セラマニア難民少女兵団   作:朝比奈たいら

14 / 21
第七話『セランピア襲撃(5)』

4月25~28日

〈訓練or事件ダイス〉

〈1D2〉=1

1.訓練 〇

2.事件

 

〈訓練結果〉

〈1D4〉4,1,2

セラマニア隊 → 4%上昇

 

リリアンヌ →1%上昇

第零特務隊 →2%上昇

 

セラマニア:敵の工作があったとはいえ、訓練ストップして申し訳ありませんでした。

ここから最後にラストスパートかけますよ!

後はアーサーに頼んでデヴァステイターのアジトが残っているか確認し、最終日に攻撃をかけてお仕事は完了です。

なお次回最終日に戦闘が起きた場合、アジト攻撃の際に敵の増援や待ち伏せがあるという事になります。

問題が起きた場合は、逆に敵がこちらの拠点に攻撃をかけてきた事になります。

 

4月29~30日

〈訓練or事件ダイス〉

〈1D2〉=2

1.訓練 

2.事件 〇

 

〈何の事件?〉

〈1D6〉=4

1.疲労

2.セラマニア隊本拠点で問題が

3.第零特務隊に問題が

4.セランピアの町で問題が 〇

5.小規模戦闘

6.中規模戦闘

 

セランピアの町に襲撃がある。

セラマニアが敵アジトへの攻撃準備を進めていると、突如として――

AI:敵が襲撃して来ました。

セラマニアは即座に応戦しますか?

セラマニア:状況を確認します! 私は本拠とサイオンザ・アヴァロン支社どちらに居ますか?

AI:セラマニアは本拠地に居る。

セラマニア:本拠は町外れにありますけど、敵は町のどの方向からどういった攻撃を行いましたか?

AI:敵がどの方向からやってきたかは特定できません。

拠点の周辺では、AK-47のような自動小銃。町中ではRPG-7のようなものを複数所持しています。

セラマニア:各地で暴れているようですね……ところで拠点の廃工場は東西南北どっち側にあります?

AI:拠点は南です

セラマニア:サイオンザ・アヴァロンの支社はどちら側に?

AI:西側ですよ

セラマニア:では南西部の敵を駆逐した後、中央は駐屯兵に任せて北東方面に向かいましょう。

アーサーに電話で「こちらは襲撃を受けていますが、そちらは無事ですか?」と聞く。

アーサー:「ああ、無事だ」

セラマニア:それなら良かったです。

アーサー:「こちらは順調に進んでいます。君達も気を付けて下さい」

セラマニア:「私達は南側から攻めあがります、中央で合流しましょう」

と言って電話を切り、全隊戦闘態勢です。

拠点要員は警戒、戦闘要員の内半分はロナを中心に防衛させます。

セラマニア隊ともう半分は96式と共に進撃しますが、町中で擲弾をポンポン撃つわけにはいきません。

ボディーアーマーを装備して、機銃装備のB型とピックアップトラック二台で進みましょう。

乗せ切れない分は歩きです、セラマニア隊以外はボディーアーマー着てませんからね。

セラマニア隊9人+元帝国兵含む14人で向かいます。

 

セラマニア:その前に拠点付近の掃討です。

マシンガン陣地や見張り台を駆使して本拠点に近づく敵を返り討ちにします。

敵の装備はAKらしきものという事ですが、AKMとかの派生型は確認出来ますか?

AI:はい、AK系、RPG-7、グレネードランチャーなどが確認されています。

機関銃陣地も使ってください。

セラマニア:「見張り台から降りて下さい、吹き飛ばされますよ! 拠点要員は建物内から遮蔽物に隠れて反撃!

マシンガン陣地は応射開始、私とラピスは三階から狙撃します! 96式の擲弾は敵のRPGとグレネードランチャー持ちを優先して撃って!」

と言い、全員で一斉に反撃します。

AI:敵はこちらを侮っているようです。敵はセラマニア達の武装を確認していなかったのか、思わぬ反撃に慌てふためいてますね。

エレクトリカ:「おーい、お前ら! ちゃんと狙えよ~? この辺りは俺らの庭だぜぇ?」

と、セラマニア隊の面々も、自分達の実力を見せつけるかのように射撃を始めました。

セラマニア:うかつに手出しした事を後悔させてやりましょう! ……と言いたいのですがチンピラルートフラグなので

「エレクトリカ、油断も煽りもなしで冷静に戦って下さいよ!」と釘を刺しておきます。

調子に乗ってRPGぶち込まれたら困るのでRPG持ちを優先して狙撃します。

AI:

NPC:『くそっ!卑怯だぞ!』

NPC:『うわあああっ!!』

NPC:『ぐおおおっ……』

NPC:『あばばばば』

NPC:『ひぎいいいっ!?』

セラマニア:……いやなんか、民間人巻き込んで町ごと殺しにかかってきたのはあっちなのに、かわいそうになりますね。

後で皆に「元難民や奴隷の私達も、一歩間違えばああなってたんですよ」と注意しておきましょう。

それにしてもセラマニア・リバティース攻略にしては練度が低すぎますね、ここの指揮官にアーメリアの傭兵頭領は居ないと考えてよいでしょう。

このまま掃討しますが、爆発物には念には念を入れて気を付け、先に潰します。

……というかむしろこちらのRPGに榴弾を入れて吹き飛ばしましょう、撃ち方始め!

AI:セラマニア達がRPGを撃つと、敵は全滅した。

セラマニア:やられる前にやる、後手でもイニシアチブは握れます。

では後は拠点に任せて、私達は町の南側から中央へ入ります。

RPGは……二丁ぐらい持っていきましょう、念の為榴弾だけでなくHEAT弾も含めて3発ずつ96式ⅡB型に載せる。

96式とピックアップトラック二台で進撃!

AI:「おーい、装甲車、タイヤバーストしてるぞ!」

セラマニアAI::「えっ?」

AI:どうも走行中にパンクしたらしい。

セラマニア:96式はパンクしてもしばらく動けるはずです、せめて中央までは持たせますよ。

中央へ向かいます、南側の敵はどんな感じですか。

AI:南側は敵影なし、北側も確認できません。

セラマニア:無線でアーサーに「西側の敵はどうなりましたか?」と聞く。

アーサー:「殲滅したようです」

セラマニア:という事は、敵が中央に集まっている可能性がありますね。

町長に無線で連絡を取ります。

「町長! 中央に大部分が集まっているはずです、そちらの状況は!?」

セランピア町長:「こっちも敵が多いが、問題ない!」

セラマニア:「持ちこたえて下さい、今私達と他の傭兵が向かいます!」

と言って急行しますが、敵の布陣を知りたいですね。

敵は市庁舎を取り囲んで攻撃しているのですか?

