セラマニア難民少女兵団   作:朝比奈たいら

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第九話『第零特務隊救出戦(2)』

 

セラマニア:「――それでは作戦を確認します」

と言ってリシャールから貰うであろう無線機を使って各車と通信します。

「我々セラマニア・リバティースとリベリオン隊は、穏健派が町を半包囲しつつリシャール大佐が正面突破を試みた段階で側面攻撃し、

敵の片翼を孤立させ包囲する形に持っていきます。

これは成功すれば理想的ですが、側面から突出した我々が挟み撃ちに遭う可能性があります。

よって機動力と即応性が鍵となりますので、穏健派の方々には即座に私達が切り開いた道に続いて退路を確保していただきたい」

ローエンシュタイン:「セラマニア殿と……リベリオン隊と言ったか、これは同方向から攻撃するのか?」

セラマニア:「そうですね。

我々は町の左翼方面から側面攻撃を行います。

そちらに機動力のある機械化歩兵を配備してくれると助かります」

ローエンシュタイン:「承知した、こちらの車両は『63式装甲兵員輸送車』だ。

この車両ならば2人と13人を乗せて展開する事が出来る」

セラマニア:「中国製の装甲車ですか、本当に色々バラけてますね」

ローエンシュタイン:「主力兵器は戦車だが、戦車だけでは戦場は制圧出来ないからな。

今回は市街戦だ、M4A1を装備した歩兵で戦闘を行うが、敵の装甲車両についての詳細は判明していない。

しかし穏健派の他の戦線を考えると、クーラウ奪還に回せる戦車は無い。

よって戦車戦力は神聖同盟の90式に頼る事になる」

リシャール:「こちらが用意出来た90式戦車は『3輌』だ。

これらは私が正面戦力として運用し、敵陣を突破する」

セラマニア:「装甲車なら対空機関砲を搭載したピックアップトラックは脅威ですが、

戦車なら何とか対抗出来る……一方で、RPGのようなロケットランチャーを市街戦で使われるとまずいですね」

リシャール:「そうだな、対戦車ミサイルなどは市街地での使用が難しいが、無誘導ロケットなら扱いが容易だ。

よってセラマニアとリベリオン隊には対戦車兵装を持つ敵への対処を期待している」

セラマニア:「了解しました。

リベリオン隊の皆さんは装備や隊員に変わりはありませんか?」

バルバロッサ:「えぇ、問題なく。

こちらの車両は前回に引き続きBTR-60PBを使用しています。

迫撃砲搭載型のLAV-Mの方はリシャール様の本隊が使用します」

セラマニア:「では通信関係と指揮系統を最終確認しましょう。

各員に配布された無線機を使って、必ず連携を密に保って下さい。

セラマニア・リバティースの次席指揮官は副官のヘカテリーナですが、他の部隊の指揮官が倒れた場合は?」

バルバロッサ:「リベリオン隊の次席指揮官は『レナータ・リーツ中尉』だ」

セラマニア:USP持ちとかスナイパーとかMP40娘とか居ましたけど、誰です?

GM:レナータ・リーツはリベリオン隊に所属する女性隊員で狙撃手。

セラマニア:M110持ちの、教会の上でラピスと一緒に狙撃していたB7じゃないですか。

じゃあ今回からはリベリオンの頭文字取ってR2ですね。

秘匿の必要がある場合、私達セラマニア隊も番号的にはSで呼びましょう。

ローエンシュタイン隊とリシャール隊の幹部も確認した事にして……では街に到着したら作戦開始です。

GM:リシャール隊は町の北門に待機しています。

神聖同盟と解放者連合の各隊は町を包囲中。

セラマニア・リバティースは町の東側で展開中。

セラマニア:上から見たら東が左翼ですね、了解しました。

では戦端が開かれる前、敵の手に落ちたクーラウの町の様子はどうですか?

GM:占領されて1日が経過しています。

町の制圧はほぼ完了していて、穏健派側の抵抗は特に何も無いようで、銃声なども聞こえませんね。

セラマニア:せめて降伏して生きていてくれれば良いのですが。

町を半包囲した後、戦況はどうなります?

