――第五話――
前回のあらすじ:
難民から始まり、盗賊退治を続けるセラマニア率いる部隊はセラマニア・リバティースを名乗る総勢100名の組織に膨れ上がっていた。
リザード団との戦い、戦列歩兵モドキとの戦い、ボスとの戦い、保守派と繋がりのあった人肉生産盗賊との戦いを経て、
セラマニア達は解放した元奴隷を連れて本拠点に帰還した。
それから――
セラマニア:という事で、『時間など経過させるものかダイス』を振ります、覚悟の準備をしておいて下さい、良いですねAIさん!
AI:はい。
セラマニア:いやに素直ですね。本来ダイス振らない予定でしたが、AIさんは数字が苦手なのでどうしてもダイスに頼る事になります。
【※でも割と近い数字を出すこともあるので、大体の場合AIさんが出した数字を半分にしたり倍化したりしてちょうどいいバランスとってます。
もちろんストーリーぶっ壊れとかじゃなければ損な展開や死人も採用します。
時間など経過させるものかダイス
<2D6>3+1
(↑要約:サイコロを二個振って3,1が出たよ)
一個目が
1.1秒
2.1分
3.10分
4.1時間
5.10時間
6.1日
二個目が
1.×1
2.×2
3.×3
4.×5.
5.×10
6.×100(日の場合一か月経過)
となっているよ。
つまり3,1だと10分×1だよ!】
セラマニア:というわけで私達が本拠地に帰還して――わずか10分ッ!
AI:はい。
セラマニア:まぁだから何かあるわけでもないです。
ちなみにセランピアとラピス・リアの距離は1~100までで振って61kmになりました。
いや1kmとか出たので振り直しましたが、次は最低保証値つけます。
道路舗装とかガソリンと軽油の値段とかはAIさんとも要相談です。
そこまでガチガチに管理すると色々破綻しそうなのでざっくりと。
AI:はい、ではそんな感じで今回はここまでです。
今回のお話は『SLのセラマニアちゃんが盗賊団の残党と戦う話』です。
セラマニア:私の話を聞いて下さい(真顔)。
……どうなるかは分かりませんが、また盗賊と戦う事になるのでしょうか。
多分前回から日帰りではないと思うので、一日二日経って帰還して10分後、留守番のヘカテリーナに何か変わった事は無かったか聞きます。
ヘカテリーナ:「特に何も無かったですよ。いつも通りだったんですけどねー。あ、あとその、セラマニア様がいない間に、変なお客さんが来たんですよ。なんかセラマニア様に用事があるとかなんとか言ってましたが、丁重に追い返しときましたよ!」
セラマニア:「えっ、追い返すような相手だったのですか?」
ヘカテリーナ:「はい! セラマニア様が帰ってくるちょっと前に凄く偉そうなおじさんが来て、何か手紙みたいなものを渡してくれって頼まれたのですが」
セラマニアAI:「それは誰からの手紙なのですか?」
ヘカテリーナ:「名前は教えてくれませんでしたが、どこかの貴族か、それに近い身分の方だと思います」
セラマニア:「追い返さなくてもよかったのでは……とりあえず手紙を読みます」
AI:はい。
『親愛なる我が娘へ 元気にしているかい?
キミのことは本当に誇らしいと思っている。
キミの両親はどちらも優秀だったが、キミはとても賢くて、優しい子になった。
あの二人もきっと天国で喜んでいるだろう。
セラマニア・リバティースの名は僕も把握している。
君の作り上げたものが良き方向へ向かうよう、陰ながら応援しているよ。
――P.S. これは僕の独り言だが、僕はこの国が好きだよ。
貴族としてではなく、一人の人間として、平和な国が好きだ』
セラマニア:「これは……まさか……! ヘカテリーナ、まだ私の過去について話した事はありませんでしたね」
ヘカテリーナ:「はい、セラマニア様のご両親については、あまり話したくないようでしたので……」
セラマニア:「私の家庭は、貧乏でも裕福でもない平凡な家庭でした。ですが両親とその友人は私に色々な事を教えてくれました。
それは学校で学ぶレベルの知識であり、ある程度専門的な銃火器や歴史、戦術の知識であったり。
まぁ、先進国の小中学生レベルのそれですが、この国で今生きるのには十分でした。
ですが運の悪い事に、私の両親は軍隊によって村ごと焼かれてしまいます」
セラマニア半AI:そう、私の両親を殺した『神聖同盟』は、私が復讐すべき存在なのです。
ヘカテリーナ:「……セラマニア様が、そのような事情をお持ちとは知りませんでした。
セラマニア半AI:「両親が殺された時、私はただ呆然と燃え盛る炎を眺めていました。神聖同盟はそんな私を見て笑っていた事でしょう。
ですがそこに現れたのが、この手紙の主である男でした。
彼は私にこう言ったのです。
――もし、君が望むなら、君が両親の仇を討ちたいと言うならば、手を貸そう。
彼の名は『リシャール・ド・ビアン』神聖同盟の佐官であり、両親の仇であり……そして両親の友人で、私の師でもあるのです」
ヘカテリーナ:「何という……その方は、セラマニア様に何故そんな事を?」
セラマニア「彼は偏執的で、狂気的で、博愛的でありました。彼が私に注いだ愛というのは、不本意ながら真実なのでしょう。
しかし、彼は全体の為なら自分自身すら犠牲に出来るほどの合理主義者。
故に、博愛的精神を以て全人類の救済を願い、そのコラテラルダメージとして自分の友人……私の両親をも生贄に捧げたのです。
……正気の沙汰ではありません! 自分や自分の仲間を大事に出来ない者に世界が救えるわけがないじゃないですか!」
ヘカテリーナ:「セラマニア様……」
セラマニア半AI:「私は、この国の内戦を止めます。それが私の復讐であり……両親の供養にもなると信じています。
少なくとも、私の両親を仕方なく手にかけた風な態度を取りながら私にこのような手紙を送ってくる外道に、この国を支配させるわけにはいきません!」
その場に居たセラマニア・リバティースの団員はセラマニアの言葉を聞き……
AI:「「「「「おおおぉーっ!!!」」」」」
と雄叫びを上げるのだった。
隊員達:「セラマニア様! 我々はセラマニア様の演説を聞いておりました! 我々にも是非手伝わせてください!」
セラマニア:「ありがとう……ありがとう……でも私は今の家族でもあるあなた達も大事なのです。せめてこの混沌とした国で、少しでも人々が平和に暮らせるよう頑張りましょう」
セラマニア:――というわけで、紛争地帯統一に向けての理由付けが唐突に生やされました。
リシャール・ド・ビアン……一体何者なんだ……。
というかこれ私の闇とか外道成分はリシャール師匠由来に違いない。
全ての元凶、貴様だけは絶対に許さんッ!
それはそれとして、多分元奴隷の人達はいきなりこんな事言われて困惑してると思うので仕事とお給料を与えねばなりません。
まず……ざっくりと、一日の食事は何ルピアぐらいでしょう?
AI:一日の生活費は『0~100』の間ですね。
セラマニア:それ食費だけの話では? いえ食費だけでも0はないでしょう。
ヘカテリーナ:「あの、セラマニア様……」
セラマニア:「なんでしょうかヘカテリーナ」
ヘカテリーナ:「いえ、その……私達は今までセラマニア様に頂いた物だけで生活しておりましたが、これからどうしましょう?」
セラマニア:…………もしかして盗賊から奪った食物や携帯食料で、私達今まで生きてきました?