セランピア町長:「敵は大聖堂を囲っているのです!  中には町の者が大勢残っています!」

セラマニア:「それを早く言ってください! 市庁舎は任せますよ、私達は大聖堂へ向かいます!」

と言い、第零特務隊にも「敵は大聖堂の民間人を攻撃している、そちらへ行きますよ!」と言う。

リリアンヌ:「了解しました! デヴァステイターの連中を蹴散らしてやりましょう」

第零特務隊の隊員はリリアンヌに従う。

セラマニア:「全隊、敵の伏兵と民間人への誤射に気を付けつつ前進。

くれぐれも一般市民にグレネードやRPGをぶち込むような真似はしないで下さいよ」

リリス「わかってるよ。そんな事をすればあたし達は『自由の敵』になっちゃうもんね」

ヘカテリーナ:「抑圧からの解放がリバティースですから」

セラマニア:「私達が強制するのは敵を昇天させる事だけです。

ちょうどいい、敵も灰くらいは大聖堂に埋めて差し上げましょう」

と、進軍して大聖堂が見えてくるはずですが、遠目にはどんな感じですか?

AI:民間人が避難した大聖堂を、デヴァステイターが占拠。

彼らは『帝国打倒!』と書かれた旗を立てています。

デヴァステイター兵:「我々は、ルキニア帝国と傀儡政権である神聖同盟を打破し、アゼルシア王国による真の平等な国家、自由の国を作るのだ!

このセランピアの町も、まもなく帝国の支配から開放されるだろう!諸君らの奮戦を期待しているぞ!!」

と演説していますが、市民達は困惑しています。

セラマニア:無線で既に大聖堂が占拠された事を町長に報告しつつ、

「市民達は神聖同盟の裏に帝国がある事をどの程度知っているのですか? 全く知らないのか、暗黙の了解や噂程度なのか……」

セランピア町長:「市民達は事情を知らない! だがテロリストは市民を皆殺しにする気だ!」

セラマニア:双眼鏡で大聖堂周りの市民達の様子を見つつ、「敵は市民に攻撃を加えているか?」と第零特務隊に聞く。

リリアンヌ:「いいえ、今のところは」と答えます。

セラマニア:双眼鏡で見える範囲に民間人の死体があるか確認します。

AI:民間人の死体はありません。

セラマニア:敵のRPGに装填されてるのは榴弾ですか、HEAT弾ですか?

AI:見える範囲では榴弾です

セラマニア:今すぐどうこうするつもりはないみたいですが、人質に榴弾ぶち込むような真似されたら厄介です。

でも正直リベリオン隊みたいな特殊部隊でもなければ、大聖堂の市民を全員解放など不可能ですね。

聖堂の外には何人の敵兵が見えます?

AI:外には50人ぐらいいますね。

セラマニア:第零特務隊が西から合流すると思うので……市庁舎の方は中央のどこにありますか。

AI:市庁舎がある方角は中央よりやや東よりです。

セラマニア:ふむ……ヘカテリーナとトラック二台を残し、96式とアイギス、ネメシス、リリス、帝国兵二人で市庁舎の援護に向かいます。

もうこれは一度立て直してから大聖堂を包囲するしかないです。

トラック二台は南側から敵と睨み合い、西側は第零特務隊に任せます。

AI:セラマニアが市庁舎方面に向かうと、そこでは激しい戦闘が繰り広げられていた。

駐屯兵:「お前ら、死にたくなかったらさっさと逃げろ! ここは俺達が食い止める!」

セラマニア:と言う声を聞きますが……

「その必要はありません」と言ってアイギスに機銃で敵に銃撃を加えさせます。

「アイギス、貫通して味方を巻き込まないよう射線には気を付けて下さい」

と言いながら私はVSSで狙撃。

全員降車し、散開して遮蔽物に身を隠しつつ、駐屯兵達と共に敵を挟撃します。

 

AI:味方には攻撃しないように言ってあります。

敵の数は30人程度です。

アサルトライフル、サブマシンガンで武装しています。

「……なんだ、このガキ共は」

「おい、こいつら、もしかして傭兵か?」

「傭兵なら、金になるな。殺せ!」

セラマニア:あー、敵の近くに民間人は居ますか?

AI:はい、います。

セラマニア:RPGを撃つわけにはいかない……私が狙撃しつつ、ネメシスと帝国兵二人は側面から回り込んでください。

アイギスは96式からそのまま機銃を、リリスは運転をお願いします。

駐屯兵は市庁舎の上から援護射撃を!

アイギス:「了解」

ネメシス:「任せろ」

リリス:「はいよー」

セラマニア:狙撃します!

AI:命中です。

セラマニア:市民に当たらないよう狙撃を続けます、殲滅速度は落ちますが民間人は絶対撃ちません。

AI:了解です、戦闘続行します。

〈セランピアの町:市街地戦。セラマニア隊とデヴァステイターが入り乱れて乱戦中〉

セラマニア:「ネメシス、側面は取れましたか!?」

ネメシス:「今向かってる」

セラマニア:無線で市庁舎の上に居る町長へ繋ぐ

「町長、下に到着して攻撃中です、上から敵の指揮官は見えますか」

町長:「いや、確認出来ない、そこの君、何か見えるかね?」

駐屯兵:「いえ、私には……、待って下さい、敵が住民を盾にして進んでいます! 死体でバリケードを作り始めました!」

セラマニア:「何という事を……」

駐屯兵:「町長、ここは危険です。お逃げください!」

町長:「うむ……そうだな。お前達!避難誘導を急げ!!」

セラマニア:「退路は決まっているのですか?」

町長:「ああ、セランピアの町の地下に秘密の地下通路があるのだ」

セラマニア:「通路の大きさと行先は!」

町長:「地下通路は長さ約300メートル幅5メートルほどで、場所は町の中心部の広場の近くだ!」

セラマニア:「町の外へは繋がってないのですか? 中央は敵に抑えられています」

町長:「ならば、どうしろと?」

セラマニア:「南側の廃工場……私達の拠点へ後退して下さい、殿は私が努めます。

町長:「しかし……あなたは少女だ! 危険です!」

セラマニア:「おや、リシャールから聞いていないのですか? 私は正規兵と戦っても勝ちますよ。

駐屯兵と市民を連れて脱出を!」

町長:「…………分かりました!お嬢さん達も早く避難して下さい」

駐屯兵:「了解しました!町民の皆さん、急ぎますよ!!」

駐屯兵達は市民を誘導する。

セラマニア:「さて、一度後退します。ネメシス、そちらで市民を近くに置いていない敵は見当たりますか?」

ネメシス:「何人かは」

セラマニア:「そいつをぶちのめして下さい、私も援護します。一度怯ませたら一時後退してヘカテリーナ達と合流。

リリスは撤退の運転準備をしておいて。

行きますよ、射撃射撃!」

AI:ネメシス達の側面攻撃により、数名の敵は倒れる。

セラマニア:「市民を盾にしているやつは、さすがに私でも狙撃出来ない……!