GM:戦闘が始まった時点での状況はこんな感じ。

セラマニア・リバティースの部隊が東側に展開して突入準備。

北側から突入するのはリシャールの本軍。

他の部隊は北側から半包囲の形を取り、徐々に進んでいきます。

無線でリシャール本隊の様子を確認すると、リシャールが何か言っていますよ。

セラマニアAI:なんて言っているんですか?

GM:「クーラウの諸君! 我々は今よりこの町を解放する!」

リシャールの演説が始まりました。

リシャールは声を上げつつ、90式戦車で町の北側にある教会へと向かいます。

そして教会の屋根の上に上がると、そこからは拡声器を使っての演説になります。

セラマニア:やらせておきましょう、あの人にああいう事させたら多分勝ちです。

では私達も仕事をしましょう、東側からローエンシュタイン軍の装甲車部隊に先んじて前進しますよ!

96式B型とLAVで機銃掃射しつつ、防弾トレーラーは後方の装甲車部隊と共に進ませます。

兵達は運転手と銃座以外全員降車して装甲車を盾にしつつ随伴歩兵として前進して下さい。

GM:リシャールの演説が終わると同時に東側のセラマニア隊が突撃を開始。

まずはセラマニア隊と共に装甲車部隊が突入していきます。

96式とLAV、そして63式装甲車が次々と現れて過激派の兵に向けて機銃掃射を行う。

敵は混乱しつつも反撃するが、セラマニア達の銃撃により次々に倒れていく。

セラマニア:前進、前進、攻撃戦です! 後ろは後に続いた味方が何とかしてくれます!

このまま中央までぶち抜いて、北側からやってくるリシャール隊と合流しますよ!

GM:では中央の広場に出ると、そこには多数の兵が居り、その奥には大きな建物が見えます。

広場では民間人の女性が縛られていますね。

セラマニア:人質でしょうか、数と状態は?

GM:数は5人ですね。

怪我とかはしていないけど、全員縛られて転がされている状態です。

セラマニア:何の為に? 肉壁だったら前に出すと思うんですけど。

GM:そうですね。

突然、女性の悲鳴が上がります。

敵兵が捕虜の女性に近づき、ナイフを突きつけているようです。

「動くな、動いたらこいつを殺すぞ」

セラマニア:部隊を停止させつつ大声で怒鳴ります。

「それはこちらの台詞だ! 全隊、奴らを狙え! 相手が一人でも人質を殺したら、機銃掃射で一人残らず皆殺しにしろ!

いいか、全隊で相手がミンチより酷い血煙になるまで撃ち続けるのです!

繰り返す、人質が殺されたら奴らを絶対に生かして返すなッ!」

と、敵兵達に聞こえるように叫ぶ。

GM:「貴様ぁ! そんな事をしたら俺達がどうなるか分かってるのか!? こんなことをしてタダで済むと思っているのか!!」

セラマニア:無線でラピスやレナータに隠れて狙撃するよう命令しつつ、リシャールやローエンシュタイン少佐にも連絡を取ります。

そして過激派の連中にはこう返す。

「ただちに降伏するか人質を捨てて逃げろ、逃げれば追わない!

 だが人質を殺したら貴様らは機銃と戦車の榴弾で、顔の形も分からない肉片になるだろう!

 二度目は無い、降伏か撤退か選べ!」

GM:すると、一人の男が叫びながら出てきます。

「ふざけんなテメェ!! この人数相手に勝てると思っていやがんのかァ!!! お前等、撃っちまえぇっ!!」

セラマニア:尋常じゃないアホが居るのはマズイ。

食い気味に言葉を遮り、

「撃ったら死ぬぞ! それはこちらの台詞だと言った、こちらは貴様らを一人残らず皆殺しにするのに5秒とかからん!