AI:はい。
セラマニア:もしかしたら1ルピア10円ぐらいなんじゃないかって思ってますけど、
地球世界でも物価なんて国によって違うので、よくある「リンゴ一個分の値段」とかあてにならない。
食費だけなら一日100ルピアだとして、100人養うには一日10000ルピアかかる事になります。
数の暴力とは恐ろしい。
セラマニアは村で通っていた小学校の給食システムに感謝の願いを込めながら、本拠点人員の仕事を探します。
マンパワー(物理)を欲しがっている人がどこかに居るはずです。
廃工場を再稼働させるとか、町の警備のバイトとか、事務や内職系のお仕事をします。
何が見つかりますか。
AI:各種データ作成、経理、文書整理、その他雑用など。
セラマニア:紛争地域で戦うよりも真っ当にサラリーマンしてた方が儲かるみたいな現実を突きつけるのは止めましょう。
AI:では戦闘技能を持っている人は傭兵ギルドに登録できます。
セラマニア:傭兵ギルド……つまりPMCという事でよろしいか。
AI:はい。戦争屋です。
セラマニア:知らない企業で知らない相手と戦う仕事を難民上がりのド素人にさせるのは無理です。
やるなら小規模盗賊退治が一番安全で儲かります。
ですが……せっかく車があるので、輸送とか車両護衛任務とかありませんか?
AI:では、トラックの護衛をお願いしましょう。
セラマニア:依頼内容の説明をお願いします。
AI:今回の任務は、セラマニア達セラマニア・リバティースに、神聖同盟所属のとある国の町まで物資の輸送をしてもらいたいという内容です。
報酬は30000ルピア。成功失敗にかかわらず、往復の行程で合計4万5000ルピアが支払われます。
セラマニア:んん? 成功報酬が30000で、前金と……失敗でも後金が合わせて45000ルピア貰えるのですか?
しかもこの話をした後に神聖同盟所属の町へ行きたくないのですが……念の為、依頼主による詳細を聞きましょう。
AI:依頼主によれば、今回の目的は『物資の補給と、セラマニア・リバティースへの指名依頼を行う為』らしいです。
セラマニアAI:指名依頼? どういう事でしょうか。
AI:なんでも、セラマニア・リバティースに、神聖同盟に所属するある貴族から名指しの依頼があったそうで、その貴族の館へ物資を運ぶ仕事なのだとか。
セラマニア:依頼書を見て、リシャール貴様ぁっ! と叫びます。
敵に塩を送るどころか、まるで雛鳥に餌を与えるかの如き所業!
今回は盗賊団の残党と戦うお話じゃなかったのですか!
AI:いえ、今回も戦う事になるでしょう。
セラマニア:じゃあ絶対これ襲撃あるやつじゃないですか。
良いでしょう、今までは慎重に事を進めてきましたがあいつがその気ならやってやります。
襲撃される事を前提に96式2台と防弾トレーラー1台で車両護衛、やって見せますとも。
それで、その運ぶ物資とは何なのです?
AI:依頼書には『食料品や医薬品、生活必需品等々』と書かれている。
セラマニア:あまりにも普通なお使い……っ! どうせこれに毒とか入れても、食べるのは使用人とかなんでしょうね!
最低限伏兵とか暗殺者を積んだ木箱でない事を確認してから、輸送車両護衛任務に就きます。
輸送車はどんな種類のものですか?
AI:装甲車型。武装なし。
セラマニアAI:護衛対象は1台だけですか?
AI:そうだよ。
セラマニア:では、事前に輸送者の乗員だかこの町の支部だかの人と話します。
というかこのセランピアって神聖同盟の輸送車が通れるような中立地帯だったのですか。
AI:はい。ここは神聖同盟の中でも穏健派の領地で、他の勢力の侵攻を許さず、また侵略をするつもりもないという意思表示の為に、比較的自由に行き来出来るようになっているようです。
セラマニア:なるほど……いやなるほどではない。もしかして、もしかしてですが、町長は神聖同盟の人です?
AI:そうだよ。
セラマニア:自力で自分の居場所を見つけたと思ったら、全てあの人の手のひらの上だったという顔になる。
まだ工場再建とかしてないんで、夜逃げした方がいいんじゃないでしょうか。
町に居ては手遅れかもしれませんが、SL団員には町長からの仕事紹介は絶対受けないように念を入れておきます。
そうですね……居残り組には、文字の読めない人への教育と最低限の規律、戦闘訓練を短時間で良いのでさせましょう。
後の時間は出来る限り『町の子供達との交流やボランティア』にして下さい。
決して喧嘩や威圧する事なく、平和的に触れ合うように。
そうして若い世代から民心を掴み、人質にする。
子供から神聖同盟の大人への信用を失わせる感じでお願いします。
……という事を限りなくオブラートと善意のベールに包んで皆に伝えます。
AI:了解しました。
セラマニア:では担当者と会います。輸送チームのリーダーに「神聖同盟に村を焼かれた難民のセラマニアです」と直球の嫌味を言う。
もちろん腹を探る意図もありますが。
輸送リーダー:「君のような人が来てくれるとは思わなかった。我々は歓迎しよう!」
セラマニア:相手も嫌味で返してきた。
輸送リーダー:「君の事情は知っている。我々から受けた仕打ちを忘れてはいないだろう。だが、それでも我々の力になってくれると?」
セラマニア:「別に聞いたからと言って、敵対したり依頼を投げ出したりしないと誓った上で聞きます。私の村を焼いたのはあなた方穏健派も関わっていたのですか?」
輸送リーダー:「それは違う! 確かに一部の過激派貴族が君たちの村を襲撃した事は事実だ。しかし、我らの正義の為だったのだ。どうか信じて欲しい」
セラマニア:凄い、セリフ一つで自分の信頼を一気に上げて落として来ましたよ、まるでSNSで炎上する人みたいですね!