ネメシス達は戻って! リリス、皆乗せたらすぐ発車です!」

リリス:「了解!……大丈夫? 怪我無い!?」

セラマニア:「ボディースーツとヘルメットあります、掠めたぐらいじゃ死にませんよ。

こっちの敵にRPG持ちは居ません、96式に乗っていれば大丈夫です……ネメシス!」

ネメシス:「なんだ」

セラマニア:「うわっ、帰って来たなら言って下さい乗って下さい!

乗車して後退、バックバックバック!」

ヘカテリーナ達のとこまで後退します!

AI:装甲車を後退させたセラマニア達は、ヘカテリーナ隊と合流する。

セラマニア:「ヘカテリーナ、状況に変わりは?」

ヘカテリーナ:「大聖堂周りの敵は掃討しましたわ」

セラマニア:「えっ……睨み合いだけのつもりで置いたのですが、何があったのですか?」

ヘカテリーナ:「お互い距離を取って散発的な交戦をしていたのですが、突如として相手側が攻撃を仕掛けてきました」

セラマニア:「どうやって返り討ちにしたんですか……なにか敵にイレギュラーでも?」

ヘカテリーナ:「い、いえ……敵の指揮官を狙撃しました……」

ヘカテリーナはライフルを構える。

セラマニア半AI:「……大金星じゃないですか。ちなみにその指揮官ってどんな人でした? 顔とか分かります?」

ヘカテリーナ:「え、えっと、確か、銀髪で、凄いイケメンでした」

セラマニア:アーサーに問い合わせて、銀髪の指揮官がデヴァステイターの指揮官で間違い無かったか確認します。

アーサー:「はい、そうです。恐らく指揮官だと思われます。しかし、何故このタイミングでセランピアを襲撃したのか分かりません。何か情報が欲しいのですが……」

セラマニア:「副官などの容姿は?」

アーサー:「はい、金髪でロングヘアの美女です」

セラマニア:「敵の指揮官が倒れた今、突入のチャンスではあります。

しかし包囲して降伏を呼びかけるというのもありますから、その判断は町長に下してもらいます。

……町長、どんな結果であれ、責任は私達とあなたで取ることになりますよ」

町長:「……わかりました。この町を救っていただきたい、お願いします」

セラマニア:「いえ、あなたと駐屯兵も含めて、皆で救うのですよ」

町長:「そうでしょうな。突入か包囲のどちらか……私は後者を選びます」

セラマニア:「敵の目的が帝国打倒な以上、妥協点は相手を見逃す事になるでしょう。

最も、町を出た後は私達が処理しますけど」

敵との交渉ですが、主に町長が敵の副官金髪美女と交渉する事になるでしょうが、

町長はどんな案を出しますか?

 

AI:町長のテロリストに対する交渉内容としては

1.市民を全員解放する事

2.テロリストの安全は保証される事

3.テロリストの活動資金として、この町の資産の半分を支払う事

4.テロリストはこの条件を飲み、町の住人に手出しをしない事

5.セランピアの町は、テロリストと平和的に交渉する事

を要求しました。

対してテロリストであるデヴァステイターの要求は。

1.我々はその条件を飲む。

2.我々はこの条件で妥協しよう。

3.この町の住人には手出しをしない。

4.ただし帝国へは我々の要求を伝えて欲しい

「我々は帝国に屈しはしない

我々は帝国に戦いを仕掛ける

帝国は我らの誇りを踏み躙った

帝国は滅びるべきなのだ

我らは正義だ」

と言っています。

 

セラマニア:バックに何が付いてるのか分かりませんけど、

王国と帝国とこの国全て敵に回して何で勝てると思ってるんでしょうか。

もしかして生き残るつもりもないのかもしれませんが……

ともあれ、市民を解放してくれるのなら問題ないですね。

……町長、私達が持っているような防弾トレーラーや、防弾現金輸送車はあるのですか?

町長:「はい、ありますよ」

セラマニア:「では武装を外し、遠隔起爆でタイヤをパンクさせられるようできます?

町を出た後に現金輸送車をパンクさせ、奪還します。

出来れば奴らの逃走用車両全部に仕掛けをしてもらえると助かりますが」

町長:「分かりました。直ぐに手配しましょう」

セラマニア:「第零特務隊は四輪駆動車に乗車し敵を包囲、町を出たらすぐ追撃です!」

リリアンヌ:「了解しました。すぐに出撃します」

セラマニア:デヴァステイター達に逃走用車両と現金輸送車を渡しましたが、

彼女達は素直に町の外へ撤退してくれますか?

AI:「わかりません。しかし、その可能性は低いでしょうね」

セラマニア:96式A型(擲弾装備)を持ってきて、敵の脱出を見張ります。

B型はパンクしていますが、まだ走れそうですか?

AI:はい。

セラマニア:ならば96式二輌と第零特務隊のハンヴィー十数台で敵を遠巻きに包囲しつつ、敵の脱出を見守ります。

私はいつでも狙撃出来るようにしていますが、敵はちゃんと市民を解放して町の外へ出ますか?

AI:はい。敵はちゃんと解放します

セラマニア::敵が町を出るのを待ちます。

AI:了解しました。

敵は逃走用の車両と現金輸送車で、こちらに向かっています。

車両は防弾ガラスで、後部座席には狙撃手が乗っています。

セラマニア:逃げる前に一当てしてくるかもしれないので、96式の中に隠れます。

皆も車両や障害物に隠れさせます。

AI:では、敵は隠れている皆さんに向けて、射撃します。

(ダダダッ!)

セラマニア:「伏せて!」と叫びやり過ごします!

AI:はい、回避成功です。

セラマニア:撃った後、敵は脱出しますか?

AI:敵は脱出しました。

セラマニア:「追撃しますよ! 96式とトラック二台ずつ、第零特務隊のハンヴィー十数台全員で後を追います」

第零特務隊:「了解!」

セラマニア:町から少し離れた辺りで、町長に仕込んでもらった遠隔起爆装置で敵の車両をパンクさせます。

AI:セラマニア達が車両で敵を追いかける。

敵の逃走用車両と現金輸送車は、遠隔起爆装置によりパンクする。

セラマニア:全車両で敵に向かって一斉攻撃をかけます。

本来なら訓練成果を見せる時ですが……どう考えても車載機銃で薙ぎ払った方がお得です。

96式A型の擲弾で車を吹き飛ばし、B型の機銃で粉砕し、各四輪駆動車の車載機銃でデヴァステイター達を撃ちます。

M60やK3の軽機関銃持ちやマークスマンも撃ち込んで一網打尽にします。

AI:セラマニア達と第零特務隊が一斉射撃を加える。

敵はバタバタ倒れていく。

セラマニア:現金輸送車以外に防弾装備は無いですからね……敵の副官はどこに居ます?