貴様らにも友人や家族が居るならよく考えて命を無駄にするな!」

GM:リシャールの部隊が到着したのは丁度その時でしょう。

リシャール達は広場を囲む建物の屋根の上に陣取ります。

リシャール:では銃を構えながら。

「セラマニア、状況を報告してくれ」

セラマニア:「聞いての通りです、広場の中央に人質5名と敵兵多数」

リシャール:「ふむ……あの人質は民間人か」

セラマニア:「各隊に側面警戒を、この隙に他の部隊が包囲しにかかってくるかも知れません。

でもこれどうしましょうね」

GM:セラマニア達が話していると、敵兵の一人が叫びます。

「おい、あいつセラマニアだぞ! セラマニア・リバティースの……」

「知っているぞ、我々が憎んでいるのはルキニア帝国だけだ、セラマニア・リバティースには手を出すなと言われている」

セラマニア:んんん? こいつらデヴァステイターですか?

リシャールと神聖同盟には手を出さない方針になったんでしょうか。

「デヴァステイターなら、我々と同じ反ルキニアである事は理解している。

だが民間人の人質は許容出来ない、交渉の席を設けるから人質は解放して下さい」

GM:先ほど出てきた敵兵は叫ぶ。

「うるせえ黙れ! 我々は誇り高きデヴァステイターだ! ルキニア帝国は我々の国を奪ったんだぞ! そのルキニア帝国に媚びへつらう奴等に指図される筋合いはねえんだよぉ!

セラマニア:いやアゼルシア王国は存続してるので、多分利権とか仕事とかを奪ったって意味なんでしょうけど。

「あなたが指揮官ですか? ならあなた方の上司は我々反帝国保守派と戦えと言ったのか、手を出すなと言ったのかどっちです?」

敵兵:「ふん、そんな事俺達の知ったことじゃねぇ、俺達の国はルキニア帝国に奪われたままなんだ!

それを取り戻そうとしているだけさ!

今更あんたらが何を言おうと関係無い、邪魔をすると言うのならばお前らも殺すまでだ!」

リシャール:「ふむ……セラマニア、この者達は話し合いの余地は無いようだ。

排除するぞ」

セラマニア:「いやちょっと待って下さい、さすがに人質殺されたら躊躇はしませんけど……

あなた方デヴァステイターは反ルキニアなんですよね? 私達もそうなんですけど」

GM:それを聞いた敵兵達はざわめき出す。

「確かに反ルキニアではあるが……

セラマニア・リバティースはルキニア貴族の庇護下に入ったのだろ!? 何故ルキニア人の為に戦うのだ!?」

セラマニア:「庇護下? あなた方は私達セラマニア・リバティースがどういう組織だと教えられたのですか?」

敵兵:「それは……」

GM:敵兵達は口々に言います。

リシャール・ド・ビアンが率いるセラマニア・リバティースは反帝国を掲げる革命軍。

リシャールはルキニア帝国の貴族でありながら、ルキニア帝国を憎み、この国で反帝国を掲げている。

しかしデヴァステイターはリシャールを受け入れられない。

何故なら彼らはルキニア人全体が嫌いだからだ。

セラマニア・リバティースに関してはセラマニアはどうでも良かったのだが、リシャールを受け入れる事は出来ない。

なのでリシャールを排除しようとした。

それを聞いたリシャールはデヴァステイターの隊長に問う。

リシャール:「デヴァステイターよ、貴様らはルキニア帝国そのものを否定しているのか? 私は違う。

ルキニア帝国の人間だが、貴族としての誇りを持っているつもりだ。

そしてルキニア帝国は素晴らしい国家であると思っている。

しかし現体制のルキニアは腐敗しきっている。

その証拠にセラマニア・リバティースのような弱者達が虐げられている。

そこで我らは立ち上がった。我々はルキニア帝国を変える為にこの国から行動を起こした。

志ある者に道を示すのが私の役目だ。

デヴァステイター諸君、君達に問おう。

君達はアゼルシア王国人であろうが、ルキニア帝国に変革をもたらしたくないのか?

アゼルシア王国の国民として、一方的に力を振りかざすだけのルキニア帝国に抵抗したくないのか?

いや、君達は闘争と、闘争を終えた後の安らぎを願っているはずだ。

そうであれば、今は退きたまえ。

君達は解放者連合の過激派に利用されているだけに過ぎんのだ」

GM:デヴァステイター達は顔を見合わせ、黙り込む。

セラマニア:いや私としては故郷焼かれてこの国で反ルキニア運動されてるんで、私の環境はあなたのせいでは?