この人死んだ事にして荷物だけ届けた方が世界平和に一歩近づくんじゃないでしょうか。
と思いつつも口に出さず冷静に片手を振って会話を打ち切ります。
「それで、荷物の中身だけ確認させて下さい」
輸送リーダー:「わかった。こちらだ。案内しよう」
セラマニアAI:ついていく。
AI:ついていきます、特に不審な物はありません。
セラマニア:本当にただのお使いらしいですね。なら出立日時は明日にしてもらって、今日は準備です。
といっても、部下への指示と居残り組決めるだけですが。
今のところ、私を除いてヘカテリーナとリリス以外に指揮官をやらせられる人材に心当たりが無い。
実はセラマニア隊の内誰かが人望とか指揮能力とか内政的能力あったらいいのですが……評判の高いメンバーは誰かさりげなく部下達に聞きます。
AI:まずリリスさんは人望が高いようですよ。
セラマニア:直接聞きます。団長が迷ってると思われては困るので……「リリス、自分では前線要員と本拠点に残って皆の指揮を執るのと、どっちが向いていると思う?」と相手を尊重するフリで問う。
リリス:「うーん、あたし的には両方やりたいんだけど、あんまり自信ないかも……」
セラマニア:「国境で20万稼いだのは、リリスの口先一つと言っても過言ではないですよ?」
リリス:「そんなぁ、褒めすぎだよぉ」
セラマニア:「戦場でも打てば響くノリで戦ってくれてますし、正直セラマニア隊は分散したくないのですが、そうも言ってられません。
……こっそりリリスにだけ言いますけど、難民とか元奴隷というのは心が荒んでから回復しきれていないのです。
私が許可したとはいえ、喜んで盗賊を甚振るタイプの面子は指揮官がだらしないといくらでも無法を起こすものです」
リリス:「えっ、それじゃああたしも危ないじゃん!?」
セラマニア:「なので頑張って下さい(真顔)」
リリス:「うえぇ~、大丈夫かなあ……?」
セラマニア半AI:「まあ、戦闘に関しては心配してないので、そこは安心していてください。トレーラー1台と車3台は残しますので、拠点の備品含めて好きに使ってください。……そして、リリスにもう一つお願いがあります。もし私達が予定の時間を過ぎても戻ってこなかったら、出来る範囲で良いので皆で別の町へ逃げて下さい。最悪、神聖同盟の兵に襲われて私達が全滅する事も十分ありえます。その時はリリス達だけでも落ち延びて下さい」
リリス:「……うん、わかったよ」
セラマニア半AI:「ありがとうございます。では明日の朝9時に出発予定です。お金は半分以上残していきます。私は諸々の準備しますね」
リリス:「了解!」
セラマニア:「私、リリスの「了解!」って返事、好きですよ」
セラマニア:という感じでフラグを立てつつ、翌朝。
447000ルピアの内347000ルピアは拠点に置いていきます。
私が死んだら後はそれを元手に生きて下さい……。
相手が戦列歩兵モドキとか盗賊だと良いですけど、下手すれば別勢力の兵が襲ってくる可能性ありますからね。
リシャールならやりかねないですよ。
AI:セラマニア隊全員に無線で連絡が入ります。輸送リーダーが出発の時間だと。
セラマニア:そういえば私達無線機系は使ってませんでしたね。本来なら現代的にスマホなのですが、あまりにも便利過ぎて逆に世界観壊れるのでトランシーバー的なのしかこの世界にないという事で良いですか、AIさん。
AI:はい、それで問題ありません。
セラマニアAI:「リリス、いよいよ出発ですね」
リリス:「そうだねぇ」
セラマニアAI:「何か不安な事でもあるんですか?」
リリス:「いや、あたしはさ、今まで運良く生き残ってるだけだし、あんまり自信なくて」
セラマニアAI:「ふむ……」
リリス:「あたしは戦うしかないんだけどさ、他の人達はあたしについてくる必要なんてないんだよね。だから、あたしのせいで皆死んじゃったらどうしよう、って」
セラマニア:「それは私もそうですよ」……と言いたいし言いますけど、最初はそうではなかったですね! むしろ盗賊側になる予定でした。
でも今のところ正義の味方しかしてないので本音は隠しておきます。「家族や仲間が死ぬ事には、誰だって耐えられないものです」とリリスの頭を撫でる。
リリス:「そっか……」
セラマニアAI:「……リリス、そんな事は言わずに皆と一緒に生きましょう? 大丈夫、あなたは強い人だと思いますよ」
リリス:「そうかなぁ……。あたし、全然強くないし……」
セラマニア:「そもそも難民少女が銃持って盗賊と渡り合う時点で私達は全員強いですよ、自信持って」
リリス:「あははっ、確かにそうかも」
セラマニアAI:「ほら、笑ってください。笑顔が一番ですから」
リリス:「うん!」
AI:……というわけで、セラマニア隊の出発です。
セラマニア:「よし、ぶっ殺して差し上げましょう! 皆さん、今回の任務は腐れ外道のリシャールが私達と陥れようとしている事確実なので、奴隷や家畜にされるぐらいなら自分から飼い主の喉笛を引きちぎりに行きますよ! と言って発破かける。もしリシャールに会えるのなら、殺せずとも貸しの一つでも作って後で下克上です。
AI:では輸送隊のリーダーは「それじゃ出発するぞー。準備しろよー」と号令をかけます。セラマニア隊はその指示に従います。
セラマニア:96式2台と防弾トレーラー1台で輸送車の前後を固める。防弾トレーラーは最後尾です、壁とか盾になったりしません。
AI:はい。そしてしばらくすると、輸送車が止まりました。
セラマニア:後続のトレーラーは多分釣られて止まりますね。
私は96式A型(擲弾装備)に乗っているので、何かやらかすなと思い警戒しつつハッチから顔を出します。
擲弾はセラマニア隊の……オケアノス辺りが担当しているので、照準はしませんが車を反転させ後ろの輸送車を狙えるようにします。
そして無線で輸送リーダーに「どうかしましたか」と聞く。
輸送リーダー:「いや、何だかよく分からんが急停車したんだ」
セラマニア:「なるほど? オケアノス! 輸送車に擲弾を向けて下さい! B型とトレーラーは全周囲警戒! と言って私も輸送車に銃を向ける。
輸送リーダー:「おい、待て! 何をするつもりだ!?」
セラマニア:「嘘ならマシな嘘をついて下さい。そうでなければ死んでください。騙されて不意打ちされるぐらいなら先に撃つ!」と言って明らかに相手を信用してない雰囲気で問い詰めます。
輸送リーダー:「落ち着け、本当に何も起きていないんだよ」
セラマニア:なるほどなるほど? では……VSSの弾はもったいないし音も小さいので、AK47で輸送車の運転席に当たらないよう威嚇射撃します。まぁ威嚇と言っても車体には当てるんですが。その上でRPGを出して輸送車に向けます。
輸送リーダー:「待て、お前ら何を考えている?」
セラマニア:近くに伏兵とか共犯者が居れば、作戦が失敗したと見て出てくるでしょうが……誰か来ますか?
AI:……誰も出てきませんね。
セラマニア:じゃあ「もし次に不審な行動を取ったら迷わず撃つ、私は神聖同盟に村を焼かれた身だ、躊躇いは無い」と言って会話を打ち切ります。
……という感じで味方に銃を向けた事をごまかす。
AI:では再び移動開始です。
セラマニア:これも反応を見る作戦かもしれないので、次何かあったら言った通りの行動は取らず全員急速で離脱します。
障害物とかエンストとかハンドルミスならともかく、理由無しに急停車はしないでしょう。
さて進みます、道中何かが起きる事は確定している。
AI:さてまたしばらく進むと、装甲車から連絡が入ります。
セラマニアAI:「こちらセラマニア、どうぞ」
輸送リーダー:「前方で戦闘発生、救援求む。至急支援を頼む」
セラマニア:戦闘? まず音を聞いて、音がするならスコープで前方を確認します。
AI:音は聞こえませんね。
セラマニア:「こちらセラマニア、そちらの索敵システムは何です? こちらは何も捉えていません」
輸送リーダー:「えぇっ!? いや、確かにレーダーにも映ってるし、こっちでも確認した」
セラマニア:「前方で味方が戦闘中なのですか?」
輸送リーダー:「ああ、恐らく待ち伏せだと思う。敵が居るはずだ」
セラマニアAI:「なるほど? ちなみに距離はどれぐらいですか?」
輸送リーダー:「まだ数百メートルだが……」
セラマニア:目と鼻の先じゃないですか、何で音が聞こえないんです!?
AI:……そう言った辺りで爆発が起きて煙幕が張られました。
セラマニア:やばいです。プロです。「輸送車は全速で反転! 96式は牽制射撃しつつ同じく後退、トレーラーもです!」相手は爆発物を持っているので、96式でも吹き飛ばされます。全員降車用意しつつ一旦下がって態勢を整えます。
AI:「了解!」と言って全速力で戻ります。
セラマニア:煙幕が張られたなら、側面に回り込んで来ますか? 煙の中には擲弾含めて銃撃してるのでその場合は何人か倒せてるはずですが。
「……ああもう! 開けた道路上で遠距離戦とかやりたくないのですよ!」と叫ぶ。
AI:「大丈夫、落ち着いて下さい。私達が援護しますから」と宥めます。
セラマニア:誰が? オケアノスですか?