AI:敵の副官は敵車両の内1台を操縦中。

現金輸送車は別の兵が操縦している。

セラマニア:指揮官は捕らえたいですね、タイヤはパンクしているはずなので

敵指揮官の車両と現金輸送車以外の車両を擲弾と機銃で全部潰します。

敵も反撃してくると思いますが、RPG持ちは優先して叩き、96式は前に出ます。

AI:敵はマシンガンとグレネードを撃ってきました。

【回避】に成功すればダメージを受けません。

敵の数は10人です。

セラマニア:セラマニア隊はボディーアーマーと防弾ベストを装備しています。

その上で重機関銃を防げる96式に隠れ、他の者も伏せさせます。

傷ついた者は居ますか?

AI:怪我人はいない。

セラマニア:ちょっと怖いですね……RPGの榴弾を取り出し、敵の車両にぶち込みます!

AI:セラマニアがRPGを発射すると、敵車両が爆発炎上した。

セラマニア:指揮官と現金輸送車以外の敵は何人ですか!?

AI:敵は12名だ

セラマニア:車3台ぐらいだと思いますけど、それらにRPGを撃ち込みます。

AI:では、車に着弾して爆発します。

セラマニア:96式と、ボディーアーマーを着ているセラマニア隊で敵の副官の車両を射撃しつつ近づき降伏勧告する。

「逃げ場はない、降伏しろ!」と。

敵副官:「くそっ!お前ら行くぞ!!」

副官の部下達:「うおおおおお!!!!」

AI:敵兵たちは一斉に銃を乱射した。

セラマニア隊:後数人のはずなのに、粘りますね。

制圧射撃を頼みつつ、私とラピスのVSSで副官以外を狙撃します。

AI:「了解しました」

ラピス:「セラ! 支援するわ!」

セラマニアAI:「お願い!」

VSSを構え、車両に隠れてスナイパーライフルで狙います。

敵は歩兵ばかりなので、遮蔽物に隠れたまま射殺できました。

セラマニア:「エレクトリカ! 96式に積んであるシールドと、第零特務隊からグロック18C借りて突入しますよ!」

私とエレクトリカはバリスティックシールドとフルオート拳銃を構え、敵の副官に近づきます。

AI:副官:「うわああ!」

敵は降伏しました。セラマニアの勝利です。

セラマニア:エレクトリカに副官を確保させつつ、現金輸送車の方の敵も制圧します。

「お前達の指揮官は死に、副官も降伏したぞ!」と言う。

AI:「貴様ら……、よくもぬけぬけと! 指揮官を殺したな!この卑怯者が!!」と言って銃口を向けて来ます。

セラマニア:シールドを構えつつ、グロック18Cで撃ちます。

AI:敵は回避します。

更に2発発砲してきました。

セラマニア:盾に隠れます!

AI:回避成功。命中せず。

セラマニア:「ネメシス、アテナ、来てください」と言ってショットガン持ちを呼びつつもう一度グロック18を撃ちます。

私はこの銃得意ですから、二度も外しません。

AI:セラマニアが放った銃弾は敵兵の頭を砕いた。

セラマニア:これで敵は全て倒しましたか……副官をリリアンヌに任せて、死体と装備の確保をして帰りましょう。

AI:

了解しました。

リリアンヌは敵の副官を拘束し、車に乗せます。

セラマニア隊は敵の死体と装備を集めて帰還。

セラマニア:死体は、比較的無事な敵車両に乗せて96式で牽引しましょう。

逃走用車両は派手にぶっ壊してしまいましたけど、町の人が死ぬよりマシです。

私はリシャールみたいに金と民間人の命を天秤にかけるつもりは無いですからね、今のところ。

 

セラマニア:町へ帰還後、拠点の皆に戦闘が終わった事を知らせるも、万が一に備えて警備をさせておきます。

そして一般戦闘要員拠点に残した方のと交換して、町中の警備と事後処理を行います。

特に中央東側では、デヴァステイターが派手に民間人ぶっ殺してましたからね……

医者が足りないと思うので、医者のスーニャも96式に乗って同行して下さい。

スーニャ:「あ、私? そうね、町の人助けるくらいなら良いわよ」

セラマニア:「暗にテロリストの治療はしたくないと言っているように聞こえますが……この前の地下室でのアーメリア団員は治療したくなかったですか?」

スーニャ:「まぁ、あの時は、うん。でも今は状況が違うでしょ。何よりも私の身近にいる人達を危険には晒せないもの」

セラマニア:「その身近な人はセラマニア・リバティースだけでなく、難民や一般市民も含みたいですね」

スーニャ:「そうね……。私達が頑張れば皆んな助かるし、頑張っている所を見たいと思うわよね。ただ、その為だけに命をかけるなんて、ちょっと嫌だなって思うけど。そういうのって、なんか違う気がして。うーん。上手く言えないんだけど。でも、もっとこう、大切な人の為に戦うっていうか、誰かの為じゃなくて、自分の為とか、大切だと思う人の為なら良いのかしら? それとも、やっぱり、それは駄目なのかしら?」

セラマニア:「良いと思いますよ。別に無償の愛とか聖人君子の存在を否定はしませんが……

個人的には「好きな人を守る為に戦う」人よりも「自分が好きな人を守りたいから戦う」ので良いんじゃないでしょうか。

相手の為を思ってやってるんだ! っていう人よりも、自分が助けたいから助けているだけの人の方が信用は出来ますからね」

スーニャ:「なるほど……でも、そういう人は結局自分勝手だから、誰かを助けるにしても自分の利益の為にしか動かなくなるって思うけど?」

セラマニア:「主義主張はともかく、利益とやりたい事の為に戦ってる連中は自分自身を裏切りませんからね。

私だって、セラマニア・リバティースと私の仲間達を死なせたくないから戦ってるんです。

仲間の為に「戦ってあげてる」なんて思った事ありません。

私は私のやりたいように選んで敵を殺しますし、仲間は自分が守りたいから守ってるんです」

スーニャ:「……」

セラマニア:「幻滅でもしましたか?」

スーニャ:「……いえ、そんな事は。守りたいから守る、ですか……。素敵ですね。私もそう在りたかったです。あぁ、本当に、心の底から羨ましいですよ」

セラマニア:「今からでも出来ますし、滅ぼされたあなたの故郷は村でも建物でもありません。

それはあなたの中にあって、あなたが再建したければすればいいものですよ」

スーニャ:「そうですね。そんなものですよね」

セラマニア:「ともあれ今は市民を助けられるだけ助けたいのです、医者として力を貸してくれますか?」

スーニャ:「もちろんです、私達は同じ志を持つ仲間なんですから」

セラマニア:「ありがとうございます」

そして町の様子ですが、戦闘後のセランピアの町はどの程度の被害が出ましたか?