って言いたくなりますが黙っておきましょう。

というかリシャールはもう帝国貴族である事を隠さなくなりましたね、敵にはバレてるようなので今更ですが。

「全隊、銃を降ろせ! ……デヴァステイターの方々に関しては、まず一時的な停戦をします。

 あなた方も過激派の連中と好んでつるんでいるわけではないでしょう。

 私はあなた方に色々流していたカラバルカル社を一時制圧し、その極秘資料を手にしました。

 過激派があなた方をトカゲの尻尾切りとして利用しようとしている事実も認識しています。

 今この国の内戦で使い潰されるくらいでしたら、ルキニア帝国人の中で過ちに目覚めたリシャールと協力した方が道理にかないます!」

GM:デヴァステイター達はお互いの顔を見て、再び黙り込み、そしてリシャールの目を真っ直ぐ見つめ、答えを出す。

先程興奮した様子で前に出てきた男も冷静さを取り戻したようで、銃を降ろす。

「分かった。お前達に協力する事にしよう。俺はデヴァステイター『エヴォル隊』の隊長をしている『エヴォル・マッケンジー』だ。

俺達の事を信じてくれとは言わない。

だが、ルキニア帝国に巣食う略奪者共は許せない。

奴らから祖国を守る為なら、どんな汚名だって被ろう。

だが勘違いしないでくれ、これは愛国心の為じゃないんだ。

ただ単純にルキニア帝国人が気に入らないだけだ。

それだけなんだ……」

セラマニア:なにがあったか知りませんが、もう敵の民族を恨む事でしか人生を生きられなくなってしまったんですね。

まぁどんな形であれ人一人死ぬとか、そこまで行かなくても恋人寝取られるとかしただけで死ぬまで人の恨みは消えませんからね。

そういう人がテロリストとかやらずに生きていける世の中こそ作らねばならない……

と言って話を纏めたいところですがそうは行きません。

人質を確保し、デヴァステイターを武装解除したらエヴォルに聞きます。

「私の友人の、アゼルシア人の治安維持部隊があなた達との戦闘に巻き込まれて行方不明です。

 あなた達はこの町で抵抗していた穏健派の兵と、アーサー・ゼン・アヴァロンの部隊をどうしましたか?」

エヴォル:「…………」

セラマニア「殺したんですか」

エヴォル:「違う!……いや違わないのか? くそっ。

確かに我々はアゼルシア兵と交戦したが、それは過激派の仕業だった。

奴ら、アゼルシアの治安維持部隊が穏健派と一緒に撤退するのを見て、俺達に戦えと命じた。

俺達はデヴァステイターの同志を殺害してきたアーサー・ゼン・アヴァロンの部隊に恨みはあったし、

過激派のヨナダン・ジェルキンはアーサーがリシャールと繋がって帝国主義者になったと言っていた」

セラマニア:「馬鹿な事を……リシャールほどの反帝国主義者は居ませんよ。

そもそも解放者連合の過激派は反アゼルシアで、あなた方とは正反対のはずだったんです。

でもヨナダンはあなた方を使い捨ての駒として利用して、終わったらあなた方を殺してテロリスト排除の手柄を得ようとしたのです。

アーサー達は愛国者としてテロに頼らない方向でルキニア帝国やリシャールに対抗しようとしていたのに、

あなた方はよりにもよって反アゼルシアの過激派に味方をしてしまった」

エヴォル:「ではヨナダンは、俺達を切り捨てる事前提で雇ったという事なのか……そんなはずはない!