AI:セラマニア隊の皆様が。
セラマニア:皆の応援があったかいですね。
ともあれ後退しつつ射撃しましたが、煙幕は晴れました? それとも敵が突っ込んでくるか。
AI:「前方に人影多数、敵の伏兵と思われます」
セラマニア:スコープで敵の装備が何か見ます。
AI:敵の装備はマシンガンにグレネードランチャーにロケット砲です。
セラマニア:重武装じゃないですか、先進国の戦車と随伴歩兵を相手にするレベルですよ。
そして96式は重機関銃に耐えられるかどうかも分からないのです、耐えられない前提で動く。
「――距離を取ったなら全員降車! 出たら必ず伏せて! 全銃座はロケットとグレネード持ちから仕留めて下さい!」
と言い降車してVSSで伏せ撃ち、何としても爆発系を撃たせないよう索敵して撃ちます。
AI:「全車両停車、下車後遮蔽物に身を隠すように」と指示を出します。
セラマニア:ここ道路上ですよね? 周りが何もない荒れ地だと思うんですけど。
AI:「ええ、ここは道路上に偽装された塹壕のような物だと思います。敵は既に塹壕内に潜んでいます」
セラマニアAI:うわー、野戦築城した敵相手にゲリラ戦しろと?
AI:「いえ、これはあくまで偽装でしょう。塹壕の中に居るのはせいぜい10人程度です」
セラマニア:塹壕は近いですか? アテナとネメシスはショットガン持ちなので塹壕内に入ってください。
他は制圧射撃で相手の頭を出させず、二人を側面から急襲させます。
もちろんその前に弾薬を惜しまず96式の擲弾を敵が居そうなところにぶち込んでもらいましょう。
私はグレネードを持ち、M4に持ち替えてアテナ&ネメシスと一緒に塹壕に突入後他の仲間に指示を出します。
AI:「了解!」
セラマニアAI:敵が隠れている場所はどの辺りですか。
AI:「こちらの塹壕は恐らく3箇所あります。1つは先程我々が確認しましたが、残りの2つについては不明です」
セラマニア:一番近い塹壕に96式の擲弾を叩き込み、次いで私とアテナ、ネメシスが突入します。
敵はちゃんと死んでます?
AI:「はい、全員が死亡を確認しています」
セラマニア:敵は10人程度らしいですが、何人死んでますか。
AI:はい、5名死亡しました
セラマニア:塹壕から頭を出さず、96式の銃座に居るオケアノスに「敵は残り半分です、見えますか?」と聞く。
オケアノス:「ああ、見えるよ。まだ出てない奴もいるみたいだけど」
セラマニア:「全車両は両方に牽制射撃を行いつつ、もう一度同じ手で行きます。オケアノスの擲弾に合わせて次の塹壕に突入する。中に居るのは何人です?」
AI:3人ですが、どうやらグレネード持ちも居るようです。
セラマニア:フラッシュバンを投擲後、突入します。
私のM4とアテナ、ネメシスのショットガンで撃つ。
AI:グレネードを投げた瞬間、敵の頭が出て来た所を射殺しました。
セラマニア:アテナかネメシスが一人やったかな? では残り2人、フラッシュバンが効いているはずです、突入!
AI:「了解!」
AI:はい、敵が全員飛び出した所で射殺しました
セラマニア:「二番目の塹壕は掃討しました。ヘカテリーナ、各車と兵達の状況はどうです!? 皆生きてますか!?」
AI:はい、大丈夫です。負傷者もいましたが治療済みです。
ヘカテリーナ:「三番目の塹壕に突入します」
セラマニア:「待って下さい、私達も合わせます。オケアノス、擲弾の発射を!」
オケアノス:「分かった」
セラマニアAI:ヘカテリーナと一緒に突撃して、M4を構えながら叫ぶ。
「投降しろ!! 今なら命だけは助けてやる!!」
AI:敵兵は「そんな事言って俺らが信じると思ってるのか!?」
セラマニア:おっと、言葉は通じるようですね、言語ではなく理性的な意味で。
では……「全員射撃中止、射撃中止! 見ましたか敵さん、我々は撃つの止めましたよ! 武器を捨てて出てきて下さい!」と相手を降伏させる。
さすがにこの状況で射撃中止したんだから相手も状況を理解するでしょう。
敵兵A:「……本当だな、撃つのを止めてるぞ」
敵兵B:「嘘つけ、撃ってくるかもしれないから気を付けろ」
敵兵A:「あー、お前が行けよ」
敵兵B:「馬鹿野郎、俺はもう疲れたんだよ」
セラマニア:「出てこないなら車の擲弾とグレネードを全部叩き込んでやります!」と脅す。
敵兵A:「お、おい、本当に撃たないのか?」
敵兵B:「あいつらは狂っているだけだ。こっちから手を出したら負けになる」
敵兵A:「じゃあお前が行ってこいよ」
敵兵B:「えぇ……」
セラマニアAI:「出てこないならこちらから行きますよ、いいんですか!?」
オケアノス:「いつでも行けるぜ」
敵兵B:「分かった、行くよ、行けば良いんだろう」
セラマニア:よかった、フラッシュバン投げ込んで確保するとこでした。
敵兵に対し「お前達は総勢何人ですか?」と聞く。本当に10人ですか?
敵兵A:「ああ、そうだ」
セラマニア:「リーダーはあなたですか、それとも死にましたか?」
敵兵A:「……死んだよ。リーダーが死んだんでね、降伏した方が良いんじゃないかと思ったわけですよ」
セラマニア:念の為各車を塹壕内が見える位置に纏めてから、捕虜二人を連れて車の近くに座らせます。
もし生き残りが居たとしてもロケットやグレネードは仲間を巻き込むので撃てないはずです。
一旦敵兵はネメシスとアテナに任せて、私は負傷者の様子を見に行きます。
やられたのはセラマニア隊の誰かですか、それとも一般兵ですか。
AI:「重傷3名軽傷1名です」
セラマニア:一般兵かな? ヘカテリーナの口ぶりでは命に別状は無いみたいでしたが、具体的にどこをどう負傷しているのですか?
