフリーなゲリラをしましょう。

なのでお金になる依頼を下さい。

 

AI:そうしていると、セラマニアの下に依頼が飛び込んでくる。

依頼主は今まで出てきていない『サイオンザ・アヴァロン』という新興商会だ。

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