あの男は過激派の中では話が通じ、リーダーシップの強い人だ。

仲間を見捨てるような事は絶対にしない!」

セラマニア「現実とは信じたいものではなく、今ここにあるものですよ。

あなたは今現に都合よく振り回されて、民間人を盾にしないと生き延びられないほど追い込まれていました。

ヨナダン・ジェルキン一人のせいかどうかは分かりませんが、敵の敵は味方、などという短絡的な考えはいずれ自分に帰ってきます。

あなたが愛国者を名乗るなら、自分の国を貶めてくる勢力と手を組んだのは間違いです。

戦争を防ぐ為の友好と、敵を叩くため別の敵と手を組む事は似ているようで違います」

エヴォル:「だが、俺達が誰かの犬になるなんてあり得ない。

俺達は元々アゼルシアに住んでいたんだぞ!? ルキニアは侵略者だ、故郷を奪った連中だ。

俺達の命と誇りを踏み躙った奴らに復讐する為に手段を選ばないのが何故いけない!」

セラマニア:「そのせいであなた達は同じアゼルシア人を手にかけたのですよ!

この解放者連合のように、過激派と穏健派に分かれて身内同士で争った結果、自国民同士で殺し合いをした。

そんなのが正しいものであるはずがありません!」

エヴォル:「……しかし、そうしなければ守れないものがあった!

俺は家族も友人も皆ルキニアに殺された。

だからアゼルシアの平和を守る為に、過激派と手を組まざるを得なかったのだ」

セラマニア:「そして私はあなた方に友人を殺されて、アゼルシアの過激派であるあなた達を嫌いになるわけですね。

……愚か者です、まったく愚かな事をしてくれた……!

アーサー達はまったくの善人とは言いませんが私の友人です。

あなた方は正義を振りかざして、悪に立ち向かう私の友人を手にかけたのです。

私の話を聞いていますか? もしこれを聞いても自分自身の行いに酔いしれているというのなら、あなた方は愛国者ではなくただの人殺しです!」

GM:エヴォルは自分の行いが間違っていると言われても、「お前に何が分かる……」と言い返すしかないね。

セラマニア:「分かる分からないの話ではありません、私は自分が守りたいと思ったものを守りたいだけです。

……それで? アーサー達はまだ生きているのですか?

