俺の迷い込んだ世界が…… Season2   作:月島柊

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第14話 ヤキモチ?

 

 風呂から上がり、ログハウスに戻ると、俺たちは練習はせずに寝室に向かった。さすがに風呂に入ってから練習はしない。というより、ベースが心配だ。指で弾くわけだから、剥けやすい。

 

「もう入っちゃおーっと」

 

咲希が布団に入った。早いな。

 

「まだ7時だよ?」

「私も入ろっかな」

「あ、じゃあ俺も」

 

一歌に続くように言った。今日は一歌と同じ布団。一歌が一緒がいいって言ったのもあるし、俺が一緒に寝たいのもある。

 

「咲希って結構子どもっぽかったりするか?」

「えーっ?ないよぉ」

「ちょっとはあるでしょ」

 

志歩がすかさず突っ込む。

 

「ホントに?」

「多分?」

「リンっぽいもんな」

 

リン。うん。イメージが近い。

 

「リンはなんか最近の女子高生って感じかな」

「同じような感じだけどね」

 

穂波も言った。

 

「咲希ちゃん、悪い意味じゃないよ?」

「だといいけどっ」

 

咲希が頬を膨らませた。それを一歌がふふっと笑った。それに続いて、俺と志歩、穂波も笑い始めた。

 

「君らといると楽しいな」

「ずっと笑顔だもんね」

 

一歌が少し俺に寄った気がした。みんなと俺が話してるからヤキモチかな?かわいい子だなぁ。もう少しもてあそぼうかな?

 

「穂波はドラムやってて困ったことあるか?」

「困ったことっていうか、大きな音に驚かなくなったかな」

「それっていいことなのかな」

 

咲希が言った。たしかにいいことではないかもしれない。

 

「それより、穂波って怖い物があんまりなさそうなんだけど」

 

志歩が言う。

 

「そんなことないよ?あ、柊くんはなんか怖い物ある?」

「俺?俺はあんまりないかな。あ、けどお化け屋敷は苦手かな」

「へぇ、なんか意外」

 

志歩が興味深そうに言った。穂波も頷いていた。

 

「お化け屋敷、平気そうに入りそうだけど」

 

咲希が言った。正反対のことだな。

 

「リアクションはしない。放心状態になるから」

「放心状態になったら出るまでずっと?」

 

穂波が俺に少し近づいて言った。穂波はうつ伏せで顔をこっちに向けている。みんなそんな体勢だけど。

 

「ずっとだね。というか出てもそのままなことある」

「ふーん、一歌のことエスコートしそうだったのに」

 

志歩が一歌を見て言った。

 

「え、私を?」

「いやぁ、できなかったな。お化け屋敷は頑張れ。俺は入れないから」

 

一歌は少し話したけど足りなかったらしく、またくっついた。今度は俺の服を少し引っ張っていた。かわいい……

 

「あ、みんな飲み物いる?夜の話って盛り上がるでしょ?」

「あ、私も行く!」

「私も行こっかな」

「あ、じゃあ俺も」

「えっ、じゃあ、私も」

 

4人が布団から出てきた。5人で用意されていた飲み物を取りにキッチンへ。

冷蔵庫の中には4日分にちょうどいい飲み物と調味料が入っていた。飲み物は未開封のオレンジジュース、アルコール度数の低い酒、炭酸飲料、お茶。調味料は醤油など。

 

「何飲もっかな~」

「無難にオレンジジュースとか?あ、柊くんはお酒の方が良いかな」

「あ、俺お酒ダメなんだよ。君らを襲ってもいいんだったら別だけど」

「じゃあダメだね」

 

穂波がきっぱり言った。

 

「俺はみんなに合わせよっかな」

「じゃあオレンジジュースにしようか?」

「いいね!志歩ちゃんといっちゃんは?」

「私もいいよ。一歌は」

「え、あ、私もいいよ」

 

一歌は俺の方をずっと見ていた。俺からは少し距離をとってたけど。

 

「じゃあ、いこっか」

 

俺たちは寝室に戻った。

一歌は俺の後ろで咲希と話していたが、たまに視線を感じた。

 

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