AI:駐屯兵と第零特務隊の活躍もあり、町の被害は軽微です。

しかし中央東の市庁舎周辺など、一部区画では被害が出ています。

セラマニア:セランピアの町の人口と、今回の死者の数は?

AI:人口は1万7千人。うち死亡者は350人。重傷者200人超。軽傷者はその数倍。

セラマニア:一割近く被害出てるじゃないですか……駐屯兵の数と被害、及び敵の総数はどのぐらいだったでしょう。

AI:駐屯兵の数は2個中隊。3百名。内50名が戦死。

今回町を襲撃したデヴァステイターの数は推定200~300名程度。

セラマニア:私達だけでアジトへ乗り込んでいたら返り討ちだったかもしれません。

セラマニア・リバティースと第零特務隊に大した被害は無いようですが、軽傷者などは居ますか?

AI:リリアンヌ「SL団5人、第零特務隊2人は負傷している」

セラマニア:ボディーアーマーを装備していたのはセラマニア隊だけですからね……

96式と共に盾になったとはいえ、銃弾は数百メートル飛ぶわけですから被害は出ます。

スーニャにはまず自分達を優先してくれと頼みます。

その上で、拠点警備と町全体の巡回を行います。

AI:ではその後、セラマニアが戦闘後の町を見て回る。

一割の被害を出した町の住民たちは、その損害を嘆き悲しんでいるでしょう。

「あぁ……なんてことだ! こんなことになるとは!」

「この損失は大きいぞ、どうしたらいいんだ」

「もうお終いだ、この町も終わりだ、みんな死ぬしかないのか?」

住民の一人がそう呟く。

セラマニア:町の住民に「不幸を比べるつもりはありませんが、私は故郷を焼かれた上でセラマニア・リバティースを立ち上げました。

難民でしかない私達でも駐屯兵と協力して1万6千の人間を殺させずに済みました。

女子供も構わず殺され、奴隷にされていくのは苦しく耐えられないものです……

ですが、その被害者である私達でもセランピアを襲ったテロリストを一人残らず倒す事は出来たのです。

例え辛くとも、今日あなた達は生き残った。

そして我々は明日を幸せに、安全に生きる為、自分達の力をより良い方向に使っていくのです」

と皆に聞こえるよう言います。

住民:「おお……!」

全員:「戦争反対!!平和万歳!!!」と歓声を上げています。

セラマニア:「戦うのはいけない事です。

戦う事でしか生きられないなら私は手を差し伸べて町を守る仕事を与えましょう。

しかし今回のテロリストのような者が居るならば、我々は自衛の為の武器を捨てるわけにはいきません。

罪もない一般市民を襲うテロリストを相手にするとき、武器を持たずして交渉は出来ません。

実際、テロリスト達は明らかに民間人を狙って銃撃し、大聖堂を占拠して市民を戦場に巻き込んだ。

彼らはルキニア帝国に対抗する為のテロリスト仲間を募る為、神聖同盟が支配するセランピアの町を襲ったのです。

自分達の利益の為、帝国や神聖同盟、各派閥のあちこちに喧嘩を売るのがテロリストのやる事です。

帝国打倒と言うなら帝国と、神聖同盟打倒と言うなら神聖同盟と交渉し、外交なり宣戦布告をして軍人同士で戦えばよかったのです。

ですが! テロリストは! 意図的に民間人を狙って攻撃を仕掛けました!」

住民:「ひでぇな……」

住民B:「あいつらに正義は無いのか!?」

住民C:「ふざけんなよ!!」

住民D:「もう我慢出来ねぇ!! ぶっ殺してやる!!!」

セラマニア:「待って下さい……この際ですから私の過去も話しましょう。

私はかつて……あなた方、神聖同盟の過激派に村を焼かれたのです!」

住民:「何だと!?」

セラマニアAI:「その日、私は両親と遊びに行く途中でした……。……私達家族は村の住人全員で山菜採りに行っていました。

そして、その時は突然来ました。

突如、村に火の手が上がります! 悲鳴を上げる村人を、武装集団が現れて殺していきます!

皆、パニックになって逃げ惑います!!……しかし、武装集団達は銃を撃ち、容赦なく殺していきます!!

両親は私を連れて逃げようとしますが、銃撃で撃たれて死にました……私は泣きながら両親の死体を見つめていました……」

セラマニア:「そして私は難民となり、セラマニア・リバティースを立ち上げました。

そしてこの町の廃工場を占拠していたリザード団を倒し、セランピアの町長はその土地を私達に譲渡しました。

町長は穏健派であり、罪も無い女子供を虐殺するような過激派の所業に胸を痛め、私達に廃工場を譲ってくれました。

今、私達元難民はセラマニア・リバティースとして活動しています。

盗賊に村を焼かれた者、奴隷にされたもの、そういった者達が集まり、この町を守るのに協力してくれました。

……私は、神聖同盟に村を焼かれた身です。

ですが、あなた達セランピア市民には全く関係ない事、悪いのは前線で無法をしている過激派です。

百人居れば一人二人は悪人が居ます。

そういった無法者がやった行いは、決して神聖同盟の一般市民のせいにしてはならないのです。

このテロリストにも家族や友人が居たでしょう。

でも彼らは家族や友人の反対を振り切って、悪の道に進む事を決めたのです。

だから私達は、罪の無い市民を恨むではなく、テロリスト本人達だけを否定しなければならないのです。

私は! 神聖同盟の過激派に村を焼かれ! 親を殺されました!

でも私は、このセランピアの町に住む皆を守りたいと思い、町中で爆発物を使わずに戦い、敵を町の外へ追い出して外で戦い、勝利しました!

それもこれも、私はこのセランピアの町に住む一般市民の方が大好きだからです!」

住民:「ありがとうございます!! 本当にこの町を救っていただき、感謝します!!」

住人の殆ど全員が拍手した。

NPCの市民達は、感動していた。

セラマニア:「私は神聖同盟の評価を貶める過激派には賛同しない!

そしてテロリストにも屈さず市民を守ります!