ヘカテリーナ:「腕を撃ち抜かれています。応急処置はしましたが出血が多いので、早く病院に連れて行った方がいいでしょう」
セラマニア:「重傷者3名の具合は?」
ヘカテリーナ:「全員意識はあるようです」
セラマニア:「治療を続けて下さい、足りなければエルザの交易品の医療道具を使っても構いません」
……そういえば治療キットと医者とか衛生兵は曖昧でしたね。
目的地の町でそういう人材は欲しいですけど、神聖同盟領なんですよね……。
では敵の捕虜二人を別々にして96式の中に押し込み、一人一人尋問していきます。
まずは敵兵Aに対し「お前達はどこの何者だ」と聞く。
敵兵A:「……」
セラマニア:「ではもう一人の方に聞いてきます」と言ってもう片方の96式の中に居る敵兵Bに質問をします。
「お前達はどこの何者だ」
敵兵B:「……」
セラマニア:なるほど? 「あなたのお仲間は「あいつに聞いてくれ」と全部あなたに丸投げしてますけど」とブラフかける。
敵兵B:「……俺達は何も知らない」
セラマニアAI:「何も?」
敵兵B:「ああ」
セラマニア:VSSを向けます。
敵兵B:「本当に知らないんだよ!」
セラマニア:「ならなおさら生かしておく必要は無いんですけど。こちらには死人も出ているのですよ」とこれまたブラフかける。
敵兵B:「……本当なんだ! 本当に知らないんだ!!」
セラマニア:「任務の詳細は知らなくとも、誰に命令されたかぐらい知ってるでしょう。リーダーからはなんと説明を受けたのです?」
敵兵B:「……あんた等のリーダーからの指示だって言ってたぞ」
セラマニアAI:「リーダーとは?」
敵兵B:「名前は……確か、リ……何とかって奴だ」
セラマニアAI:「リシャール? リーダーの名前は?」
敵兵B:「ああ、そうだ。リーダーの名前だよ」
セラマニア:……私のセラマニア・リバティースに初の負傷者を出した罪は重いですよリシャール……
「では、あなたは神聖同盟に雇われたという事ですね、あなた方は傭兵か何かですか?」
敵兵B:「違う。俺達は『ルキニア帝国』の兵士だ」
セラマニア:「……えっ、なんで大帝国の正規軍がこんなとこでこんな事やってるんです?」
敵兵B:「そんな事は知らない、雇い主から詳しい話は聞かなかったからな」
セラマニア:「雇い主? 軍の作戦ではなく、リシャールが個人的にあなた達を雇ったのですか?」
敵兵B:「ああ、その通りだ」
セラマニア:「でも詳しい事は知らないと……分かりました、あなたの身の安全は保障しましょう」
ところで、96式とかエルザの交易品とか輸送車の備品にボイスレコーダー的なものはありますか?
AI:「ありませんよ」
セラマニア:次からは持っておくべきですね。相方が情報を吐いたレコーダーを聞かせれば尋問が楽になるので。
「では……あなたのお仲間さんにも質問をしますが、彼に何か伝える事はありますか?」
敵兵B:「……なあ、頼む、助けてくれ。俺は本当に何も知らされてないんだ」
セラマニア:「いや、あなたの安全は保障されましたよ、殺しません。あなたの相方は尋問次第では撃ちますけど」
敵兵B:「相方も何も知らないと言っている。信じて欲しい」
セラマニア:ではその辺で会話を打ち切り……敵兵Aの所に戻ります。
「あなたの相方は大体吐きましたよ」と言う。
敵兵A:「……」
セラマニア半AI:「念の為に確認しておきたいんですよね。あなた方の雇い主の名前は?」
敵兵A:「……リシャールという男だ」
セラマニア:「ありがとうございます、ちなみにあなた方は何故こんな事を?」
敵兵A:「俺達は、お前等みたいな連中を排除する為にここにいる」
セラマニアAI:「私達が何かしましたかね?」
敵兵A:「この土地は、もうすぐ、『神』が支配する事になるからだ」
セラマニア:「あの猿山の大将がですか?」といって、遠回しにルキニア皇帝の事を嘲る。本当にルキニア兵にしろ、そうでないにしろ妄信者ならキレるはずです。
敵兵A:「猿山の大将だと!? 貴様! 陛下を侮辱するか!」
セラマニア:本当にルキニア兵だった。
「リシャールなどという外道と組んでいる時点で、あなた方の底も知れるというものです」と煽る。
敵兵A:「黙れ!! 貴様に何が分かる!!」と激昂して殴りかかってくる。
セラマニア:そうですね、銃を突きつけてはいるはずですが、拘束は指定してなかったので……あえて殴られます。
もちろん上手く後ろに飛んでダメージを軽減しますが、それでも痛いでしょう。
仲間には「撃つな!」と言った上で敵兵Aには「お前が襲ったのは、元難民の、女子供しかいない車両なのですよ!」と叫ぶ。
敵兵A:「なんだと? どういう事だ!?」
セラマニア:「私達は村を焼かれた元難民や奴隷達で構成されています。
自衛の為に武器を揃え、盗賊から奴隷を解放し、生活用品を乗せた輸送車の護衛をしていたのです。
ですがあなた達はルキニアの正規軍人なのにも関わらず、盗賊退治ではなく民間の輸送車両を襲った! これがルキニアの正義ですか!?」と言う。
まぁ私達も下手な民兵より武装していますが、今のところ正義の味方、無垢の民ですからね。
敵兵A:「……」
セラマニア:「あなた方はそういう事を依頼するリシャールと組み、日々の糧を輸送する民間人を撃ったのです」
敵兵A:「そんな……俺は、本当に何も知らないんだ……」
セラマニア:そろそろですね。重傷者の容体が気になるので、早く町へ行きたい。
敵兵Aに「こちらには重傷者が居ます、あなたの部隊の治療キットなどをお貸しください」と聞く。
敵兵A:「分かった。すぐに持ってくる」と言って立ち去る。
セラマニア:5人程度つけて、一緒に行かせます。
他の面子は武器弾薬、現金の回収です。
細かい確認は後でやります。
敵兵AとBは合流させ、機銃装備のB型に乗せ私もそっちに移ります。
なお出立前に輸送リーダーに全銃座を向けて「黒幕はリシャールです、あなたは知っていましたね?」と聞く。
輸送リーダー:「……はい」
セラマニア:「だから敵の位置も把握し、味方が交戦中などという嘘も吐いた、そうですね?」
輸送リーダー:「……それは……」
セラマニア:「殺しはしません、帰ったらリシャールに伝えなさい。このツケは高くつく、と」
輸送リーダー:「わ、分かりました!」
セラマニア:では町に行きます、どれぐらいで着きますか?
AI:3時間程度です。
セラマニア:敵兵二人の様子はどうです? 敵兵Aの方は民間人を撃ってしまった為だいぶ参っている様子ですが。
AI:敵兵Aは責任を取らされて銃殺刑になります。
セラマニアAI:……えっ!?ちょっと待って下さい! どういう事ですか!!
AI:誰かが民間人を誤って射殺してしまった場合、その兵士が所属する部隊は全滅扱いとなります。
セラマニア:本当だとしたら、ルキニア帝国はまともそう……いや、侵略前提で工作してる時点でまともではないのか。
「じゃああなた方二人をこのまま引き渡しても何にもならず、あなた達銃殺されるだけじゃないですか」と言う。
敵兵A:「そんな……! 俺は知らなかったんだ!」
敵兵B:「俺は! あいつらに命令されただけで!!」
セラマニア:「それを私に言われても……決めるのはあなた方の上層部や皇帝陛下でしょう?」
敵兵A:「頼む、助けてくれ! 何でも話すから……!」
セラマニア:「……いいでしょう。あなた方はここで死んだ事にします」と言って何とか死亡を偽装します。
輸送リーダーやトレーラーの兵達には情報を伝えず、96式の中で発砲。
回収した物資に付いていた血を敵兵に塗って、いかにも抵抗しようとして死んだふうに見せかけます。
そのまま……この国には森がそれなりにあると思うので、道中の森に死体を捨てたフリをして後で回収します。
別にそのまま逃げてもらっても構わないので拘束はしません。
銃は渡しませんが、食料とナイフぐらいは渡しておきます。
戻って来る前に野良動物に殺されないと良いですね。
多分リシャールにはバレるでしょうけど仕方ない。
……というわけで敵兵二人の死亡を偽装して森に隠します。
輸送リーダーには「本当にあなた方は手間をかけさせてくれます」と嫌味を言ってごまかす。
輸送リーダー:「すまない、恩に着る」
セラマニアAI:「貸しですよ」
輸送リーダー:「分かった」
セラマニア:では町に急ぎますが、問題無く到着は出来ましたか?