皆殺しにしてしまったというのなら、私はリシャールの命令を無視してでもあなた方の腹を掻っ捌いて互いの内臓を口に突っ込んでやる……」

と言ってエヴォルの胸ぐらを掴んで壁に叩きつける。

エヴォル:「……生きてるさ……。

俺があいつらを殺せる訳がない……!!」

セラマニア::「何故です」

エヴォル:「化け物め、どこからあんな力が出てくるんだ。

あのアーサー・ゼン・アヴァロンの部隊は……撤退戦で穏健派の兵を逃がしつつ、次々と俺達を返り討ちにしやがった……

まるで俺達以上に、何か大事な物を守るかのように……あの戦い方を見てると思い出してしまうんだよ、俺達も最初はああだった。

ああなりたかった。

あいつらは一兵も失わず、今もこの町のどこかに潜伏しているだろうさ……。

セラマニア:「そうですか……では、あなた方も次からは自分だけの為ではなく、誰かの為に戦うと良いです。

そういう生き方が出来る環境を作って行けばいいのですから……」

…………良かった、皆生きていた。

にしても人の事は言えませんが、第零特務隊は新兵同様の孤児上がり部隊のなのに凄い事したようですね。

撤退戦で被害出さずに返り討ちにして潜伏、正規兵でもまず出来ませんよ。

でも長く持ちこたえられるか分からないので早い所過激派を包囲殲滅してアーサーさんとリリアンヌ中尉達を探しましょう。

デヴァステイター達はリシャールに任せて、私達は包囲が完了した北東部の殲滅戦に移行します。

GM:各部隊が北東部を包囲すると同時に、町の南東側にある工場地帯で爆発が起こる。

その音を聞いた町の人達はパニックになって逃げ出す。

南東部の敵兵達も混乱し、次々と逃げ出す兵も現れた。

セラマニア:「第零特務隊が南東部でゲリラ戦をしている? 無線で呼びかけてみます!」

GM:セラマニアが第零特務隊に無線で呼びかけるけど返事はない。

リシャール:「アーサー殿らがそんな簡単に死ぬとは思えん。

おそらく、自分達が不利になったらすぐに撤退するはずだ。

私達に出来ることは速やかに包囲網を完成させることだ」

セラマニア:「そっちの方が確実ですね、了解しました。

南東部の攻撃は後に続いた装甲車部隊に任せて、私達とリベリオン隊は北東部の包囲殲滅にかかります」

GM:君達が戦闘態勢に入った頃、突然南東の方角から銃声と爆音が鳴り響く。

それとほぼ同時にクーラウの町全体に放送が流れる。

<この町に居る全ての者に告ぐ>

セラマニア:「この声は……」

GM:<アヴァロン警備隊とローエンシュタイン軍は健在だ! クーラウの市民の方々は最寄りの避難所に避難されたし。

我々は連合過激派による市民への虐殺を許さず、必ずやクーラウの町を取り戻す。 市民の方々はただちに避難されたし。

穏健派の部隊は市民の誘導を行いながらそのまま前進されたし。

繰り返す、アヴァロン警備隊とローエンシュタイン軍は健在だ!>

と、リリアンヌ中尉の声がクーラウの町に響き渡ります。

セラマニア:「リリアンヌ中尉、凄いですよあなた達! よし、セラマニア隊とリベリオン隊は北東部の包囲ですよ!」

バルバロッサ:「了解、派手に暴れまくってやりますよ」

リシャール:「よし、行くぞ皆の者!」

GM:リシャールは北東部をセラマニア達に任せ、そのまま北西部の包囲にかかりました。

南側はローエンシュタイン少佐の部隊が食い止めつつ徐々に前進しつつあります。

セラマニア達は北東へ進撃し、敵の抵抗を排除していく。

しかし、北東の中心に近づくにつれて敵兵の数も増えてくる。

リベリオン隊の援護射撃により敵を撃破できるが次第に敵の抵抗は激しくなっていった。

セラマニア:「装甲車の弾薬確認、建物内に市民が隠れてるかもしれないので貫通しないようにして敵兵を潰して下さい」

敵兵はどんな感じで防戦してます? 建物内とか、もしくは道路沿いに土嚢とか。

GM:道路の両脇に大量の土嚢が積まれていますね。

セラマニア:「LAV、あの土嚢を吹き飛ばしてください!」

……そういえばLAVの砲手決めてませんでしたが、オケアノスですか?

GM:はい。

オケアノス:「あそこは私がやるよ!」

GM:オケアノスは砲撃します。

M242、25mm機関砲が敵兵ごと土嚢を吹き飛ばしてゆき……そしてついに北東部の中心へと辿り着く。

北東部の大きな建物と言えば病院ですね。

セラマニア:おっと、病院は大事ですね。

でも病院内で銃撃戦とかさすがに敵もやりたくないと思うんですがどうでしょう。

GM:セラマニア達が病院に踏み込もうとすると、

扉の中から声がします。

<何事か!?……ええい、お前ら何をしているんだ!

早く逃げろ! ここは危険だっ! うわぁあああっ! ぎゃーッ!>

セラマニア:距離を取って皆で狙いをつけつつ状況を探ります。

「ラピス、レナータ、中はどうなってますか?」

ラピス:「スコープで見る限り……銃を持った人が沢山いますけど、怪我人も多いです。

中で何があったのでしょう……あっ、誰か出てきました!」

GM:その時、民間人と過激派の兵が出てきました。

過激派の兵は味方同士で撃ち合いつつ、セラマニア隊に白旗を振って「降伏するから撃たないでくれ~!」と言いながら走ってきます。

セラマニア:「銃を捨てろ、繰り返す、銃を捨てろ! 武器と爆発物が無いか確認しないと保護出来ない!」

GM:敵兵達は一斉に両手を上げて、「無いぞぉおおお!」といいつつ、後方に走り去っていきました。

セラマニア:「後ろの部隊は捕虜をとっ捕まえてどっか押し込んどいて下さい、民間人の保護も!

私達は病院に突入準備です、敵同士で反乱ありがたいですが病院内はまずい。

下手すりゃスタングレネードですら死人が出るかもしれませんので降伏勧告をしつつ病院を包囲、シールド持ってクリアリングします!」

GM:では貴方達はまだ混乱する戦場の中へ突撃していく……。

 

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