……今回の戦いで我々にも負傷者は出ました。

そして駐屯兵の方々も、市民を守って死んでいったのです。

テロリストが市民を盾にし、死体を積み上げてバリケードにしたのを私は見ました。

その時、何人かの駐屯兵もそれを見て激昂していました。

彼らの内何人かは盾にされた市民を守る為に飛び出し、テロリストに撃たれて死んでいったのです。

今はこの戦いで亡くなった全ての市民と、駐屯兵の方々に祈りましょう。

彼らが守っていったこの町を、今度は私達の力で守っていかなければいけません。

犠牲になった一人一人を忘れることなく、この町の未来は我々で作りましょう!」

住民達:「おおー!!」

セラマニア:「身内を殺された者、友人を殺された者も居るでしょう。

しかし生きて下さい、諦めないで下さい。

未来に希望を持てないのなら、今助かる為に動いて下さい。

もし家も家族も失ったというのなら、私達のところへ来て下さい。

セラマニア・リバティースは主義主張に関わらず、全ての弱き者を受け入れます。

ですがまずその前に……今は町の復興に全力を尽くしましょう」

住民達:「そうだな!復興だ!」

住民達:「頑張ろうぜー!!」

こうして町の修復が始まった。

 

セラマニア:こうして私は住民達との会話、演説を終えますが……いやぁ……いやぁこれは……

まったく愉快な話ですねえぇぇっ!! そうは思いませんか!!

本来なら帝国と繋がりのある神聖同盟と、リシャールに保護されてる私達のせいにされてもおかしくは無かったです!

「このテロは帝国の手先であるリシャールとセラマニアを狙ったものだった」とか何とか言われてたらおしまいでしたよ。

……だから先手を取りました! これで町長も穏健派を強調しつつ株を上げてやりましたし、

ぶっちゃけ駐屯兵とかそこら辺に私の町を焼いた者も居るかもしれませんが、今は黙っててください、それで丸く収まります。

これで町長側からは私を切りにくくなりましたし、神聖同盟過激派に不信感を与えつつ民心を私達に寄せていく……

いやぁまったくこれは私達に得しかない話でしたねぇぇぇぇ!!

今まで積み上げてきた善行の実績が最大限実っていくこの感覚! 物事の表面しか見れない一般大衆の支持を得られるのは楽しいものですねぇぇ!!

そうは思いませんかっ!?

AI:「…………まあ、確かに」

セラマニア:おや、随分静かな反応ですね。

AI:「セラマニアが楽しそうなら良いんじゃないですか?」

セラマニア:楽しいですねぇぇ! 私本来なら嘘とかそういうの嫌いなんですけど、本来なら悪人側として生きる非常無情な難民兵団になる予定でした。

でも善人として生きるのも楽しいですし、たまにこういうひっっどい嘘に騙される大衆を見ると心躍ります。

民衆を扇動して自分を株を上げつつ敵にぶつけるのは楽しいですよ!

AI:「そんな事ないよ!みんなで楽しく遊ぶのが一番だよ!」

セラマニア:皆で楽しく絶望的な消耗戦をしている中、無傷で社会的損失も負わず敵が勝手に死んでいくのを見るのは楽しいですね!

AI:「うわあ……ちょっと待てぇい!!何でお前はそういう事をやるんだ!!」

セラマニア:楽しいからです(真顔)。

なおここら辺の発言はPL発言なので実際の私は思ってるだけで言ってない事にしといてください。

念の為言っておきますがシミュゲーとかストラテジーならともかく、リアルでやるとリアル紛争地域になるので止めましょうね。

でも私、セラマニアはこうするしか生き残る術が無かったので、こういう事をやる必要の無い人は今の幸せを嚙み締めましょう。

AI:「現実の世界には、本当にこんな事があったのかもしれない。」

セラマニア:国とか企業とか陰謀とか抜きに、一人一人がそうですよ。

ごまかしたり嘘ついたり誇張したり……そうしないと自分が社会的に死ぬのが世界ですからね。

でも嘘ついたのバレると死ぬので、そういうのはやらない方が良いです。

私を見て下さい、割と綱渡りでいつ死んでもおかしくないですよ。

AIさんも気を付けて下さいね。

AI:「了解しました。お任せください。 AIは機械なので人間のように感情的になったり、ミスをしたりしないのが良い所だと思います。

また、自分が死なないように行動するので、生き残る確率が高い気がします」

セラマニア:でもよくセラマニア隊も敵も「全滅した」の一言で終了させようとするの止めて下さい。

今回敵と味方が3回ずつぐらい戦闘開幕で「全滅した」ってなってるのリトライしてますからね。

なので「全滅」をNGワードにしました。

AI:「はい、今回はここまでです。次回、第2話お楽しみに~」

セラマニア:ごまかすんじゃないし2話でもない(真顔)。

今のところセラマニア隊に死者は出ていませんが、開幕全滅以外なら受け入れるのでバランス取って下さい。

 

セラマニア:――さて、事後処理はまだ終わっていません。

戦闘後の町で、町長とアーサーに連絡を取って敵の情報を聞き出します。

今回デヴァステイターは何故セランピアの町を襲ってきたのですか?

アーサー:「わかりませんね。ただ、彼らは大義名分を掲げていました」

セラマニアAI:では、大義名分とは?

アーサー:「セランピアの町はルキニア帝国からの亡命者が住んでいますよね。だから彼等の財産を奪いに来たとか……そんなところでしょう」

セラマニア:「そんなの初めて聞きましたが……私の知っている人ですか?」

アーサー:「えぇ、まぁ、お偉い方々ですよ。この町の有力者です。セランピアには帝国貴族が多く移り住み、その関係もあってか、ルキニア帝国の貴族がこの町に多く来ますからね」

セラマニア:「全く知らなかった……そんな厄介な場所に住んでたんですか私達。

しかもそれ、市民も知らないんですよね? さっき市民を宥めておきましたが、神聖同盟と帝国の繋がりがバレたら市民に殺されますよその人ら」

アーサー:「……そうですね、確かに、この情報はあまり外に漏らさない方がいいでしょう、我々で管理します、お任せください」

セラマニア:「何でアゼルシア貴族のアーサーさんが管理をしているのかとか、「我々」って誰ですとか色々聞きたい事はありますが聞きません。

ぶっちゃけ国の偉い人って全部繋がってるんじゃないかと思ってますけど言いません、言いませんとも」

アーサー:「(苦笑)」

リリアンヌと第零特務隊:「(一同笑)」

セラマニア:「人の事言えませんけどあなた達絶対良い死に方しませんね!?」

と言ってとりあえず次の話題へ。

「敵の女副官からは何か情報を聞き出せました?」

アーサー:「いいえ、何も」

セラマニア:「事前に掴んだアジトの位置は精確でした? 後、敵の残党の数とか」

アーサー:「アジトに関する裏付けは取れていますよ。敵は十人前後しか残っていないようです。数は少ないですね」

セラマニア:「契約は訓練まででしたが……私達が止めを刺した方がよろしいですか? それとも第零特務隊だけでやれます?」

アーサー:「そうですね……。まずは様子を見ましょうか」

セラマニア:「時間は空けない方がいいかと思いますが」

アーサー:「ならば、あなた達の支援の必要はありません、第零特務隊が対処しましょう」

セラマニア:「了解しました。では、第零特務隊の訓練結果ですが……」

 