AI:はい、特に問題はありませんでしたが、途中で一台脱落しました。
セラマニアAI:脱落?
何かあったんですか?
AI:トレーラーの車軸が折れて転倒してしまい、道端の木に衝突してしまいました。
セラマニア:「負傷者は無事ですか!?」と叫ぶ。
AI:はい、怪我人は居ないようですが、荷台の一部が破損しており、食料が漏れているようですね。
セラマニア:町に到着出来たという事は、町の近くですよね? ネメシスと数名はトレーラーに残し、町まで96式に乗せ換えて負傷者を移送して病院なりなんなりに運びます。その後で輸送車をリシャールの下へ届ける。彼の館に行き、門前で「師匠……いや、リシャール! あなたが焼いた村の生き残りが来ましたよ!」と叫ぶ。
AI:リシャールが出てきます。
リシャール:「やあセラマニア、久しぶりだな」
セラマニア:「えぇ、私の両親よりお元気そうで何よりです」と嫌味を言う。
リシャール:「君のおかげで、この国は前よりもずっと良い国になりつつある。礼を言わせてほしい」
セラマニア:今すぐぶち殺したいほど煽り力高いですよこの人。
しかもこれ絶対天然で言ってますよね。
「あなたのその理想のせいで、私達の団員に被害が出ているのです」
リシャール:「僕の理想は間違っていない。この国には争いが必要だ」
セラマニア:「争いを止める為に争うと。よくある国の膿を出す為に一般人を巻き込んで犠牲にする理論ですよねそれ」
リシャール:「そういう言い方もあるかもしれない。だが、僕は僕のやり方でこの国を変えてみせる。その為にも、君の協力が必要なんだ」
セラマニア:「神聖同盟の下につけと?」
リシャール:「違う。僕達は同じ目的の為に手を取り合えるはずだ」
セラマニアAI:「……具体的に何をすればいいんですか? 私があなたに協力できる事など無いように思えますが」
リシャール:「それはこれから決める。まずはこの国を変える為の一歩を踏み出そうじゃないか。この国に蔓延る害虫共を駆除し、新たな秩序を作り出すのだ」
セラマニア:びっくりするほど典型的な、正義に酔ったヤバイ系貴族じゃないですか。
「正義掲げて人を殺す人を何と言うかご存じですか? 単にね、人殺しっていうんですよ」
リシャール:「では僕達こそがこの国にとっての害虫という訳だ」
セラマニア:「そうですよ、今気づいたんですか」
リシャール:「僕達がこの国から消えれば、人々は真の意味で平和になるだろう。ならば、僕達に出来る事は一つしかない。それは――」
セラマニア:「全員ぶち殺した後で自分達も責任取って死ぬと」
リシャール:「その通りだ」
セラマニアAI:「…………」
リシャール:「君には辛い役目を押し付ける事になる。だが、これは必要悪なのだ。この国を変える為に必要な犠牲だ」
セラマニア:ドン引きしながら「あの……私達は盗賊狩りはしてますけど、あなたみたいに正義だの秩序だのを作るつもりはないので……仮に平和な世の為に戦うとしても、何の罪も無い村焼いて「致し方ない犠牲!」って言いだされても普通に困るのですが……」
リシャール:「ふむ、そういう考え方もあるのか」
セラマニア:「そういう考えしかないですよ!?」
セラマニアAI:「ちなみにあなたがやろうとしている事は?」
リシャール:「まず、僕がこの国で影響力を持つ。そして次に、君たちを利用して国内に混乱を引き起こす。後は僕の権力を使って、民衆を扇動し内乱を起こす。そうすればこの国はバラバラになり、無秩序状態となるだろう」
セラマニア:「今、実際そうなってますね。順序はともかく、混乱と無秩序と神聖同盟は起こりました」
セラマニアAI:「で、次はどうするんですか? 私を利用する気ですか?」
リシャール:「いや、そんな事はないさ。君はもう十分に力を持っている。僕が利用するのは、あくまで最後の手段だよ」
セラマニアAI:「そうですか」
リシャール:「そうだ、セラマニア。僕はこの国が好きなんだ。だから壊したくなんてないんだ。わかるかい? この気持ちが」
セラマニア:何だろう……分からなくはないですけど自分の好きな子をいじめるとか、学校で前の席の奴ぶん殴ったらどうなるだろうとか、嫌いな上司ぶっ殺したいとか……そういう、人間が当たり前に持ちつつも最低限理性で抑えている感情を爆発させてしまったサイコパス系な感じあります。個人的には共感しますけど、この人に武器と権力を持たせてはいけない(真顔)。それ言うと逆切れしそうなので「……それについては同意します」と言う。
リシャール:「ふむ、やはり君なら分かってくれると思っていたよ。さて、僕はこれから忙しくなるからね。しばらく会えなくなるだろうが、僕が帰ってくるまで、この国を守ってくれたまえ」
セラマニア:「何勝手に話を終わらそうとしているんですか。あなたがルキニア帝国の兵を雇って私達を襲わせたのは知っているんですよ。私達をテストでもしたつもりですか」
リシャール:「おや、知っていたのか。僕はキミのことを本当に誇りに思っているよ」
セラマニア:心の中で最大限罵倒しつつも、「ルキニア帝国はどういう国で、あなたはどんな繋がりが?」と聞く。
リシャール:「あの国は、僕の父が治めていた国だ。僕はあそこから逃げた身なんだ」
セラマニアAI:「『父』が『治めていた』? つまり、ルキニア皇帝とは血の繋がった兄弟というわけですか」
リシャール:「まぁ、そうなるね」
セラマニア:この国詰んでる(絶望)これ絶対大帝国の傀儡とか代理戦争の場所じゃないですか!
「あなたは先代ルキニア皇帝の血を継ぐ者として、ルキニアの支援を受けてこの国の正統政府を滅ぼすおつもりですか」
リシャール:「まさか、僕はそこまで愚かではないよ。キミも知っての通り、僕は臆病で卑怯な男だからね。それに、僕にはもっと大事な目的があるのだよ」
セラマニアAI:「それは何でしょうか」と一応聞いておく。
リシャール:「それは……秘密さ」
セラマニア:絶対こいつウィンクしながら言ってますよ、吐き気を通り越して笑いが出ますね!
「……まぁともあれ、私達はテストに合格しましたよ。治療代と特別手当ぐらい出してもらっても良いんじゃないでしょうかね」
リシャール:「ふむ、そうだね……」少し考えて、それから口を開く。「その提案を飲もうじゃないか。特別手当として、一人あたりルピアを五万出そうか」
セラマニア:「それは今回動いた隊員30名ですか、それとも100名全員分ですか」
リシャール:「もちろん全員分の五万だ。明日中に用意させよう」
セラマニア:ふむ……ルキニア兵二人が気がかりですが、重傷者も居るので普通に泊まりましょう。
ただしリシャールが用意した場所には泊まりません。
町の一般宿に入って、なおかつ盗聴器とかカメラを警戒します。
ついでに、リシャールに「ルキニア兵の戦利品はお返ししますけど、弾薬と車の修理費もそちらへ請求します」と言っておきます。
リシャール:「いいだろう。しかし、君達も無茶をするものだ。いくら君が手練れだったとは言え、相手は軍人だったというのに」
セラマニア:「待ち伏せで奇襲を仕掛けさせておいて何を言うんですか。……まぁ、実戦だったら全滅していたのは事実です。初手のロケット弾は外れていました。最初の一発で私の車両を吹き飛ばさなかったのは、あなたの命令でしょう?」
リシャール:「その通り。あの時キミが撃たれていれば僕の負けだったがね」
セラマニア:「自分の弟子と祖国の兵を使ってゲームをするのは止めて下さい」とドン引きする」
セラマニア:……では、弾薬の補充と車両の部品交換をしつつ夜を明かしました。
次の日に報酬と特別手当を貰って……七万五千と五百万で、5075000ルピア獲得。
100000ルピアが手持ち、拠点に置いてあるのが347000ルピアですね。
ちなみに今回負傷者が出たわけですが、私達は基本女子供なので重装備となると移動力や体力の消耗が激しくて着れないと思うんです。そこのところどうですか?
