え?一歌の生誕祭がなかっただって?知らんな()
無理矢理31日に合わせました。
俺はある残暑の厳しい日に、一歌たちに呼び出された。明日から9月だし、平日だ。
そんな日の夕方になんの用だろう。
「呼び出されたから来たぞ」
俺が一歌のところに行くと、一歌は早速今日呼び出した理由を話し始めた。
「今日、ミクの誕生日なんだ。だから柊くんもどうかなって」
「柊くん以外みんなダメでさ~」
平日だし無理もないだろう。
「だったらいいよ」
「じゃあ、早速行こう」
一歌は手をつないで俺と一緒にセカイに行った。
セカイでは、ルカとMEIKOが教室にいた。
「みんな来たのね」
「ルカ、準備できてる?」
「えぇ。もちろんよ」
ルカは隅に置いてあった机の上に箱を置いた。
「で、デカいな……」
その箱は見たことも無いほどの大きさで、かつ箱はケーキが入っているんだろうけど、ケーキの入れ物に見えない。リボンではなく、ただの真っ白の箱。楽器の器具を入れている箱と見分けがつかない。
「Lサイズだったのよ」
「L以上あるでしょ、これ……」
志歩が呆れたように言った。
「そうだ、お誕生日おめでとうって言うの揃えない?」
「どういう合図にする?」
一歌と穂波が言った。
「私が机を2回鳴らすから、それに合わせてくれる?」
「分かったわ」
「分かった」
一歌の合図で言うことにした。
「ミクって何時に来るの?」
「あと10分くらいだったと思うけど」
「じゃあ、演奏して迎え入れない?」
一歌がそう言った。なるほど、ありかもな。
「いいわね。じゃあ、needleでいいかしら?」
「うん。あ、けどミクのパートいない……」
ミクのパートなんてここに最適人物がいるじゃないか。
「柊くんがいるじゃない」
「あぁ。俺がやればいいんだろ?担当もギターだし」
一歌は「うん!」と言って早速後ろに楽器を用意し始めた。よかった、ギター持ってきといて。
ミクが入ってくる気配を感じ取ると、俺たちは演奏を始めた。ミクは曲の1番サビで入ってきて、ルカたちに言われて席に座った。
曲が終わると、ミクは笑顔になった。席はミクから時計回りに一歌、志歩、穂波、咲希、俺、MEIKO、ルカだった。
「ミク、ごめんなさいね。今日は一歌たちの演奏を聴いて貰おうと思って」
誕生日パーティであることは言わないのか。
「どうだったかな、ミク」
「うん。前より上手くなってる。柊くんも、一歌たちに合ってきた?」
ただ単に褒められている。照れるな……
「柊くんと仲良くなったもんねーっ」
咲希が目を合わせてくる。
「そうだな。みんな俺に合わせてたみたいだったけど」
「そんなことないよ?みんな自由だったし」
そうだったの?結構俺についてきてた気がするけど。
「そうだ。ミク、その箱の中にLeo/needに必要不可欠な関係の物が入ってるの。開けてみて?」
一歌が振った。そうだ。もうそろそろか。
「うん。アンプとか入ってそう」
ミクは横から開けた。
「下に台座があるからそれごと取ってね」
MEIKOが言った。さりげなく言ってるから気付かないよな。
「あれ?なんか軽い」
ミクは半分くらい出して、驚いた表情をした。
「何が入ってた?」
俺が聞いた。ミクは全部出して箱を置いた。
「え、うそ、私に?」
一歌が机を2回鳴らした。合図だ。
『ミク、誕生日おめでとう!』
全員が言った。
「あ、ありがとう、みんな」
ミクはケーキを見て言った。
「さ、みんなで分けましょ」
ルカがケーキをみんなに分けた。
ミクは思いっきり楽しんでいて、それにつられて俺たちも楽しんでいた。