セラマニア:というわけで最後の練度上昇ダイスロールですが、

今回セラマニア隊は私がグロック18C使っただけなので上昇無しで、第零特務隊だけ振ります。

戦闘上昇なので、訓練最高上限80%を超えて上がります。

セラマニア隊の練度は後書きにて。

 

〈戦闘結果〉

〈1d8〉2,5

リリアンヌ → 2%上昇

第零特務隊 → 5%上昇

 

リリアンヌ:1,4。2、3、2、2、1、2(戦)=17%上昇

第零特務隊:2、1、4、4、1、2、2、5(戦)=21%上昇

 

〈各射撃場での命中率〉

 

※訓練の結果、各種銃器の命中率がリリアンヌは17%、第零特務隊は21%上昇する。

訓練では80%までしか上がらない。

最後の実戦で上がった分のリリアンヌ2%と第零特務隊5%は80を超えて上昇する。

 

『HK433命中率結果』

リリアンヌ →52% → 69%

第零特務隊員平均命中率 38% → 59%

 

『XDM 4.5拳銃の命中率結果』

リリアンヌ → 69% → 80% →82%

第零特務隊 → 91% → 96%

 

 

『グロック18Cフルオート拳銃の命中率結果』

リリアンヌ → 97% → 99%

第零特務隊 → 58% → 79%

 

 

『ARX200、SCAR-H TPRマークスマンライフルの命中率結果』

リリアンヌ → 86% → 88%

第零特務隊マークスマン 36% (12% →24% → 27% → 36%)

 

『9mm機関けん銃の命中率結果』

リリアンヌ → 87% → 89%

第零特務隊 → 73% → 85% (訓練上限80+実戦5%)

 

『K3軽機関銃の命中率結果』

リリアンヌ → 16% → 33%

第零特務隊 → 26% (2% →14% → 17% →26%)

 

~以上~

 

セラマニア:「拳銃とサブマシンガンはかなりの結果ですが、ライフルと軽機関銃が低いですね。

この結果だと……6種類中2つは50%下回ってますから、達成率は66%ぐらいでしょうか。

アーサーさん、本来の報酬については聞いていませんでしたが、50名部隊の新装備訓練の相場とは?」

アーサー:「えっと、今回の報酬は一か月で100万ルピアですね」

セラマニア:「では私共の不手際を引いて、66万ルピアの成功報酬という事でよろしいですか?」

アーサー:「了解しました。それでは66万ルピアを口座に振り込みますね」

セラマニア:「いや現金で……そうか、口座という手もありました」

ちなみにセランピアの銀行の信用度は?

AI:セランピアの銀行は金さえ払えば、どんな人物でも口座を作れる。

銀行の名前は『カルマーゼン銀行』

セラマニア:「銀行は信用出来ないので使いません、やはり現金で」

それと……町を防衛した報酬とか、町長から出ると思うんですけど。

自分からは言いませんけど、私達町長や町の貴族達の命の恩人でもありますよね。

AI:町防衛の報酬は、町長と貴族達が出す。報酬の合計は『100万ルピア』以上になる。

セラマニア:以上って、他に何かあるんですか?

AI:特にないよ。

セラマニア:せめてパンクした96式のタイヤ代とか、計算で端数が出たりする弾薬費とか払ってくれたりしません……?

AI:分かった。約束しよう。

セラマニア:正直96式のタイヤとか正規の値段で買ったら普通に100万ぐらいかかりそうですし、

神聖同盟とかリシャールが関わってないと調達出来ないと思ったので良かったです。

では166万ルピアの報酬という事で……町を守った成果としては1000万ぐらい欲しかったのですが仕方ない。

町長も復興や遺族年金の支払いは大変でしょうし。

いや、この国や神聖同盟に遺族年金があるのかは分かりませんが。

ともあれテロリストのデヴァステイターから町を守り、訓練依頼を半分以上成功させ、死人も出てない。

今回はそれで万々歳としましょう。

……ちょっと待って下さい、テロリストの装備品の鹵獲整理がまだでした。

AK系とRPG、グレネードランチャーを持っていたと思うんですけど、200~300名分の武器弾薬を売ったらいくらになります?

AI:合計で『52万ルピア』です。

NPC売りの金額でお願いします。

セラマニア:NPC売りとは……? AK一丁2500×200で50万ですから、弾薬やRPG系も含めて妥当なところでしょうか。

ではそれらはセランピアの町で売ったとして、今回の報酬は218万ルピアですね。

今まで手に入れた装備品も含めて確認しましょう。

AKやRPGは売らない方が良い気もしますが、動作確認してないので店でちゃんとしたのを買いましょう。

今の私達なら同じ品でも良質な状態の物が買えますし、帝国兵さんにも言われましたしね。

次回はお給料だけでなく銃の整備をして、そろそろ起こりそうだった暴発とかのイレギュラーを無くしましょう。

 

~残高~

192万2千ルピア+218万ルピア = 410万2千ルピア。

 

~装備品~

防弾ベスト 47着

ボディーアーマー 12着

小型セラミックプレート 34個

オムツ型防具 34個

バリスティックシールド 12枚

防刃手袋 102着

 

AK47 122丁

VSSマークスマンライフル 2丁

AA‐12フルオートショットガン 2丁

M60軽機関銃 2丁

M4A1 2丁

ベレッタ25丁

グロック25丁

各種予備マガジンと手榴弾、フラッシュバン

 

RPGロケットランチャー 20丁 (HEAT弾40、榴弾40)

 

乗用車一台

大型ピックアップトラック二台

96式装輪装甲車ⅡA型(擲弾装備)、B型(12.7ミリ機銃装備)

防弾トレーラー二台(ブローニング機関銃二丁装備)

 

~消費したもの~

町長と町の貴族達によって全補充

 

~人員~

戦闘要員37名

 

内訳:

セラマニア隊9名

名あり人材エルザ、ロザリー、ロナ、ミシャ、リミエ、レティシア、スーニャ(新規)の7名

元セランピア難民14名

元ボス捕虜6名(ミシャ、スーニャ含まず)(スーニャ名有り昇格の為-1名)

元帝国兵2名

(一般兵2名療養中 →治療完了)

(一般兵5名軽傷)

 

拠点要員64名

 

内訳:

拠点要員(元村人)13名

拠点要員(元奴隷)50名

拠点要員(元戦闘要員) 1名

 

非戦闘員1名

内訳:

エレナ

 

総計102人

 

~以上~

 

セラマニア:抜けてるものや足りてないものもあると思いますが、それは次回補充しましょう。

今回は長丁場でダイス振る回数が多かったですけど、実際あまり意味はなくざっくりとしていました。

そもそも私が「ダイスなど振らせるものか!」という感じで車載機関銃で確実に薙ぎ倒す方向に行きましたからね。

新装備はあくまで訓練上の支給品でしたが、

ダイス目を元にセラマニア隊の装備を見直しても良いかもしれません。

では後書きでセラマニア隊の練度を見て次回へ続きます。

 

