オラリオの喧嘩屋 作:アイズに膝枕されたい侍
好評なら続く……かも?
━━1人の少年がいた。
オラリオで生まれたその少年を親は少年1人残しオラリオの外へと行ってしまった。
孤児として生きた少年。
しかし、その少年は"強かった"。
1人で生きるための力を持っていた。
しかしそれは理性持つ人の力"知の力"じゃない。生きるためのものを奪い取る程の"暴の力"を有していた。
齢5歳にして1つのファミリアを潰し、そのファミリアの持つ財を全て奪い去り、どこのファミリアにも属さず
当然オラリオ中のあらゆるファミリアから危険視されるようになり、懸賞金を賭けられる程にまでなってしまう。
しかし、それでも向かい来る冒険者を片っ端からなぎ倒すその姿はまさに鬼。
程なくしてその少年は"絶対に敵対してはいけない人類"としてオラリオに名を轟かせた。
そんな危険極まりない少年。しかし、その実態は心優しき少年だった。
その暴力性故に勘違いされるが少年の行動原理は全て他人のためのもの。
ファミリアを潰すのもその財を奪うためではなく、命を救ってもらった恩人に仇なすファミリアを粛清したに過ぎない。
口は悪く態度は最悪。それでもなおその純粋な正義の心を理解した1部のファミリアは彼を勧誘するも全て有無を言わさずに断り続けていた。
断られてもなおも関わるファミリアも多く、冒険者を、神を、オラリオを湧かせた喧嘩屋だった。
しかし、とある事件をきっかけに少年は忽然と姿を消した。
喧嘩屋死亡説。そんな噂がオラリオ中に流れるのは必然だった。
その事件。それはダンジョン内にて1つのファミリアが壊滅の危機に陥った時の事だった。
その瞬間、その4人の前に舞い降りた喧嘩屋。それを最後にその少年は姿を消したのだった。
そのファミリアの生き残り4人は少年の恫喝によりその場を離れ急いで地上へ戻った。あらゆるファミリアに声をかけ救助隊を組み、少年を救うべく再度ダンジョン内へ。
しかし、そこに少年はおらず残っていたのはおびただしい人の血と息も絶え絶えになる自分たちを追い込んだモンスターが瀕死でその場に横たわっていたのだ。
死にかけの団員は全員ポーションで体全体を濡らした状態で壁にかけられていて、モンスターが寄り付かないようにモンスター避けのアイテムも置かれていた。
どこへ行ったのか。そんな疑問を持つままに瀕死の団員達を地上へと連れ帰る。
それから数日してとんでもない話を耳にした。
神殺し。それはまさに大罪だ。
しかし、神々はその事に怒りを持つことは無かった。神々たちが持った感情、それは恐怖。
ファミリアの団員、神を皆殺しにする。そんなことが出来るのは彼しかいない。脳裏によぎるは死んだと噂される喧嘩屋。
いつ自身が狙われるのかと気が気ではなかったのだ。
そんな、オラリオに興奮と恐怖を撒いた少年の名は"カグラ"。
彼は今どこで何をしているのか。
そもそも生きているのか、死んだのか。それは本人のみぞ知る━━
◆◇◆◇◆
今日は空が青い。
のどかな平原、そこに流れる川に釣り糸を垂らし俺は釣りをしていた。
「……今日はどれくらい釣れるか」
そんな言葉と同時に竿が大きくしなり曲がる。
すぐさま力ずくで竿を引きあげ釣り糸にかかる魚を見て口角を上げる。
そのまま魚は横に置かれたバケツへとダイブ。片手で魚の口から釣り糸を取り、餌をつけまた川へと投げ込む。
「……なんか面白いこと起きねえかな」
こんなのどかな毎日もいいが、やはり刺激が欲しい。
身を隠す生活も疲れた。そろそろ暴れたい。最近そんな思いが胸の中で暴れ回っている。
「何かきっかけがあればな……っと」
独り言を呟きつつも竿を引き上げる。
うん、今日は上々だ。
そんなことを思っていた時、
「おーい」
「ん?」
背後からそんな声がかかる。
声の方を向くと髭面の男が立っていた。
「そろそろ馬車出発すんぞー。今日は乗ってかねえのか"カブラ"」
「今行くーちょっと待ってろ」
「早めに来いよー」
呼ばれたし、そろそろ引き上げるか。
釣り針とバケツを手に取り、立ち上がる。
「さて、行くか」
そうして俺は歩き出した。
少しでも面白いと思ってくれたら是非是非感想や評価などなどして貰えると嬉しいです。
マジでモチベが続かない作者なのでね。くれ、モチベ。