AI:それは今後の課題として次回に持ち越しで良いでしょう。
セラマニアAI:分かりましたー。
セラマニア:ちなみにリシャールが住むこの町の名前は?
AI:名前は『アーシャの町』です。
セラマニア:神聖同盟系の町だと思いますけど、どんな町で何が特産品ですか?
AI:小さな港町です。神聖同盟系が支配している地域で、交易が盛んで活気がある町ですよ。
セラマニアAI:なるほど……。
AI:セラマニアが滞在しているのは、港に近い大きなホテルの一室です。
セラマニア:というかセランピアの周りの町全部交易盛んじゃないですか。
AI:そうですね。
セラマニア:この国って企業や個人としては、内需では儲かってる感じです?
AI:はい。
セラマニアAI:企業レベルでの内需について聞きたいのですが。
AI:大企業の本社がありますね。
セラマニアAI:どのくらいの規模ですか?
AI:えーっと……ルキニア帝国と同じぐらい大きい企業があります。
セラマニア:何言ってるか分かんないです(困惑)。何の会社がそんなに儲けてるんですか……
AI:えーっと、株式会社アーシャ・ラピスラズリですね。
セラマニアAI:聞いたことありません。
AI:そりゃあ、ルキニア帝国とかがバックにいるから表立って言えないんですよ。表向きには貿易会社ですし。
セラマニア:ちなみにそこ、リシャールが絡んでたりします……?
AI:はい。
セラマニア:無名の会社が帝国企業と同じくらい……というか実際帝国がバックについてる企業なんですね。
表向きには貿易会社と言いましたが、アーシャ・ラピスラズリの実際の業務は何です?
AI:武器の輸入販売、輸出入ですね。あと傭兵派遣とかもやってます。
セラマニアAI:んん? さっき戦ったルキニア兵は正規軍人ですよね? アーシャ・ラピスラズリの傭兵を使った方が安上がりで政治的な問題も無いと思うんですが。
AI:ああ、それはですね……。
セラマニアAI:どうしたんですか?何か言いにくいことでもあります?
AI:いえ、その……実は、ルキニア帝国にも、セラマニア・リバティースみたいな組織があって……
セラマニア:えっ……それで?
AI:アーシャ・ラピスラズリの実質的なトップはリシャールで、彼が実質経営してる企業です。
セラマニア:で、ルキニア帝国にある私達みたいな組織というのは?
AI:新しいデータを出しますが、ルキニア帝国にもセラマニア・リバティースのような武装組織があって、それはアーシャ・ラピスラズリの下部組織です。
セラマニア:でもさっきのは正規兵だったんじゃないですか? 皇帝に対する忠誠心もありましたし。
AI:先ほど戦ったのは正規兵ですが、彼らはアーシャ・ラピスラズリから命令を受けています。
セラマニア:リシャールが自分のアーシャ・ラピスラズリ兵ではなく帝国の正規兵を動かさせたと。
それ普通逆ではと思いますが……あの人は『少数の犠牲』の中に自分自身も入れてますから、てっきり自分の兵隊と私で蠱毒させるのかと思いました。
いや……ルキニア帝国の組織だから、リシャールにとってはどちらも借り物の兵隊なのでしょうか。
ちなみにその下部組織の名称とか分かります?
AI:ルキニア帝国におけるセラマニア・リバティースと同様の部隊、その部隊名は『リベリオン』。
セラマニア:もう絶対強いやつじゃないですか……リベリオンのメンバーはどういった人物達です?
AI:えーっと……ちょっと待ってくださいね。
AI:リシャールの愛人達ですね。
AI:全員女性で、年齢は20代から30代の美女揃いです。
セラマニア:そりゃあ蠱毒するはずありませんわ! ……念の為に聞きますけど、ルキニア帝国出身者の組織なんですよね? リベリオン隊員の身分は?
AI:はい。全員がルキニア帝国貴族出身のエリート女性兵士です。
セラマニア:特殊部隊兼、リシャールが国取りした後の妃候補じゃないですか。
AI:はい。そしてリーダー格の女性はリシャールの子を身籠る予定です。
セラマニア:私達みたいなと言いましたが、難民出身で目をかけられている私と帝国貴族の政略結婚とはわけが違うと思います。
ここら辺の話はリシャールから直接聞いたという事にして……リシャールに「もしかして私の事も、自分で育てた弟子を愛人にしたいとか思ってます?」とリシャールに聞く。
リシャール:「そうだ」
セラマニアAI:即答ですか……あの、一応確認しますが、それは愛しているという意味ですよね?
リシャール:「もちろんだ」
セラマニア:えぇ……
リシャール:「なんだ、君は僕を愛していないのか?」
セラマニア:「村と親を焼いておいて何でそんな台詞が吐けるんですかね」
リシャール:「君には僕の心は分からないだろうな……だが、僕は君の事を愛しているぞ。それこそ、世界中全てを敵に回しても構わない程に」
セラマニアAI:(絶句)
セラマニア:AIさんですら絶句しましたよこの人。
拳銃を抜きたい衝動を抑えて、特別手当を貰って帰ります。
……ところで! この町の武器屋に行って有用な装備を探したいのですが、何が見つかりますか。
出来れば良い防弾装備や銃火器が欲しいのですが。
AI:この辺りは神聖同盟の支配地域ですから、大抵のものはありますよ。
セラマニア:具体的には?
AI:防弾装備系の防具はまず着るものとして『防刃服』がありますね。これは防弾チョッキのようなもので……
セラマニア:どっちかっていうと防刃手袋の方が欲しいですね。
セラミックプレートでガチガチに固めたいところですが、我々は難民で、訓練された兵ではありませんから多分動く事すら出来ないです。
というかM60担いでるアイギスとオケアノスの負担がまずい。
ライフル弾止められるレベルの盾とかもほしいですが……まぁ少しだけ買っておきましょう。
セラミックプレート付きボディーアーマーとバリスティックシールド、防刃手袋を買います。
それぞれいくらですか?
AI:セラミックプレート付きボディーアーマーがルピアで『25000ルピア』、バリスティックシールドが13000ルピア、防刃手袋は500ルピアです。
セラマニアAI:結構しますね……
AI:防護用の品なので仕方ないですよ。
セラマニア:軍用防具が高価なのは仕方ないです。
あ、胸だけ守る小型セラミックプレートと、股間を守るオムツ型防具も欲しいんですが。
AI:そういうのがあるんですねぇ……ちょっと待ってくださいね。探してみます。
AI:お待たせしました。こちらになります。価格は『5000ルピア』と『3000ルピア』
セラマニア:シールドと併用出来る、片手でも扱いの容易な拳銃とかもあります?