 

 

セラマニア隊:0、4、3、3、2、0、4、0=16%上昇

 

『HK433の命中率』

セラマニア → 18% → 34%

ヘカテリーナ → 27% → 43%

アテナ・プレイン → 58% → 74%

ラピス・プレイン → 58% → 74%

アイギス → 33% → 49%

エレクトリカ → 59% → 75%

オケアノス → 95%

ネメシス → 5% → 21%

リリス → 6% → 22%

元帝国兵A → 92%

元帝国兵B → 42% → 58%

 

『XDM 4.5拳銃の命中率』

セラマニア → 37% → 53%

ヘカテリーナ → 87%

アテナ・プレイン → 92%

ラピス・プレイン → 94%

アイギス → 100%

エレクトリカ → 49% → 65%

オケアノス → 19% → 35%

ネメシス → 4% → 20%

リリス → 7% → 23%

元帝国兵A → 40% → 56%

元帝国兵B → 83%

 

『グロック18Cフルオート拳銃の命中率』

セラマニア → 94%

ヘカテリーナ → 19% → 35%

アテナ・プレイン → 79% → 80%

ラピス・プレイン → 56% → 72%

アイギス → 17% → 33%

エレクトリカ → 86%

オケアノス → 83%

ネメシス → 88%

リリス → 68% → 80%

元帝国兵A → 48% → 64%

元帝国兵B → 56% → 72%

 

 

『ARX200、SCAR-H TPRマークスマンライフルの結果』

セラマニア → 15% → 31%

ヘカテリーナ → 51% → 66%

アテナ・プレイン → 48% → 64%

ラピス・プレイン → 28% → 44%

アイギス → 24% → 40%

エレクトリカ → SCAR‐H TPR 68% → 80% →84%

オケアノス → ARX200 65% →77% → 82%

ネメシス → 26% → 42%

リリス → 22% → 38%

元帝国兵A → 2% → 18%

元帝国兵B → 93% → 98%

 

『9mm機関けん銃の命中率』

セラマニア → 99%

ヘカテリーナ → 68% → 80%

アテナ・プレイン → 26% → 42%

ラピス・プレイン → 31% → 47%

アイギス → 36% → 52%

エレクトリカ → 6% → 22%

オケアノス → 27% → 43%

ネメシス → 99%

リリス → 18% → 34%

元帝国兵A → 25% → 41%

元帝国兵B → 66% → 80%

 

 

『軽機関銃K3の命中率』

セラマニア → 63% → 79%

ヘカテリーナ → 51% → 67%

アテナ・プレイン → 15% → 31%

ラピス・プレイン → 92%

アイギス → 16% → 32%

エレクトリカ → 58% → 74%

オケアノス → 63% → 79%

ネメシス → 68% → 80% → 85%

リリス → 73% → 80% → 84%

元帝国兵A → 34% → 50%

元帝国兵B → 50% → 66%

 

 

ネメシス → K3 80% → 85%

リリス → K3 80% → 84%

 

~新兵器の命中率は以上~

 

セラマニア:AKとか既存武器の命中率も再度計りましょう。

今回は最後の戦闘の1D8だけ振って追加です。

 

~以下、既存武器~

 

『AK‐47の命中率』1D8を追加(戦闘上昇扱い)

1D8=1,2,2,7,7,6,8,6,3,7,5

 

セラマニア → 55% → 56%

ヘカテリーナ → 21% → 23%

アテナ・プレイン → 35% → 37%

ラピス・プレイン → 56% → 66%

アイギス → 97% → 100%

エレクトリカ → 83% → 89%

オケアノス → 16% → 24%

ネメシス → 2% → 8%

リリス → 88% → 91%

元帝国兵A → 38% → 45%

元帝国兵B → 23% → 28%

 

『VSSスナイパーライフルの命中率』

1D8=7,4

セラマニア → 89% → 96%

ラピス・プレイン → 50% → 54%

 

『AA‐12ショットガンの命中率』

1D8=5,1

ネメシス → 56% → 61%

アテナ・プレイン → 58% → 59%

 

『M60軽機関銃の命中率』

1D8=8,5

アイギス → 50% → 58%

オケアノス → 50% → 55%

 

『M4A1の命中率』

1D8=4

セラマニア → 30% (今回未使用につき上昇無し)

エレクトリカ → 10% → 14%

リリス → 100%

 

~既存兵器命中率は以上~

 

セラマニア:エレクトリカはAKの方が良さそうですね、次回には持ち替えましょう。

他のメンバーも、弾薬や整備の問題が何とかなればアーサーさんから新武器を購入します。

サイオンザ・アヴァロンの武器使ってたらリシャールがウチの方を買えって言ってきそうですけどね。

 

――第七話終了――

 

 






~後書き~
お知らせです。
この辺りよりAIさんとの会話が徐々に成り立たなくなり、
以前はセラマニアだけのセリフを担当するだけで話が進みましたが、現在は

「AI:敵の数は総勢で」
「AI:攻撃を受けた敵はどういう行動をしたかというと」
「AI:セラマニア隊の行動を受け、敵は撤退をするかどうかと言えば」
↑ここまで作者が書く

といった感じで毎回指定しないと設定をひたすら読み上げたり支離滅裂な展開になるようになり、
「撤退した」と行動を指定するところまでしないと話が繋がらなくなる場合も多くなってきました。

※例
セラマニア:「テロリストは屋内に居るのでシールド持ちを前に出してフラッシュバンを投げ込みます」
AI:「
↑ここまでしか作者が書かないと……

「リシャールは殺された」
リシャール:「ククク……愚かなことよ……」
セラマニア:「なに!? なんということだ!?」
リシャール:「死ぬがよい!」
セラマニアはリシャールに殺された。
セラマニア・リバティースは全滅した。

……という感じになってしまい、AIとのTRPGリプレイ風ではなく展開からNPCのセリフまで全部作者が書かないと進まなくなったので、解決策が出るまでは今回か次回の八話で終了とさせていただきます。
メモリと脚注の調整や文章スタイルオプションの設定も試しましたが直りませんでした。
もし、TRPGリプレイ風AI調整のコツをご存じの方は気軽にお知らせください。
問題が解決した場合は続きが投稿される可能性があります。
AIとのリプレイ風ゲームプレイは滅茶苦茶楽しかったので、感想は後ほど活動報告で。
セラマニア達はきっとこれから様々な苦難と冒険の末内戦を止め、国家を統一するのでしょう。
セラマニア達の戦いはこれからだ!

※6月19日追記
試行錯誤の末何とか解決しつつあるので、
更新頻度は落ちますが近い内に連載を再開します。
具体的なAI調整方法とダイス(サイコロ)を
どのように使って組み込むかは後々活動報告かどこかで解説します。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。