龍夜が来たのは9時を過ぎたあたり。大型トラックがログハウスの目の前に止まるわけだからかなり目立つ。
「よう、柊」
「おう、来たか」
俺は穂波と一緒にドラムを運んできた。龍夜はトラックから降りてシンセを運んでいた。
「奥の方入れようか」
「うん」
俺と穂波はトラックの荷台に入って奥に入れる。
「あ、柊、ほなちゃん、これも頼んだ」
ほなちゃん?
「うん。ありがとう、りゅうくん」
りゅうくん?
「穂波、あだ名か?」
「うん。2人であだ名付けたの。呼びやすいからって」
穂波はシンセを置いて言った。
「柊くんもなんか欲しい?あだ名」
「俺は元から短いからいいよ」
俺は次が来るまでトラックの荷台に座って待っていた。穂波も俺の隣に座っていた。
「穂波と龍夜も仲良いな」
「たまに一緒に居るんだ」
穂波は龍夜のことを話していると楽しそうだった。
そのところに、一歌と志歩が横並びでアンプを運んできた。
「はい、アンプ」
「はいよ」
俺はアンプを少し手前に置いた。穂波もそのすぐ横にもう1つのアンプを置いた。
「これで最後か?」
「うん。柊くん、行こ」
俺は一歌についていった。その後龍夜も走ってきて、穂波と志歩も後から龍夜と一緒についてきた。
「咲希、帰るぞ」
「うん!」
咲希を呼びに行ったあと、俺は車の方に向かった。
すると、クラクションが聞こえて、俺は立ち止まった。
「俺もいるからな」
「咲希!こっちこっち!」
海斗と魁だ。
「なんで君らも」
「龍夜が行くって言ったからさ」
それだけでみんな来るか……
「まぁいい。じゃあ、各パートのとこ乗っていこうか」
一歌意外はすぐに各パートのところに走っていった。一歌は歩いて来たが、すぐに密着した。
「じゃ、帰るぞ」
「道、柊任せた」
「しょうがないな」
途中まで俺が先導することになった。魁がバイクで来ていたため、それを待つ。
「志歩、ヘルメット被っとけ」
魁はヘルメットを志歩に向けて投げた。志歩はキャッチすると、ヘルメットを被って魁の後ろに座った。
「それだと後ろから落ちる。俺の腹に捕まってろ」
志歩は魁に密着した。
「すまん、柊。もう行っていいぞ」
「了解。1回いつもの練習場所に1番近いSAに寄るからな」
俺はそう言って車を走らせた。一歌は助手席で、ずっと話していた。
「柊くんって誰に似てるんだろうね」
「なんか志歩と一歌を足して2で割った感じなんだけど」
「たしかに。志歩みたいなエピソードもあれば、私と気が合うもんね」
一歌は前を向いたまま言った。
「あと、好きだし?」
「ん、それもある」
一歌は顔を紅くした。あぁ、撫でたい。どっかで渋滞に引っかからないかな。
と思っていると、すぐに帰省ラッシュの15kmの渋滞に引っかかった。俺は一歌を撫でた。
「よしよし」
「柊くん……恥ずかしいよ……」
「かわいいんだもんなぁ」
俺は一歌の髪を崩さないように撫でた。
「一歌の髪サラサラしてるな……」
「柊くんの髪もサラサラしてるよ」
一歌も俺の髪を触る。渋滞は一向に進まないが、こうしてられるんだったらいいや。
「柊くん、今度のライブ……」
「あぁ、成功させような」
合同ライブ。収容人数2000人のワンマンライブ。
「楽しもう、一歌」
「うん」
俺は一歌の髪を撫でながら言った。
最近短い気がするんですよね。実際、前と比べて大体600~800字程度減ってます。
忙しい日が続いて、2週間に1回程度ですし、その分長くできればいいんですけどね。
いつもと同じ長さだと、1話あたり平均1700字程度で2週間で10回は投稿してたので、17000字ですか……
これまた長いですね。次は10000字目標かな?
それでは、さらば!