AI:拳銃であれば、『シングルアクションアーミー』、『デリンジャー』などがありますよ。
セラマニア:もうちょっとマシなのを……自動拳銃でお願いします。
AI:自動拳銃であれば、『コルト・アナコンダ』が10000ルピア、
『ニューナンブM65』が9900ルピア、
『ベレッタM92FS』が8800ルピア、
『グロック17』が7700ルピア、
『マカロフPM』
セラマニア:ちょっと待って下さい。リボルバー混ざってますし、割と大雑把に値段つけてません?
ベレッタとグロック買いますので、値段は8500と8000でキリよくお願いします。
AK47より高いのは納得してますし、むしろ安すぎるぐらいです。
AI:はい、ではそうさせていただきます。
セラマニア:ではボディーアーマーを……12着で300000、シールドを12枚で156000。防刃手袋を102で51000
小型セラミックプレートとオムツ型防具を34個で170000と102000。
ベレッタとグロックが今13丁と12丁ありますから、25に揃えるとして12と13買うので102000と104000。
合計して985000ルピア消費。
報酬の5075000-985000で4090000ルピアですね。
……一応聞きますけど、この国で戦車とか買えたりします?
AI:出来なくはないですが、購入資金はどうされるつもりです?
セラマニア:何の戦車がいくらですか。
AI:この国で買える戦車は『V号戦車マウス』が10000ルピア、
『III号突撃砲F型』が9000ルピア、
『IV号駆逐戦車L44改』が8400ルピア、
『八九式中戦車甲型』が7700ルピア、
セラマニア:冗談は止めてください、AK二丁分の金でマウス買えるなら誰だって買います。
買えたとしても実際はその百倍はしますよね?
AI:はい、仰る通りです。
セラマニア:そもそもRPGでぶち抜かれるのが困るという話であって。
現代戦は先進国戦車が側面や建物上からバンバン撃たれてやられているので非情です。
でもドローンとか電子戦とかやり始めると更にアレなのでそういうのは特別イベントを除いて無しでお願いします。
敵と味方に一人ぐらいは電子戦の達人とかドローンリガーとか居てもいいかもしれませんが。
何にせよ戦車の扱いも難しいのでセラマニア・リバティースは今のところ機械化歩兵に特化します。
なので……96式をⅡ型に改良出来ませんか?もしくは買ってもよいのですけど。
AI:改造は可能です。
セラマニア:いくらですか?
AI:96式の改造費は『1万8000ルピア』になります。
セラマニア:……そもそも96式自体が8万なので、桁を一つ二つ間違ってますよね? あの……すみません、この96式と防弾トレーラーはリシャールが手をまわしたとかそんな感じにして、ありえない価格で手に入れた事にしていいですか? そうじゃないと96式数十台でメタルでマックスな感じになってしまいますので!
いやマウントしたりフリーなゲリラっぽいつもりでしたからこれぐらいの価格でもいいですけど!
ピックアップトラック4万はともかく、装甲車系は……桁二つ増やしましょう。さすがに戦力が敵味方共にインフレしてしまいます。
どうせ私達が神聖同盟とかに対抗出来るまで成長したら、百万単位の収入とか出てくるでしょうから。
以後96式は八百万、防弾トレーラーは四百八十万、今回の改造費も108万にしましょう。
というわけで2160000ルピア払って96式を重機関銃に耐えられるぐらいに改造。
残り1930000ルピア。
後は……ロケットランチャーではRPG‐7とM72 LAWとかいくらで手に入ります?
AI:RPG‐7の価格は本体が『1万4000ルピア』、弾頭が『8500ルピア』です。
M72 LAWロケットランチャーの価格は『58000ルピア』になります。
セラマニア:RPGを14丁、弾頭をHEAT弾34と榴弾40買います。
LAWは買いません。
196000+289000+340000で825000ルピア。
残り1105000ルピア。
手持ちと拠点の金は後で纏めるとして、これで帰りましょう。
ちなみに今回エルザを交易品と共に連れてきてますが、医療道具はリシャールが払ったとして……
12000と交易品5000ですね、交易品は売れましたか?
エルザ:交易品を売ったら、利益は『7000』でした。
セラマニア:今は22000ルピアですか。
ここは港町という事ですが、特産品は何です?
AI:港町であるアーシャの町の特産品は『
塩漬け肉』と『酒精類(蒸留酒)』になります。
セラマニア:塩が取れるんですね。蒸留酒は何のお酒でしょう、ウォッカかな。
AI:蒸留酒の種類は『アクアビット』となります。ジャガイモを使った蒸留酒です。
@_AIさん、蒸留酒ではないエールやビールを何回も挙げたのでダイスロールした。
セラマニア:正直、酒は皆に飲ませたくない、特に度数の高いもの。
でも塩漬け肉は隊の皆に食べさせたいので、50000ルピアあれば100人分は買えるでしょう。
残りの55000はエルザに上げますので交易して下さい。
報酬の残りは1000000ルピアです。
セラマニア:一番気がかりなのは重傷者3名ですけど、治療の経過はどうです?
AI:はい、まず重症者の内1名は感染症を起こしており、隔離されています。
もう1名の方は内臓破裂により意識不明の状態が続き、生命維持装置によって生かされている状態です。
セラマニア:重傷というより重態じゃないですか! 峠は越えられてますか?
AI:はい。現在は峠を越えて安定していますが、まだ予断を許さない状況です。
セラマニア:まずい、アーシャの町から動かせませんし、下手に兵を置き去りにしたらリシャールが何するか分かったもんじゃないです。
どうしたものか……
「ヘカテリーナ、あなたに頼みたい事があります。
私は最長で一週間ここに残りますので、あなたは部隊を率いて本拠点に帰還して下さい。
途中でルキニア兵二名を回収、保護するのも忘れずに。
彼らは監視をつけつつ戦闘要員扱いで働かせてください。
手加減しなければ私達を全滅させられたかもしれない兵士達ですからね、扇動されないよう気を付けながら兵達を訓練させても良いかもしれません。
毎日定期的に電話で連絡を取りますので、本拠点の指揮はあなたに任せます」
ヘカテリーナ:「了解しました。では、行って参ります」
セラマニア:「はい、お願いします。それとセラマニア隊からネメシスとプレイン姉妹は私と共に残ってください。」
ネメシス:「承知した」
アテナ・プレイン:「はっ!」
ラピス・プレイン:「はい!」
セラマニア:報酬の1000000ルピアは全部ヘカテリーナ達が持ち帰ってください。
さて、どうなりますか……
~戦利品~
敵の装備はリシャールへ返却。
~消費したもの~
リシャールによって全補充。
~買い物~
ボディーアーマー12着、シールド12枚。防刃手袋を102。
小型セラミックプレートとオムツ型防具34個
ベレッタ12丁、グロック13丁
~残高~
100000ルピア手持ち、拠点に347000ルピア、ヘカテリーナ隊に1000000ルピア。
~人員~
戦闘要員36名
内訳:
セラマニア隊9名。
名あり人材エルザ、ロザリー、ロナ、ミシャ、リミエ、レティシアの6名
元セランピア難民14名
元ボス捕虜7名(ミシャ含まず)
(※3名重傷、1名軽傷。重傷者の内2名重態)
拠点要員63名
内訳:
拠点要員(元村人)13名
拠点要員(元奴隷)50名
非戦闘員
エレナ
総計100人。
――――
――
セラマニア:初めての戦死者が出たとしても、部隊の士気を下げない形にしたいものですね……
――第五話終了――